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こんなチートでもありですかい?そうですかい。

作者:わいわい
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第7話。変人と姉。

東に赴き撲殺し、西に赴き撲殺し、北に赴き撲殺して目標資金にあと少しのところまで来た。

今日は舞弥姉ちゃんと一緒に九州で仕事。この仕事をこなして俺は東西南北を制することになる。

よし、あと中央もこなしてスーパーアジアと名乗ろう。

ちなみに親父は使えんから置いてきた。

出てくるときすっごく淋しそうにしていた。でもシロちゃんに励まされてたから大丈夫でしょ。俺だったら超元気出る。

「晋吾。今日の依頼は分っているな?・・・・ひとりで平気か?」
「大丈夫やって。前回やって一人やったし。」

舞弥姉ちゃんはめちゃめちゃ心配してくれて、ちょっと嬉しかったりする。

死徒・・てかホラーな状況にもなれ、落ち着いて撲殺できる様になったこの頃。どんな状況にもパニックにならない自信はあったが、怖いものは怖い。

でももう怖がってはやらん!!今まで恨みも含めて、今日も撲殺させてもらいます。

いつものように廃墟と化している建物の中にいると言う死徒。普通に正面いる口から入って見つけた奴から撲殺していく。

ブゥウン!ボォグシャァ!!ブゥウン!ボォグシャァ!!

とっとと済ませて帰ろうとすたすた進んでいく。

「た・・助けてくれー!!」

とそのとき助けを呼ぶ声が聞こえる。

「?誰かいるんか?」

声のする方に向かうと

「た・・助けてくれ。死徒に殺される・・・・」
「何言ってるんやおっちゃん。」
「な・・何って・・・・」





「自分死徒やん。」
「なっ!?」





ブゥウン!ボォグシャァアア!!





はいはいどんどんいくよー。

まぁ、このようにあの手この手を使ってくる死徒は居るけど、何故だが知らんが死徒か人間かを判断できる。

判断基準としては、見た瞬間、「死徒だ殺そう」と思うことだ。おそらく、『人類の滅亡を防ぐ守護者』の設定がそうさせるのではないかと思う。ハイパー適当やけど。

ちなみに今までの死徒狩りのほんの一例だが、霧?みたいになってる死徒にも「なに遊んでんねん」て撲殺して(なんかできた。)

なんか知らんが高笑いして「私を殺しに来ただと!?」と言う奴に「うん」とニッコリ肯定して撲殺し、

「私の目を見ろ!!」といってくる奴に対して「きめぇ」の一言とともに撲殺してきた。

死徒は高い再生能力と、身体能力を持つらしいがチートの俺にはあまり関係なく、異能に関しては先ほど言ったギアス使いっぽいのしか会ったことがない。



だってみっけたらすぐにやっちまうからのう。一見必殺や。



・・・・会っても効かんかったけどな。なんでや。



「・・・・凄まじいですね。」

廃墟に居た死徒どもを撲滅し広いフロアで少し休んでいたら、青い髪のシスター?みたいな人がいた。

誰やねん。

「噂を聞いて来てみましたが・・なにをどうやったら死徒を、このような醜悪な死体に変えることができるのでしょうか?」

このバットでフルスイングするんよ。ブンブンとバットを軽く振るが気づいてくれない。なんでや。ちょっと遠いが目の前にいんのに。

「・・・・とりあえず報告ですね。」

そう言うと走ってどこかにいってしまうシスター(仮)。なんでや。淋しいやないか。報告ってどこに~?





「舞弥姉ちゃん終わったでー。」
「・・・・そうか。」

舞弥姉ちゃんが待つホテルにつき、終了の報告をすると、どこかホッとした表情を浮かべ頷く姉ちゃん。

「心配かけてすまんの。」
「いや、晋吾なら大丈夫だと信じている。それに、この間大河と互角に戦っていたしな。」

その話か・・・・。道場でバット振ってたら、たいがーに「剣道やってみない?」と言われ、やってみたら、何故か始めて1ヵ月後のある日。たいがーと試合をやることに

いやいやなんで有段者と始めて一か月で試合せなあかんね。と思いながら何故か始まってしまう試合。痛いのいやや。と避けまくっていたら。

「勝敗が決まるまで終わらないから。」

とほざくたいがー。ならワザと負けるか。と思ったが、たいがーの背後に映る虎にビビって反撃してしまう俺。何故か一本取ってしまう。

ここからたいがーによるリンチが始まった。みんなは互角に戦ったっていうけど、アレはリンチや。だって俺反撃できへんかったし。本気でやるとたいがー死んじまうし

身体能力チートでも確かに技術の差はデカイ。でも、攻撃はそうでもない。だって死徒が避けれない速度&撲殺される威力。やで?

おっ!死徒で思い出した。あの青髪の姉ちゃん『死徒』やん。・・・・あれ?なんで殺そうって思わへんかったんや?

・・・・なるほど。変な死徒なんやな。そうか・・俺と『同類』か!!





こうしてシエルは、晋吾に変人?仲間と思われることになるのだが、いい迷惑である。でもまぁ、シエルだし。





長い道のりやったけど、ようやくドイツにいけるようになり、切嗣の案内でついて行く俺。なんやけど

「なんでこんな雪ばっかなんや。」

一面雪だらけ。だめや・・我慢できへん。

「ほいや!」
「いてっ」

歩きながら雪合戦を開始する俺ら。緊張感?なんで緊張せなあかんね。姉ちゃん迎えに来ただけやで?

「晋吾。あれだよ。」
「おお~」

これまたいい城が立っている。全く、名家ってやつは。そして城の近くまで行くと、これまた光の壁がある。

「先生。宜しくお願いします。」
「まかせ。」

いつものようにフルスイング。以前と同じように壊れる壁。

「ふっ。いい仕事したぜ・・・・」
「お疲れ様です。先生。(こんなんで結界壊されたと知ったらアハト爺死ぬんじゃね?)」





城の中を我がもの顔でずんずん歩く親父。おいおい。ちゃんと挨拶とかせなあかんやろ?

「イリヤ!!」

パン!っと勢いよく扉を開け中に入って行く親父。おいおい、テンションたけぇな親父。追って俺も部屋に入る。

「キ・・リ・・・・ツグ?」
「そうだよイリヤ。」

入ってみると、これはいい幼女。なんや姉ちゃんやないやん。あっ、そうやった。俺らまだ小学生やった。最近サボってばっかやから忘れてたわ。

「近寄らないで!!アインツベルンを裏切った裏切り者!!」
「違うんだイリヤ・・・・」
「何が違うって言うの!?だったら何故聖杯を破壊したの!?」

聖杯って何?ああ、アンリマユの巣か。なんやもう破壊したん?流石や親父。へたれへたれと思うてたけど流石魔法使いってやつやな。

「あれは聖杯ではない。聖杯は・・汚れてしまった。それをアハト爺に伝えるためにも来た。」
「汚れている?」
「ああ。今からアハト爺と会ってくる。それまで・・待っててくれるかい?」

姉ちゃんの頭の上に手を置き、撫でると気持ちよさそうに目を細める姉ちゃん。

「じゃ、晋吾もここで待っててくれる?」
「おお、ええで。」
「晋吾?」
「ああ、そうだった。」

何かに気づいたように手を打ち。俺の手を引いて姉ちゃんの前に連れてくる親父。

「この子ともう一人、孤児になってしまった子を養子にしてね。晋吾・・」
「おう。衛宮 晋吾や。姉ちゃんよろしゅうな!!」

ビクッ!と驚き、俺を凝視する姉ちゃん。なんや。照れるやないか。

「ねえ・・・・ちゃん?」

コテン。と可愛らしく首をひねる姉ちゃん。なんやこの生き物カワイ過ぎやわ。

「にゃほほー!!」
「きゃ!」

可愛すぎる姉ちゃんにテンションが上がって、姉ちゃんを高い高いして肩車する。

「何するのよ!!」
「すまんすまん。でもほら、二人合せて切嗣と同じやで?」

と、言うと親父と目線を合わせ、少し嬉しそうにした後、親父の頬をギュッっとつねり。

「いいわ。後できっちり理由を聞かせてもらいから、この場は許してあげる。」
「ありがとう・・・・イリヤ。」





親父が爺ちゃんとサシで会いたいらしいので、二人で大人しく待つ・・・・はずがない。

「ちょっと、キリツグは部屋で待ってて、って言ってたでしょ?」
「なに言ってるんや姉ちゃん。城やぞ城。探検するに決まってるやないか。」

探検?っとまたもや可愛らしく首をひねる姉ちゃん。と言ってもまだ肩車はしてままなので、顔は見えない。

「ええか姉ちゃん。姉ちゃんはこの城に何があるか全部しっとるん?」
「うーん。全部は知ってるわけじゃないけど・・・・」
「知りたいやろ?」
「・・・・知りたい。」
「よろしい。ならば探検だ。」

こうして、アインツベルン城探検隊が結成されたのだった。 
 

 
後書き
死徒の判断の話で補足、厳密に言うと、人間の大量殺害を起こすだろう死徒。
滅亡を防ぐためのアポストロスだが、元々の目的は魂の管理が円滑に進ませるために作った存在。

そのため、魂の管理者(最初の幼女)の負担をなるべくなくそうとしてしまう。
ちなみにシエルさんに対しては人間を狩る側でないと判断した結果。

ここまで自分で書いといてなんだが、オリ設定乙。と思ってしまった。 
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