| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

200部分:TURN20 エルミーの来日その一


TURN20 エルミーの来日その一

                  TURN20  エルミーの来日
 東郷にだ。日本が話してきた。
「ドイツさんから連絡が来ています」
「あの人からか?」
「はい、会われますか?」
「そうだな。ではドイツ大使館に行こう」
 大使館の中なら国家は自由に行き来できる。それでだ。
 東郷は日本と共にドイツ大使館に向かった。その西欧風の建物に入るとだ。
 すぐに黒の軍服、ドクツ軍のそれを来たドイツが出迎えてきた。ドイツは日本と握手をしてからだ。こう東郷に対して言ってきたのである。
「こちらの総統閣下からの話だが」
「レーティアさんからですか」
「そうだ。そちらに援軍を送りたいとのことだ」
「援軍ですか」
「日本はガメリカと緊張状態にあるな」
「はい」
 その通りだとだ。日本はドイツの問いに素直に答えた。
「否定はできません」
「そうだな。それでだ」
「ガメリカとの戦いの為にですか」
「援軍を送りたいとのことだ」
 あらためて話すドイツだった。
「既に人選も整えている」
「それは誰だい?」
 東郷がドイツに尋ねてきた。
「そちらの妹さんだったら歓迎だが」
「いや、残念だがそれはない」
 ドイツは東郷のことを知っている。だからいささか引いた目になって彼に応えた。
「一応言っておくが人間は国家と交際はできないからな」
「ははは、それは俺もわかっているさ」
 東郷は余裕のある態度でドイツに返した。
「だがそれでも女の子が増えることはいいからな」
「そうなのか。しかしだ」
「しかし?」
「ここに来るのは女の子だ」
「女性提督か」
「そうだ。そして艦隊も一つ来る」
「誰でしょうか、一体」
 東郷に代わって日本がドイツに尋ねた。
「ドクツから派遣されるその方は」
「エルミー=デーニッツ中将だ」
 ドイツは彼女の名前を日本と東郷に伝えた。
「最新兵器による艦隊と共に来る」
「成程。マジノ線だな」
 東郷はドイツの話を聞いてすぐに言った。
「あの要塞線を攻略した兵器だな」
「何っ!?何故そう考えた!?」
 流石に詳しいことは同盟国相手でも言えなかった。だがドイツは東郷の今の言葉に驚きを隠せずだ。その顔を驚愕させて彼に言葉を返したのである。
「貴方は何者だ!?」
「いや、ちょっと予想しただけだが」
 東郷はここでも余裕のあるまま返した。
「違うのならいいが」
「言うことはできない」
 その驚愕した顔で返すドイツだった。言っているのも同じだったが。
「だがそれでもだ」
「その提督と兵器による艦隊か」
「それを送らせてもらいたいが」
「そうですね。それでは」
「少しこちらで話をしていいか」
 決断はだ。それからだとドイツに返す日本と東郷だった。
「援軍、しかも最新兵器となるとです」
「こちらでも色々と話し合わないといけないからな」
「わかった。では明日返事をしてくれるか」
 ドイツは会議の時間を考えて二人に言った。
「明日またここに来るからな」
「わかりました。それではです」
「その時にまた会おう」
 日本と東郷はドイツに応えてだ。それからだった。
 一旦帝の前に赴いた。そこには山下と秋山、柴神がいた。だが宇垣はいない。東郷は彼がいないことについてだ。それで少し残念そうに言ったのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧