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夢幻水滸伝

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第二十七話 浮島の内政その十六

「統一したんや」
「そういう奴か」
「そいつは今福岡におる」
「薩摩から拠点を移してか」
「それでそこから攻めて来ようとしてるねん」
「成程な」
「その九州とや」
 まさにというのだ。
「戦や、激しい戦になるで」
「確か九州は日本で一番武闘派が揃ってるな」
「そや」
 その通りだとだ、芥川は中里に答えた。
「戦に強い星の奴が揃っててな」
「兵もやな」
「強いんや」
「そういえば薩摩隼人やったな」 
 中里はこの名前も出した。
「猛者揃いで有名やな」
「そやから兵の数や武具で勝っててもな」
「油断出来んな」
「それでわかったな」
「ああ、ほな今からやな」
「戦の用意をしてや」
 そしてとだ、芥川は中里にさらに言った。
「一緒にまずは広島城まで行くで」
「広島か」
「西国の要や」
 山陽、山陰のというのだ。
「まずはあの城に入ってや」
「山口にも行くか」
「既に萩には井伏達の軍勢も行ってるしな」
 彼等も動かしているというのだ。
「備えはさしてる」
「流石やな、その用意のよさ」
「褒めるのは勝ってからにしてくれるか」
 芥川はここは笑って返した。
「それからな」
「よし、ほなな」
「ああ、戦の用意をして主力を率いていくで」 
 まずは広島城にとだ、こう話してだった。
 中里達は再び戦に向かうこととなった、彼は芥川と共に軍勢を率いてまずは広島に向かうのだった。


第二十七話   完


              2017・7・25 
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