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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第五十五話 こんにちは赤ちゃん


第五十四話に増補してます、
エル・ファシル政策に対するテレーゼの考えを増補してます。


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第五十五話 こんにちは赤ちゃん

帝国暦479年12月29日

■オーディン  宇宙艦隊軍事宇宙港

  年も押し迫ったこの日、半年に及ぶ遠洋航海をを終えた第479年度新任士官達5122名を乗せた特別練習艦隊が帰還した。
皇帝陛下、皇女殿下、帝国軍三長官、幕僚総監、装甲擲弾兵総監以下が列席の中各艦より次々と下りてくる。
新任士官達には陛下の臨御に感動し此からの任務に燃えていた。

此から2週間の休暇が与えられ其れから新たなる任地へと旅立つのである。

■オーディン  宇宙艦隊軍事宇宙港  テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 ミッターマイヤー達が帰還しました、今年度は叛徒も攻めてきませんでしたからね、
むしろ此方がエル・ファシルを占領したりしましたから、
まあヤンは原作道理逃げられましたが、仕方がないですね。

あの時点で隕石群に紛れて逃げるなんか教えたとしたら、
怪しまれること100パーセントですからね。
韜晦は続けなければ成らないのです。

しっかし寒いです、父様や私は毛皮を着てますが、三長官とかは軍服ですから凄く寒そうですね、
みんなお爺ちゃんですから、装甲擲弾兵総監は堂々としていますが、原始人ほどじゃないですね。
装甲擲弾兵総監は未だ原始人じゃ無いんですよね、聞いてみたら原始人は副総監だそうです。
原始人なら裸で立っていても平気だと思います。
あー皮の服を着させて石器持たしてみたい。

終わったら速攻でエヴァちゃんの入院してる病院へ行かねば成りません、
なんと予定日が早まって今日が出産予定になったしましました。
爺様の関係病院なので、防諜その他は完璧です。

ミッターマイヤーも疾風ウォルフに相応しい速度で来てくれるでしょう。
病院には既にエヴァパパ、ミッターパパママが詰めています。
さあ終わりました、お父様と帰りますが途中で抜けます。

■オーディン  宇宙艦隊軍事宇宙港    ウォルフガング・ミッターマイヤー

 長かった半年は本当に長かった、エヴァとはイゼルローンに居る間は、
連絡し有っていたが、此処40日は航海中で連絡が出来なかった、
やっとたどり着いたが、まさか今日が出産予定日になるとは思っても居なかった。

本当ならあと一週間は有るはずなのに、メールに連絡が有って初めて知ったよ。
病院へ直ぐにでも行きたいけど、式典が終わるまでは無理なんだよね。

皇帝陛下ご臨御だからね、彼処にはテレーゼ様もいらっしゃる、
半年ぶりにお顔を見たが相変わらずお可愛いことだ、
殿下にはエヴァ共々一生かかっても帰せないほどのご恩がある。

フアンクラブの連中が興奮してるな、俺は殿下と直接お話出来るんだと言いたいね。
言うつもりは無いけどね。
式典が終わるな、あと2時間で病院へ行けるエヴァ待ってろよ。
我が子よ俺が行くまで未だ生まれるなよ。

■オーデイン オーディン育英病院特別病室201号室  テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 病室ではエヴァちゃんが陣痛に耐えています。
「あーうーはーひー」
「未だですよ頑張って下さい」
「あーーー」

間に合いましたが、凄まじい状態ですね。
陣痛真っ盛りです、ミッターマイヤーは未だ来てません。
向かっているのは確認済みです、疾風ウォルフは早いはずです。

子爵家の眼鏡メイド姿に変装した、
ヴァーリア・ディーツゲン中尉が疾風の位置を逐次教えてくれます。
迎えに行った地上車の運転士からの連絡です、あと10分ほどで到着だそうです。
十分間に合いそうです。

しかし本来なら生まれないはずの子が生まれるわけです、
これほど嬉しいことはないですね、
しかもなんと先ほど聞いたら双生児だそうです。

いやいや嬉しさ200パーセントです、頑張れエヴァちゃん。
エヴァパパもミッターパパはハラハラしながら廊下でウロウロしています。
ミッターママは流石経産婦です落ち着いてエヴァちゃんの手を握っています。

私も落ち着きたいのですが、何せ初めてのことですからね。
わくわく感と大丈夫かな感半々です。
早くミッターマイヤー来い来い。

おっと連絡です、玄関に着いたとの事、
エヴァちゃんに伝えます。

「エヴァちゃんウォルフがしたまで来たよ」
「ああーううー、あありがああとおおうござああいますうう」
うわー完全な痛みが有るようです。

すごい音が外から聞こえますが、ミッター止められているようです。
消毒してこれに着替えて下さいと看護婦が怒ってますね。
申し少し落ち着け疾風よ。

2重部屋を抜けてミッターが活きよい良く入ってきます、
「エヴァ今帰ったよー!!」
声が大きすぎます。

「ウウウウォオルウフウ」
エヴァちゃん唸ってるのか喋ってるのか区別つきません。
ミッター看護婦さんから『静かにして下さい』と怒られてます。
疾風ウォルフも看護婦さんにはタジタジです。

ミッター私に気づきました、思わず名前を呼びそうなので、シッーと唇に人差し指を当てたら、
気づいたらしく、『ヴァネッサ様今日はありがとうございます』とごまかしてくれました。
良くやったミッターマイヤー。

ミッターがエヴァちゃんの右手を握って顔を見合わせながらうなずき合っています。
幾分落ち着いたのか、力みが始まりました。
「あああ@p@@っっpうううあういあおっあああ」
エヴァちゃん、もう言葉に成ってません。

産婦人科の先生が『頭が見えて来ました』と言いながら、
赤ちゃんが生まれました。
やったね!!

『ホンギャーアンギャー』
泣き始めました、女の子のようです。
未だ2人目が生まれる準備をしています。

女の子は早速看護婦さんが洗浄とかをしています。
猿みたいですね。
疾風ウォルフの子ですから雌狼ですかね。

強く育って貰いたいです。
次の子が生まれそうです。
「あーーうううーああああーーーー」
エヴァちゃん、今度は言葉になってます。

ミッターもはらはら顔です、こんなミッター見た事ない。
貴重な映像です、ロイが見たら絶対酒の肴にからかうはずです。
「あーーうううーああああーーーー」

産婦人科の先生が『頭が見えて来ました』と再度言いながら、
2人目の赤ちゃんが生まれました。
またまたやったね!!

『ホンギャーホンギャー』
泣き始めました、今度は男の子のようです。
てことはこの子がフェリックスになるのかな?

この子も手際よく看護婦さんが洗浄とかしていきます。
同じように猿のようです。
猿みたいだが若狼です、ガオーって言いませんが狼です。

ミッターマイヤーもデロデロです、この顔を見ただけでもレアです。
エヴァちゃんも痛みから放心気味ですが、落ち着いてきました。
やっぱミッターママが一番落ち着いています。
赤ん坊を早速抱っこしています。

バタバタとミッターパパとエヴァパパが入ってきました。
入り方がミッターパパはミッターにソックリです、
看護婦さんに2人とも怒られています。

『お静かにして下さいね!』
思わず此方のみんなで笑ってしまいました。

エヴァちゃんが女の子を抱っこしました。
ミッターママは男の子を抱っこしてます。
良いモノです映えますね、パパーズ写真を撮ってます。

エヴァちゃんとミッターが私に赤ちゃんの名前を付けて下さいと言ってきましたよ。
ミッターパパ、ママ、エヴァパパも納得したように頼んできます。
つまりは5人で示し合わせていたというわけですね。
ミッターは恐らく電話で話し合ったんでしょうね。

んー此処は、男の子はテンプレ道理にフェリックスにしないといけませんね。
女の子はどうしましょうか、直ぐには出ませんね。
取りあえず男の子は言いましょう。

「エヴァちゃん男の子の名前は、フェリックスはどうですか、
古い古い言語で幸福を意味する言葉だそうです」

あーやっぱり考えていたようです。
2人ともえって言う顔してます。
ちょっとカマを懸けてみましょう。

「えーと駄目でしょうか?」
エヴァちゃんビックリしながら。
「いえいいお名前です」
「どうしたのですか?」

「いえ私たちが考えていた名前も同じ名前だったのです」
ここは驚きますよ。
「ええ。其れはビックリです、偶然て有るんですね」
「本当にそうですね、この子に良い名前が付きましたわ」
「ヴァネッサ様ありがとうございます」

みんな喜んでいます、女の子は夫婦に付けて貰った方がいいでしょう。
「エヴァちゃん、女の子の名前までは考えつかなかったので、パパとママが付けてあげて下さい」
「解りました、頑張って考えます」
ミッター力みすぎですよ。

「はい可愛い名前を考えなくちゃね」
エヴァちゃん男の子しか考えて無かったんですね。

さて帰る時間になってしまいました。
ヴァーリア・ディーツゲン中尉がそろそろお時間ですと言ってきましたからね。

「みなさんそろそろ帰る時間になってしまいました、
ごきげんようさようなら」

「「「「ヴァネッサ様今日はありがとうございました」」」」
「またです」

帰ります。今日は良い日です、願わくばこの平和が続きますように。


■オーデイン オーディン育英病院特別病室201号室

「エヴァ、良く頑張ったね」
「ウォルフ様、お帰りなさい」
「可愛い2人の家族が増えたね」

「ええ貴方と私の子供です」
「大切に育てようね」
「ええ、大切に育てますよ」

「テレーゼ様に来て頂けるとは光栄の極みだね」
「ホントですね、貴方が来るまでズーッと手を握っていて下さったのよ」
「テレーゼ様のような優しい子に育って欲しいね」

「フェリックスには驚いたわ」
「ああ考えていた名前と同じだなんて」
「運命を感じるわね」

「そうだねテレーゼ様が同じ事をお考えだったんだから、
この子は立派な子に育つね」
「そうですね」
 
「娘の名前を考えなくちゃね」
「ええ、男の子だけだと思って考えて無かったのよ」
「はっは、エヴァも意外と抜けてるな」

「ウォルフ様、ひどいです」
「冗談だよエヴァ」
「2人で考えよう」
「ええ」

 
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