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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第五話 皇帝即位20周年記念裏側


第四話の主人公側です
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第五話 皇帝即位20周年記念裏側

帝国暦476年2月3日

■オーディン ノイエ・サンスーシ「黒真珠の間」  テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

「皇帝陛下、在位20周年、万歳」
「テレーゼ皇女殿下、御生誕5周年、万歳」
「万歳」

 父様と私のお祝いに、帝国中の貴族、廷臣、軍人、そして、令嬢や令息達が、これでもかって、着飾って、来ている。
贅を尽くして、豪勢すぎるわ、ドンだけ金かけてるのよ。
貴族連中が、集まっては、降嫁とか、うちの子にとか、狙われてるのありありですね。

おっ、あれは、ブラウンシュヴァイク公じゃん、リアルに見ると、なんかねー。
一応、義兄になるわけだけど・・・・・ねー。
誰か近づいていていった、ん?あの髪型、あの顔、未だ若いけど、フレーゲルじゃない?
2人で話し始めたみたい。

ジュースでも飲みますか、演技も疲れるし。

「お父様、おれんじじゅーすが欲しでしゅ」
「誰か、テレーゼに、オレンジジュースを持ってまいれ」
「はっ」
「お父様、ありがとうでしゅ」
「うむうむ」

うげ、ブラウンシュヴァイク公とフレーゲルがやって来たよ、いやだな。
「皇帝陛下、皇女殿下にはご機嫌麗しく」
「うむ、公爵」
「皇帝陛下、皇女殿下、此処にいますのは、甥のフレーゲル男爵です、どうぞお見知りおきを」
「ヨアヒム・フォン・フレーゲルと申します、皇帝陛下、皇女殿下の御意を得まして、子々孫々の譽としたく存じます」
「そうか、フレーゲルよ、励め」
「御意」
フレーゲルかよ、この頃から、嫌みっぽく感じるな。

また貴族が来た、今度は誰だ?
「皇帝陛下、皇女殿下にはご機嫌麗しく」
「うむ、候爵」
ああ、この髭、リッテンハイム候じゃん

次々に挨拶来るから、かったるい。
 「おお、このランズベルク伯アルフレッド、皇女殿下に、詩を、献上いたく存じます」
うげ、誘拐犯の、えせ詩人じゃん、この頃から、下手な詩を、作ってたのか。

 「皇女陛下、我が、ヒルデスハイム邸に是非とも、行脚いただきたく存じます」
自意識過剰の、自己陶酔来たー。

 「なんの、我が、ヘルクスハイマー邸にこそ是非とも、行脚いただきたく存じます」
ん、ヘクスハイマーって聞いた気が・・・・・・・あっ、指向性ゼッフル粒子事件と遺伝子欠陥か。

「これこれ、テレーゼが、困っておろう、まだ、幼いのじゃ、驚かすでないぞ、ハハハハ」
 
あっ、考えていて、無口になっていた。
 
「皇帝陛下」
「おお、ルードヴィヒよ、おぬしの妹じゃ、可愛かろう」
「はい、可愛ゆうございますな」
「ほれ、テレーゼや、兄上じゃ」
 
ルードヴィヒ皇太子か。
 
「兄上ですヵ?」
「うむそうじゃ、兄上のルードヴィヒじゃ」

敵を欺くには、まず味方からと言うから、馬鹿をやりますか。

「兄上様、こんにぃちゅあ」
「ああ、こんにちは」
「父様、ごきげんうらわちくって、言うの?」
「よいよい、まだそこまでは無理じゃろう、のう、ルードヴィヒ」
「そうでございますね、幼き子に未だ未だ無理がありましょう」

しまったな、トイレに行きたくなってきた。
此処は、漏らそう、死にたいぐらい恥ずかしいが、これほどのインパクトはあるまえ。

「うぅー」
「どうした、テレーゼ?」
「おちっこー!」
シャーーーーーーーー
「わぁあぁん」

お父様、冷たいでしょうが、申し訳ありません。

「陛下お召し物が」
「よいよい、長きにわたり、此処にいたのじゃ、子供には、辛かろう、
すまぬが、ルードヴィヒ、着替えて参る、
暫く、儂の代わりをしていて欲しい」
「判りました、陛下」
「テレーゼも疲れたであろう、今日はもう休むのじゃ」
「おとうしゃま、ぐすぐす」

ああー恥ずかしい!!
一生言われるんだろうな。
冷たいし。
早く着替えよう。


 
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