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ドリトル先生と春の花達

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第八幕その一

           第八幕  延期の危機
 先生が英語の詩も作ってみようと思ったと聞いてです、王子は先生のお家でまずは目を瞬かせて言いました。
「またどう思ってかな」
「うん、和歌会に出るけれど」
「僕も出るけれどね」
「そのインスピレーションになるかもとも思ってね」
「英語の詩を作ることでも」
「同じく詩だからね」
 このことは同じだからだというのです。
「それでと思ったんだ」
「成程ね、それでなんだ」
「うん、僕は学生時代詩を作るサークルにもいたしね」
「あっ、そうなんだ」
「クラブは文科系ばかりだったよ」
 この辺り実に先生らしいです。
「読書やそうしたことで楽しんでいたんだ」
「先生らしいね」
「そう言ってくれるんだね」
「うん、それで詩も作っていてだね」
「英文の詩も作ってね」
 そうしてというのです。
「インスピレーションもね」
「得ようっていうんだね」
「こう考えているんだけれどね」
「そうだね、やってみたらいいんじゃないから」
 王子は先生が出してくれたお茶を飲みつつ応えました。
「それもね」
「そうだよね」
「何でもやってみることだね」
「そう、やってみたらそこから何か出るかも知れないからね」
「学問はそうだね」
「一見関係ない様な分野からヒントが出たりするんだ」
 そうしたことがあるというのです。
「だからいいんだ」
「色々な学問をしている先生ならではの言葉だね」
「実際にそうしてヒントを得てきたしね」
 先生の学問の中で、です。
「いいと思うよ」
「じゃあそちらの詩も作って」
「英語の詩も作ってみるよ」
「先に英文で作るよね」
「まだ和歌会には時間があるからね」 
 先生もお茶を飲んでいます、晩御飯前にくつろいでいるので服も作務衣を気楽に着ています。
「先にね」
「英文でなんだ」
「詩を作るよ」
「こうした時はあれだね」
「あれって?」
「いや、先生が色々な言葉を使えるからだね」
 英文の詩を作られることはというのです。
「というか先生のネイティブな言語だからね」
「英語はね」
「イギリス生まれだからね」
「英語から入って」 
 先生の語学はです。
「スコットランド、アイルランド、ウェールズとね」
「四つの言語も覚えて」
「ドイツ語もラテン語も覚えてね」
 そうした言語も覚えてなのです。
「フランス語やイタリア語、スペイン語も覚えたよ」
「スペイン語が大きいね」
「そう、中南米も殆どがスペイン語だからね」
「先生は中南米でも言葉に困っていないね」
「そうなんだ、そしてロシア語も覚えたしね」
「日本語と中国語も」
「中国語は気をつけてね」
 この国の言語にはというのです。
「文字はともかく発音が全然違うから」
「北京語と広東語、上海語、四川語でだね」
「そうだよ、特にね」
「特に?」
「客家語は独特なんだ」
 中国語の中でもというのです。
「僕も学んでいてかなり違うんで驚いたから」
「他の中国語と比べても」
「そうなんだ、昔の中国語が残っていると言われてるよ」
「昔の中国語が」
「言葉も時代によって変わるからね」
 先生はこのこともわかっています、だから日本の古典の言葉にもすぐに入ることが出来たのです。 
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