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ヘタリア大帝国

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188部分:TURN18 ガメリカ共和国その十

188部分:TURN18 ガメリカ共和国その十



TURN18 ガメリカ共和国その十

「それでいいな」
「あたしも行くよ。正直あたしもね」
「御前もそうしたことは嫌いだったな」
「ガメリカは平等の国だからね」
 笑みを浮かべてだ。アメリカ妹は自分の兄にこう返した。
「それは当然だろ?」
「その通りさ。じゃあすぐにUSJに行こう」
「それとカナダにも声をかけるかい?」
「カナダにもだね」
「カナダの西にも日系人が多いからな」
 だからだ。カナダにも声をかけると言うアメリカだった。
「そうしよう」
「わかったよ。それじゃあね」
 二人でそうした話をしてだ。兄妹でそのUSJに向かった。そこでは知事、星域の行政責任者が険しい顔をしてだ。部下達にこんなことを言っていた。
「若し何かあればだ」
「はい、その時はですね」
「ジャップ達をですね」
「隔離しろ」
 そうしろとだ。知事は部下達に言っていた。
「そしてそのうえでだ」
「荒れ地の収容所に送りますか」
「そちらに」
「そうだ。そこに送って隔離しろ」
 知事は険しい顔で話していく。
「わかったな。手配は整えろ」
「それではですね」
「今から」
「戦争は間も無くだ」
 その知事からしてもだ。開戦は必至のものだった。
「だからこそだ。いいな」
「ジャップはジャップですね」
「戦争になれば何をしてくるかわかりませんえん」
「それなら」
 部下達も知事の言葉に頷こうとしていた。だがここでだ。
 アメリカとその妹が知事の執務室、彼等が話しているそこに入りだ。こう言うのだった。
「待て!僕の国民を収容所に入れるな!」
「そんなことは許さないからね!」
 怒った声でだ。彼等は知事達に抗議する。
「犯罪者以外にはそんなことはさせないからな!」
「例え戦争になる相手の国から来た人間でもね!」
「し、しかしです」
「ジャップはジャップですが」
 知事達は部屋に飛び込んできた自分達の祖国に戸惑いながらもだ。それでもだった。
 こう主張する。テロ等が予想されるからだと言ってだ。
「開戦になれば何をしてくるかわかりません」
「ですから」
「そんなことは起こらない!」
 アメリカは断言した。強い目で右手を拳にして己の顔の前で振って。
「僕の国民がそんなことをするものか!」
「だからですか」
「祖国さんは彼等を」
「若し彼等を信じないのなら僕を信じないことだ!」
 祖国であるだ。彼をだというのだ。
「そうなることだ!僕を信じないのか!」
「い、いえそれは」
「そんなことはありません」
 知事達もそう言われるとだ。こう返す他なかった。
「私達もガメリカ人です」
「それならば」
「そうだな。ガメリカ市民なら僕を信じてくれるな」
「当然です、祖国さんを信じない人はいません」
「その国の人間なら」
「そうだな。彼等も僕の国民なんだ」
 アメリカは今度は腕を組んでそのうえで言い切る。
「彼等のことはよくわかる。だから安心するんだ」
「はい、わかりました」
「それなら」
「彼等のことは僕に任せてくれ」 
 アメリカは責任を持ちだ。彼等を守護するということでもあった。
TURN18 ガメリカ共和国その十

「それでいいな」
「あたしも行くよ。正直あたしもね」
「御前もそうしたことは嫌いだったな」
「ガメリカは平等の国だからね」
 笑みを浮かべてだ。アメリカ妹は自分の兄にこう返した。
「それは当然だろ?」
「その通りさ。じゃあすぐにUSJに行こう」
「それとカナダにも声をかけるかい?」
「カナダにもだね」
「カナダの西にも日系人が多いからな」
 だからだ。カナダにも声をかけると言うアメリカだった。
「そうしよう」
「わかったよ。それじゃあね」
 二人でそうした話をしてだ。兄妹でそのUSJに向かった。そこでは知事、星域の行政責任者が険しい顔をしてだ。部下達にこんなことを言っていた。
「若し何かあればだ」
「はい、その時はですね」
「ジャップ達をですね」
「隔離しろ」
 そうしろとだ。知事は部下達に言っていた。
「そしてそのうえでだ」
「荒れ地の収容所に送りますか」
「そちらに」
「そうだ。そこに送って隔離しろ」
 知事は険しい顔で話していく。
「わかったな。手配は整えろ」
「それではですね」
「今から」
「戦争は間も無くだ」
 その知事からしてもだ。開戦は必至のものだった。
「だからこそだ。いいな」
「ジャップはジャップですね」
「戦争になれば何をしてくるかわかりませんえん」
「それなら」
 部下達も知事の言葉に頷こうとしていた。だがここでだ。
 アメリカとその妹が知事の執務室、彼等が話しているそこに入りだ。こう言うのだった。
「待て!僕の国民を収容所に入れるな!」
「そんなことは許さないからね!」
 怒った声でだ。彼等は知事達に抗議する。
「犯罪者以外にはそんなことはさせないからな!」
「例え戦争になる相手の国から来た人間でもね!」
「し、しかしです」
「ジャップはジャップですが」
 知事達は部屋に飛び込んできた自分達の祖国に戸惑いながらもだ。それでもだった。
 こう主張する。テロ等が予想されるからだと言ってだ。
「開戦になれば何をしてくるかわかりません」
「ですから」
「そんなことは起こらない!」
 アメリカは断言した。強い目で右手を拳にして己の顔の前で振って。
「僕の国民がそんなことをするものか!」
「だからですか」
「祖国さんは彼等を」
「若し彼等を信じないのなら僕を信じないことだ!」
 祖国であるだ。彼をだというのだ。
「そうなることだ!僕を信じないのか!」
「い、いえそれは」
「そんなことはありません」
 知事達もそう言われるとだ。こう返す他なかった。
「私達もガメリカ人です」
「それならば」
「そうだな。ガメリカ市民なら僕を信じてくれるな」
「当然です、祖国さんを信じない人はいません」
「その国の人間なら」
「そうだな。彼等も僕の国民なんだ」
 アメリカは今度は腕を組んでそのうえで言い切る。
「彼等のことはよくわかる。だから安心するんだ」
「はい、わかりました」
「それなら」
「彼等のことは僕に任せてくれ」 
 アメリカは責任を持ちだ。彼等を守護するということでもあった。
 
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