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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0223話『レイテ沖海戦の始まり』

 
前書き
更新します。 

 




限定作戦の始まりとともに大本営から次々と送られてくる作戦の説明の束を見つつ私は手伝ってくれる大淀に感謝をしながらも、

「やはり新しい情報が目立つ感じだな」
「そうですね。今回の作戦に気合が入っているのでしょうね」
「まぁ、一番大きい海戦の名前を銘に使うくらいだからな」

そのくらいはしてくるとは思っていたけど深海棲艦も結構な所を責めてくるよな。
私はそれで深海棲艦に愚痴を零しそうになるのを抑えつつ作業を進めていく。
まだ集まっていない情報の量でむやみやたらに出撃してもダメだからなと自身の早く攻略したいという気持ちを我慢している時だった。
一つの足音が近づいてくるのを察知した私は少しだけ「またか……」と呆れつつ大淀に指示を出す。

「大淀、お客さんだ。いつもの対応で頼む」
「了解しました。もう用意できていますから大丈夫ですよ」
「さすが準備が早い事で助かるよ」
「この手の感じはもう二回も味わっていますからこれからも作戦ごとにありそうですから準備はしておいても損はありません」
「そうだなぁ……」

大淀の優秀さに感激しながらもその相手が執務室に突撃をかけてくる。

「司令官! 青葉です。今回の作戦内容を教えていただけないでしょうか!?」

バンッ!と勢いよく扉を開けて部屋の中へと入ってきた青葉はいの一番にメモ帳を片手に目を光らせながら私に迫ってきた。
うん、変わらないね君は。
内心そう思いつつも、

「わかった。それじゃ要点だけ話すから聞き逃すなよ?」
「ふむぅ……司令官、慣れてきましたね。少し残念ですよぉ」
「もう二回も突撃噛まされているからな。さて、それじゃみんなに早く伝えたいんだろう? 早くしようか」
「了解です!」
「大淀、それじゃ説明を頼む」
「わかりました」

そして大淀が説明用の束を見つつ、

「それでは青葉さん、今回の作戦名はご存知の通りですが『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』と銘打たれているのはもう知っていますよね?」
「もちのろんですよ!」
「ではその中身の作戦名をお教えしますね」
「わっかりましたー!」
「では、まず第一海域の作戦名は『第二遊撃部隊、抜錨!』と言います。この海域は通常編成での戦闘となりますがすでに突撃している提督型の情報筋を纏めますとかなりの強敵が待ち構えているそうです」
「そうなのですか……」
「はい。なんでも甲編成では戦艦棲姫が二隻も出現するそうで……」
「はっ……? 第一海域でいきなりダイソンですか?」
「はい。戦艦棲姫です」
「はわー……それは強敵ですねぇ」
「そうなりますね。さらに悩みどころなのはそんな戦艦棲姫も敵として登場しますのにこちらの編成に縛りがありまして戦艦、空母を入れられないところなんです」
「そ、それでは空母に一方的にボコられてしまいますよ……!」

青葉はやはりそこに注目してきたよな。
その気持ちは私にも分かる。
戦艦空母を入れられないなんて辛いのは誰でも分かる事だ。

「ですが、悪いだけではありません。第一海域から航空基地隊の運用が可能です。ですから制空権はなんとか大丈夫でしょう。さらには水上機母艦や航空巡洋艦などの方々で制空権を確保するという方法も色々と模索されているようです。それですでに第一海域は甲作戦で突破した提督も見られるようですから」
「はわー……さすがですねー」
「そうだな。毎度の事だけど先行組には助かっているのがありがたいところだよな」

そんな感じで話は次の海域へと移行した。

「そしてお次の海域は第二海域、『捷一号作戦、発動準備』と銘打たれています。この海域も通常編成での戦闘となりますがまだ攻略している人の数が少ないために情報は出揃っていません。ですがそれだけ辛い戦闘になるのは目に見えていますね」
「そうでしょうねー。ただでの通常編成で辛い事はないですから」
「はい。そして第三海域ですが『捷一号作戦、作戦発動!』となっています。ここでようやく連合艦隊が組めるようになりますね。そして第二海域から運用も出来ますが第三艦隊による『遊撃部隊』を組めるようになるのも大きいですね」
「礼の西村艦隊を編成できる七人編成ですね?」
「そうです」

その話を聞いて思う。
西村艦隊の面々は今頃どんな準備をしているのかと。
まぁ、彼女達の事だ。張り切っている事だろうな。

「以上を含む三つの海域からなる前段作戦の構成となりますね」
「わかりました。最終海域はいつものごとく一日挟んで発表される感じですかね?」
「おそらくは……それではお次は今回の作戦で仲間になるであろう艦娘の情報です」
「待ってました!」

青葉もそれが聞きたかったのだろう、嬉しそうにメモを広げる。

「まず第二海域を突破のさいには択捉型海防艦の『佐渡』さんが仲間になるそうですね」
「ふむふむ……佐渡さんですか」
「はい。さらには第二海域以降では同じく択捉型海防艦の『対馬』さんが深海棲艦に魂を捕らわれているそうですので早めの救出を試みたいですね」
「佐渡さんに対馬さん……なにげに海防艦も増えてきましたねぇ」
「そうだな。まぁ姉妹が増えるから択捉は喜びそうだけどな」
「そうですね。そして第三作戦海域以降では潜特型伊号潜水空母の『伊400』さんがドロップするそうです」
「うわー……シオイさんが喜びそうですね。ついにお姉ちゃんの登場ですか」
「ああ。だから必ず救出しないとな」

シオイの喜ぶ顔も見たいからな。頑張らないと。

「そしてまだ詳細は明らかになっていませんが駆逐艦と海防艦より大き目な艦娘が仲間になるそうですね」
「それって……軽巡とかですかね?」
「おそらくは……まだ憶測でしか判断できないのがつらいところですね」
「だとしたら海外艦が妥当ですかね?」
「多分な」
「はい。そして最終作戦を完了する事で秋月型防空駆逐艦の『涼月』さんが艦隊に合流するみたいですね」
「秋月さん達も気合が入っていますからね。司令官、必ず仲間に向い入れましょうね!」
「当然だ。今回も全員仲間にするぞ」

私と青葉で気合を入れている中で、

「それと細かな追加ですが『警戒陣』という新たな陣形が組めるようになりますので詳細はあとで確認してくださいね。提督もいざという時に単横陣と選択を間違えないようにしてくださいね?」
「わかった」

これで大体の情報は伝えたと思うから青葉はそれで満足したのか、

「それではさっそく情報を皆さんにお知らせできるように手配しますね」
「頼んだ」
「了解です!」

そう言って青葉は颯爽と部屋を出て行った。
それを見送りながら、

「本当に風のようだな……」
「ですね。提督、それではいつ出撃を開始できるようにこちらも準備を整えましょうか」
「そうだな。頑張るとしようか」

私も指示を頑張らないとな。
まずは艦隊編成を確認だ。


 
 

 
後書き
ついにイベントが始まりましたね。
提督のみなさん、頑張ってまいりましょう!




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