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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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国際強化選手選抜決定及びニュースで

翌日のニュースで今年の国際強化選手が期日前選出メンバーが発表された。
黒森峰女学院
・西住まほ
白河女子高等学校
・大狩深雪・大狩氷華・大森すばる
北海学園
・北東みみ・北東さえ・大森はる
大洗女子学園
・大狩梨華・木島さやね・牛目はや・木島さいか・西住みほ
(大洗女子学園については去年の成果の考慮の末、選抜されてもの。今大会で選ばれたのは西住みほだけであり、他の四人については白河女子高等学校の実績を配慮した結果である。)

新聞の記事より
[今回の国際強化選手には全国大会に初参加の大洗女子学園から五人の国際強化選手が選出された。まだ期日までは日数があるが、初出場校から国際強化選手が選ばれたのははじめてである。名門からは七人しか選出されていない。全国大会終了後の選抜に期待するものもある。]

戦車道全国大会
[戦車道全国大会も残すところあと準決勝と決勝のみ。多くの激戦が行われた今大会の注目と言えばやはり県立大洗女子学園。初出場でありながらベスト4。これには日本戦車道連盟の大狩里美会長も驚きを隠せていない。とくに大洗女子学園には戦車道の名家である西住流と大狩流の選手もいるため初出場校でありながら初戦から注目を集めていた。日本戦車道連盟は大洗女子学園から国際強化選手をもう少し出すことを検討している。]

茨城県教育委員会
[生徒人数が低下である高等学校の統廃合に選ばれていた一部の学校の見直しを決めた。]

日本戦車道連盟
[昨日の黒森峰女学院の犯行に関しては戦車道の掟に影響するものであるが、現在は大会中のため、大会終了後に判断をすることに決めた。また国立伊豆防衛高校には勲章を贈呈する。]


「昨日のニュース見た?」
「うちの学校が出てたね。」
「こんなことになるなら戦車道を選択しておけば良かった。」
「そうね。」
至るところからこのような会話が聞こえてきた。
確かに無名校が国際強化選手を多く選出されたことはいいことであるが、補足説明を聞く限りではみほだけが今大会で国際強化選手に加わるメンバーであるとわかる。
「亜依おはよう。」
「梨華もおはよう。昨日は大変な目にあったね。」
「本当に面倒だったわ。黒森峰女学院には当分行きたくないわ。」
「あれ?今日は早いですね。」
私に向かってそんなことをいってきたのは裕香だった。
「その言い方だと私がいつもギリギリ登校の様に聞こえるんだけど。」
「だってそうでしょ。それに昨日は夜なのに戦車に乗らせて、みほさんから電話があったときはもう寝かけてたんだから。」
「ゴメン。」
「梨華。」
「何?」
「国際強化選手選出おめでとう。」
「ありがとう。」
私は顔を赤らめて答えた。
「さやねはまだ来ないんだ。」
「梨華同様に遅刻の常習犯だもんね。」
「誰が常習犯だって。」
今やって来たさあねが亜依の頭に手をおいた。
「一度話をしようか。」
「はい。」
またさやねと一緒に登校してきた絵里は、
「おはよー。そして梨華おめでとー。」
「ありがと。今日はテンション高いね。」
「そりゃー、仲間が国際強化選手に選ばれたんだも。当然だよ。」
そこに先生が入ってきて、
「SHRを始めるわよ。みんな席について。」
先生に言われた通りに席につくと、
「このクラスの大狩梨華さんと木島さやねさんが戦車道の国際強化選手に選ばれました。二人はこれからも頑張ってね。今日の連絡事項はこれだけ。」

みほのクラスでも、
「このクラスの木島さいかさん、牛目はやさんと西住みほさんが戦車道の国際強化選手に選ばれました。三人は頑張ってね。今日の連絡事項はこれだけです。」
そのあと両クラスで五人が質問漬けにあったのは言うまでもない。 
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