| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

とある3年4組の卑怯者

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

69 執念

 
前書き
ここまでの試合結果
男子サッカー
5組 0-1 4組
 4組の勝利
2組 1-3 3組
 3組の勝利(1-1から3組先攻、2組後攻のPK戦で決定)
女子バレー
3組-2組 2勝1敗で2組の勝利
 1セット目 2組 16-13 3組
 2セット目 3組 16-12 2組
 3セット目 2組 16-10 3組
5組-1組 2勝0敗で1組の勝利
 1セット目 5組 6-16 1組
 2セット目 1組 16-8 5組
 

 
 女子バレー、4組と3組の試合が始まる所だった。

 4組
 FL(フロントレフト):たまえ FC(フロントセンター):内田 FR(フロントライト):みぎわ
 BL(バックレフト):野口 BC(バックセンター):かよ子 BL(バックライト):沢井

 3組
 FL(フロントレフト)板橋(いたばし) FC(フロントセンター)野田(のだ) FR(フロントライト)越川(こしかわ)
 BL(バックレフト)塚田(つかだ) BC(バックセンター)柳瀬(やなせ) BL(バックライト)北池(きたいけ)

 サーブ権は3組になった。コート権を取った4組はみぎわの提案で3組がいる所と入れ替えて貰った。
「み、みぎわさん、何か策があるの・・・?」
 かよ子が聞いた。
「ないわ。ただの気まぐれよ」
 みぎわは気分で答えた。
(といっても1組は私達と対戦した時もこっちのコートから始めたからだけどね・・・)
 みぎわも1組に惨敗したことで悔しがっていたのだった。しかし、3組もこの2つ前の試合で2組に負けていた。お互い初勝利を狙う試合(ゲーム)になった。
 最初はみぎわがアタックを決めて先制した。しかし、次の沢井のサーブが相手コートに届かずネットに当たって相手に点を許してしまい、次も板橋のアタックを内田がレシーブできず、逆転されてしまった。しかし、どちらも怯みを見せなかった。逆転しては追いつかれ、また逆転という状態の激戦となった。特に野口はスパイクもサーブもトスもレシーブも冴えていた。その野口が5回目のスパイクを決めて14点目を入れた。14-12と4組の2点リードだった。
「あと2点よっ!気を抜かないでっ!」
「落ち着いてー!!」
 応援する控えの女子達。しかし、3組も追い上げを見せる。かよ子のアタックが遠くへ飛び過ぎてボール・アウトとなってしまい、サーブ権が3組に渡ると、北池が強烈なスパイクを決めて同点、そして、みぎわのアタックが柳瀬のブロックで跳ね返され、内田がレシーブするも外に出てしまい、先にマッチポイントにされた。そして、このセットで控えにいた3組女子学級委員の成橋美宙(なりはしみそら)がタイムを取った。ピンチサーバーを投入したのだ。

 3組 交代
 塚田→新井(あらい)
 
 新井が入り、左手でサーブした。そのサーブが4組コートのレフト線の際どい所を狙う。内田が下がる。たまえも前へ出る。線から出るかどうか見極めている場合ではない。たまえがボールをレシーブで掬い上げた。しかし、ボールは後ろへ向かった。野口が何とか遠くからの遠距離アタックを仕掛けたが、野田がレシーブするふりをして越川がスパイクで返した。みぎわのブロックが間に合わず、野口が滑り込んでレシーブした。しかし、ボールは3組のコートに入り、北池のフェイントでとどめを刺された。1セット目は16-14で3組が勝った。4組は1組戦の時からセット数で通算3連敗を喫してしまった。そのため、全員円陣を組んだ。みぎわが陣頭を取る。
「もう後がないわよ!必死でやりましょう!!」
 2セット目に入った。

 4組
 FL(フロントレフト):冬田 FC(フロントセンター):まる子 FR(フロントライト):高宮
 BL(バックレフト):笹山 BC(バックセンター):城ヶ崎 BL(バックライト):ヨリ

 3組
 FL(フロントレフト)月野(つきの) FC(フロントセンター)和藤(わどう) FR(フロントライト)坂戸(さかど)
 BL(バックレフト)長瀬(ながせ) BC(バックセンター)水上(みずかみ) BL(バックライト)春山(はるやま)

 4組がサーブ権を持った。城ヶ崎の強力なサーブが水上のレシーブしようとする手首を弾き、後ろへ逸れて先制した。次も冬田、笹山、城ヶ崎と連続でアタックが決まり、4-0と4組がリードした。その次も坂戸のスパイクをレシーブしようとするまる子が笹山に「さくらさん、見送って!」と言われてとっさに避けてボール・アウトにし、点差を5点に広げた。
 次は和藤のアタックで3組が1点返す。そして冬田のスパイクがボール・アウトになって点差が3点に縮まった。しかし、4組も追撃を簡単には許さない。スパイクを決め続けた。そして、冬田がトスを上げ、まる子のアタックがブロックされると、城ヶ崎が何とかレシーブし、高宮がまる子のためにトスしようとしたが、まる子が「そのままアタックして!」と高宮に言ったため、高宮はそのままスパイクをして決め、マッチポイントにした。
「リリィさん、次サーブしない?」
「いいの?みぎわさん?」
「ええ、みんなと相談するわ」
 みぎわがタイムを取り、リリィにサーブしていいか頼んだ。皆は快く承諾し、みぎわは交代を告げた。

 4組 交代
 ヨリ→リリィ

 リリィがヨリからボールを受け取り、センターバックの位置に着いた。そして、サーブした。春山がそれをコート外に出るだろうとして見送ろうとした。しかし、目測を誤ってしまった。ボールはラインギリギリで落ちた。2セット目は16-10で4組が雪辱した。
 勝利に喜ぶ4組。3組は見間違いをした春山が謝っていたが、「次のセットで勝てばいい」と成橋が慰めた。両者は3セット目に臨んだ。

 4組
 FL(フロントレフト):とし子 FC(フロントセンター):小長谷 FR(フロントライト):小島
 BL(バックレフト):野村 BC(バックセンター):牧村 BL(バックライト):リリィ

 3組
 FL(フロントレフト)唐沢(からさわ) FC(フロントセンター)藤島(ふじしま) FR(フロントライト):成橋
 BL(バックレフト)大宮(おおみや) BC(バックセンター):新井 BL(バックライト)浅川(あさがわ)

 3組の新井がサーブを行う。リリィは1セット目で新井のサーブを覚えていた。
(そういえばあの人は左利き・・・?だから左で初弾(サーブ)して・・・?)
 リリィは思い出したようにとし子と野村に呼び掛ける。
「とし子ちゃん、野村さん、そっちに(ボール)来るわよ!」
 二人はえっ、と驚いた。野村がトスで新井がサーブした球を上げた。小長谷の真上にボールが来て、小長谷がそれをスパイクした。藤島のブロックが間に合わず、後衛の新井が何とかレシーブするもネットに当たってしまった。サーブ権を奪い、リリィがサーブした。2セット目とは異なり、ジャンピングサーブを行った。その勢いが浅川のレシーブするが後方へ出てしまい、2点目を挙げた。次は大宮のアタックが決まり、点を取られるが、次は前衛に回ったリリィのアタックが決まり、次もリリィが連続で決めた。しかし、次の小島のスパイクが逸れてボール・アウトとなり、相手に点を取られた。しかし、次を牧村がトスした所を小長谷ととし子が同時にジャンプし、小長谷が打とうとするふりをしてとし子がアタックして5点目を決めた。再びリリィがサーブをする。しかし、今度は成橋が何とかレシーブで挙げ、それを浅川がトス、唐沢がアタックした。リリィはレシーブできずに転倒し、3点目を献上した。さらに次も大宮のアタックで1点差に詰め寄られた。次は大宮の右側を狙ったアタックがコート外に出て4組の得点になったが、次もまた大宮がリベンジするかのようにアタックを決めてまた1点差、そして次は小長谷のスパイクが成橋にブロックされ、それが4組コートに落ちて同点にされた。リリィがタイムを取り、六人は輪になった。
「同点に追いつかれたからってまだ負けたわけじゃないわ。取り返そう!」
「うん!!」
 皆は所定の位置に戻った。しかし、新井のサーブに野村もとし子も対応できず、逆転された。次は浅川がサーブした球を何とかリリィが見送り、サーブ権を取り返した。そして4組が必死で反撃する。そして野村のスパイク、牧村とリリィの必死のブロック、そしてリリィのスパイクで10-7と再び4組がリードした。しかし、次は成橋が小島のブロックにフェイント仕掛け、3組が8点目を取った。しかし、次はとし子のアタックを浅川がレシーブでして外に出してしまい、4組に11点目が入った。三度リリィがサーブすることになり、ボールが行ったり来たりの展開の中、唐沢のアタックをリリィがトスで追いついて上に上げた。
「とし子ちゃん、小長谷さん、一緒に跳躍(ジャンプ)して!」
 とし子と小長谷が共にジャンプした。とし子の方が先だったが、小長谷にスパイクを譲った。そしてそれが藤島がレシーブで挙げるもネットに当たった。しかし、次は3組の追撃に遭い、12-11と4組のリードだが1点差にまで追いついてきた。しかし、次は大宮のサーブがコート外に出た。今度は牧村がサーブした球が外に出て3組の点になった。そして野村のスパイクを唐沢と藤島二人がかりでブロックしたが、ボールは藤島の腕に当たって出てしまった。そして次もまた野村がスパイクして、4組のマッチポイントになった。しかし、次のとし子のサーブがネットに当たってしまい、次も成橋にアタックを決められ、4組は後1点献上すればジュースとなってしまう。再びリリィがタイムを取った。
「あと一つ取ろう!焦らないで!!」
 皆はリリィに言葉に「そうね!」「頑張るわ!」と返事をし、勝利への執念を忘れないようにした。試合が再開し、大宮がサーブした。野村がトスをして、小島が必死でアタックした。しかし、大宮がレシーブで拾い、唐沢がトス、そして成橋がアタックした。それを小島がブロックしてきたため、フェイントでボールを落としたが、その位置にはリリィがいた。リリィが後ろへレシーブし、後ろにいた牧村がトス、リリィが立ち上がって勢いよく跳んでスパイクした。唐沢がトスしようとするも後ろへボールが飛び、落とさまいと大宮が追いかけた。しかし、追いつけず、ボールは床に落ちた。
 16-14と4組が勝利した。4組の出場者は手をタッチしあった。控えとして外に出ていた皆も集まって拍手したり、抱き合ったりした。

 他の5組の女子が男子の応援に行っている中、橿田はギャラリーでその試合を観戦していた。
(よかったね、たまちゃん・・・)
 
 校庭では、4組と3組のサッカーの試合が行われる所だった。

 4組
 FW(フォワード)
 大野、ケン太、三沢
 MF(ミッドフィルダー)
 ひらば、長山、丸尾、花輪
 DF(ディフェンダー)
 ブー太郎、若林、山田
 GK(ゴールキーパー)
 はまじ

 3組
 FW(フォワード)
 栗田(くりた)杉宮(すぎみや)草野(くさの)
 MF(ミッドフィルダー)
 川又(かわまた)江曽田(えそだ)佐野(さの)
 DF(ディフェンダー)
 小泉(こいずみ)木崎(きざき)山辺(やまべ)赤木(あかぎ)
 GK(ゴールキーパー)
 平川(ひらかわ)

 前半戦は1-1の同点に終わった。ただ、3組は前半で試合に出ていない学級委員の鹿沼が選手に指示を出していた。藤木は出場の予定はないが、まるで機械のような恐ろしさを感じていた。
(鹿沼君に行動を見抜かれている・・・!試合に出ない人にも役目があるなんて恐ろしいな・・・!)
 藤木は1組以上に強敵のような感じがしていた。 
 

 
後書き
次回:「旧友」
 男子サッカー、4組対3組の試合の行方はどうなるのか、そして昼休みとなり、リリィは橿田と対面し、たまえとの過去を知る・・・。

 一度消えた恋が蘇る時、物語は始まる・・・!! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧