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『叙情4』

作者:零那
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『脈』



正義を嘲笑う奴が憎かった。筋を通さない奴に蔑まれる君を見ていられなかった。無力な子供は為す術を知らなかった。

悔やむ事は山程在る。やり直せるもんなら完璧にやり直す。君は何度もそんな事を言ってた。

僕はそんな君を綴ってたりする。曲がったことが大嫌い。常に正しくあろうとする。根本が真面目だけど、理由に筋が通ってれば正しくないことをしても何も言わない。変に融通が効く不思議で掴み所が無かった君。

波のようで、雲のようで、揺らめき寄ってきては、直ぐ彼方へ行ってしまう。脈打つ此の血管の如く、真っ直ぐ進んでく強さが欲しいと言った君。

どの空を見上げれば君は居ますか?


 
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