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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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『アホの子達が一か所に集まると…』1-3

「私は違います! ちゃんとした理由(わけ)があってここにいるんですからっ!」

と、胸を張って言う高浜。
ちゃんとした理由ってどんな理由(わけ)だよ…。
どんな理由(わけ)があれば俺の部屋、及び家にピッキングで入って来て良い事のなるんだっ。

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◇「生徒会長に休みはない」

8月某日。夏休みも後半戦に入った頃。

「会長ーメロンパンとカフェオレ買って来たっす」

「ありがとう。足田さん」

動けない代わりに、近くにあるコンビニでお昼ご飯を買いに行ってくれた足田さんから、コンビニの袋とおつりを受け取ります。
あら? 私はパンと飲み物しか頼んでなかったのに、プリンが入っています。
顔をあげて足田さんを見ると、「頑張ってる会長へご褒美っす」とニカッと笑って言います。
本当に彼女にはお世話になっってばかり。なにかお返ししなければ……と、いつも思っているのだけどなかなか……。

「まだ動きはないっす?」

ある人物が住む家のベランダを見上げ

「ええ。今のところはないわね」

と答えます。私、高浜(たかはま) 律子(りつこ)は今ある人物を張り込みをしている最中なのです。
そのためここ。電柱の後ろから動けないのです。いつターゲットが動くか分からないですからね。

「あっ、会長!」

ベランダを指さす足田さん。確かに人影のようなものが近づいて来て動いているのが見えます。

「ついに動いたわねっ!!」

私達が張り込みしているある人物と言うのは……。

「洗濯終わったか」

洗濯機の蓋を開けてぱ…ぱんつを取り出す、さ、最籐くん///


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※強制終了。

「ちょっと待てぇぇぇぇぇええ!!」

高浜が語った俺の部屋にいるちゃんとした理由(わけ)が内容に思わずツッコミを入れる。そのままスルーなんて出来るかっ。

「張り込みってなんだっ!?」

「べ、別にやましいことなんてしていないわ!! ただ、貴方が風紀を乱すようなことをしていないか監視していただけです!
 ……3時間程」

本気(マジ)でやめろ…」

こいつ…。昔からこんな奴だったか? 小学校の頃はもっと話の分かる良い奴だった気がするんだが…??
あとなんで顔が赤い? この部屋、冷房がガンガンにかけられたエデンだぞ。…熱でもあるのか? 
病院行って一回、医者に診てもらってこい。そして昔の良い高浜に戻ってくれ。帰って来いっ高浜ぁぁああっ!





「あ。順番的に僕ですかね~」

いつもの力の抜けた話し方をする飯。一度、ポリスに捕まればいいのに。

「そんな睨まないでくださいよ~、僕は会長さんみたいな趣味はありませんって~」

あったら、あったでキモイわっ!!
とゆうかっお前。もうすでに犯罪犯してるだろ! ピッキングで人の家に侵入している時点でアウトだけどなっ。

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◇「昼下がりのカフェ」

大丈夫ですって~本当に疑り深くて面倒くさい終(おわり)さんですね~。
僕はべつに貴方が考えているようなやましい事なんて一切してないですから~、濡れ衣もいいところですよね~。
僕はただ~、ここから30分くらいのところにあるオープンカフェでお茶を楽しんでいただけですって~。
……3時間程、ね。

「夏休みだってのに、会長さんは今日もお忙しいことで。
 こんな暑い日に電柱の後ろでずっとお仕事に励むなんて~。若いって素晴らしいですね~」

坂の上にあるオープンカフェからよく見えるんですよね~、お仕事に頑張る会長さんのお姿が。
僕も応援していましたよ。涼しいカフェから、メロンソーダー片手に。

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「み、見られていたのですかっ!!?」

きゃあああと顔を手で覆い隠してしゃがみ込む高浜に止めを刺すように飯は高浜の肩に優しそうに手を置き

「ええ、最初からずっと」

一部始終ねっと付け加えてニコリ、笑う。
部屋の中に「いやあああああああ」と高浜の叫び声が響き渡った。……自業自得、ってやつか…これは。

「だがなんでそこから俺の家にピッキングで侵入してくる話になるんだよ。
 まだこの時はお前ら、会っていなかったんだろ?」

「そうですよ~。話はまだまだこれからです」

と言いながら人を馬鹿にしたような笑みを浮かべる飯。
人の話は最後まで聞かないと~とでも言いたそうな顔だな、コノヤロー。本当っ捕まればいいのにっ。


 
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