| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レインボークラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百八十七話

              第四百八十七話  使った後で
 水の魔法を使った授業の後でだ、華奈子は満足している笑顔で家まで帰りながら一緒に歩いている美奈子に言った。
「今日はよかったわ」
「水の魔法上手に使えていたのね」
「あたし自身が思う通りにね」 
 まさにというのだ。
「そんな感じで使えたわ」
「それはよかったわね」
「あたしだけが苦手って思っていたけれどね」
 水の魔法を使う華奈子の方がというのだ。
「その苦手意識がなくなったから」
「結局華奈子自身がどうかだから」
「あたしがいけるって思ったらね」
「それでね」
 もうそれだけでというのだ。
「いけたのよ」
「そういうことよね」
「私も他の皆も特に下手に見えなかったし」
 華奈子の水の魔法はだ。
「そう思うとね」
「本当にあたし自身の苦手意識で」
「それがどうかだけだったから」
 それ故にというのだ。
「華奈子がいいってなかったから」
「問題なしになったのね」
「そうだと思うわ、それでね」
「それで?」
「華奈子がそうした気持ちになれたのは」
 それは何故かも話す美奈子だった。
「何といっても今日は色々気分転換、気分一新になることをしたから」
「本当にそのお陰よね」
「そう、だからね」
 そのせいでというのだ。
「華奈子の気持ちが変わったのよ」
「やっぱりそうよね」
「じゃあ明日からはね」
「もう水の魔法にあれこれ思わないで」
「やっていきましょう」
「わかったわ」
 華奈子は美奈子に笑顔で頷いて答えた。
「そうしていくわ」
「それで頑張っていってね」
「是非ね、じゃあ帰ったら」
「予習と復習ね」
「美奈子程にはしないけれど」
 このことは少し苦笑いで言う華奈子だった。
「そっちもね」
「頑張っていきましょう」
「そうするわ」
 華奈子は美奈子にまた頷いた、そうして二人で家に帰るのだった。


第四百八十七話   完


                 2017・10・5 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧