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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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8部 StrikerS
6章 ゆりかご
  突入

 浮かび上がる聖王のゆりかご
ジェイルの声明のあと玉座みたいな画面に移り変わった。
俺の義妹の姿が映し出される。
その四肢は大きな椅子に固定され、恐怖の顔が映っていた。

『怖いよ・・・ママ・・・。いやぁぁぁぁぁ!』

 次の瞬間、映像は終わりスクリーンは闇に包まれた。

 俺は表情を変えてはいなかったが、爪が手の皮膚を突き破り
手のひらから血が溢れていた。

「ジェイル・スカリエッティ必ず罪を数えさせてやる!」

 緊急会議により今までの事が良く分かった。
結局内部のごたごたに巻き込まれただけ
管理局を作った化石共はいつ時からわからないけれど
評議会なんて物を作り裏から支配
世界が護れるのなら、弱いものを犠牲にしてもいい感じ
地上のレジアス中将は強引な所もあるけれど、地上と本局の戦力さを感じ、違法行為に手を貸す
地上を護る為に、そして人造で作られたのがコードネーム
無限の欲望ジェイル・スカリエッティ博士
今そいつが首輪を切り飼い主に喧嘩を売っただけ
そのとばっちりを受けてる感じかなぁ

 だけど、この一大事に地上の周囲の部隊と本局が手を取り
事態を防ごうとしている

「俺からプレゼント」

 隊長たちから話がある前に俺はフォワード陣みんなにリングを渡した。

「綾、こんな時にリングなんて何考えてるの?なのはだけじゃなくて・・・」

「はぁ~もしそうだとしてもエリオに渡さないでしょうが、反対にエリオしか渡さないでしょうか!」

「綾ちゃんこれは何かな?」

「なのは、これは俺が開発したAMFキャンセラーだけど」

「はい」

「つい最近試作品が完了。ただし効果を弱くするまでしかできなかった。
はやて部隊長。みんなにこれを支給したいんですがよろしいですか?」

「ありがとうな」

「無茶言って聞き入れてくれたから」

 その後なのは空の作戦で3グループに分かれて戦うことになった。
俺達はすぐに準備に取り掛かろうと席を離れた。

「フェイトさん」

 エリオとキャロが後ろからフェイトに呼び掛けた。

「別グループになっちゃったね。
ごめんね、いつも大切な時にいなくて」

「そんな」

「一人でスカリエッティの所に心配で」

「緊急事態の為にシグナムには待機してもらいたいし、アコーズ査察官やシスターシャッハも一緒だよ」

 フェイトは二人を片方ずつで抱きしめた

「一人じゃない」

 ぼれは少し離れた場所でそれを見ており離れた瞬間

「フェイト」

「なに、見られてると思ったら恥ずかしいんだけど」

「俺って一応師匠なんだよね」

「うん」

「もしAMFがきつかったら思う存分使用すればいいから、一応俺のところの魔法防御もかかってると思うけれど、あれはまだ欠陥品でこちらのAMFより効果が低いから、頑張って」

「綾も無茶しないでね」

「了解、家族のだんらんに乱入してごめんね」

「もう!」

 効果ポイント近くでフォワード陣が集められた。
俺たちフォワード陣の前には隊長副隊長の、なのはとヴィータがたっていた。
その前で横に整列

「今回の出動は今までで一番ハードになると思う」

「それに私もなのはもお前らがピンチでも助けに行けねえ」

「だけどちょっと目を瞑って今までの訓練を思い出して」

 そうしてフォワード陣全員目をつむった。

「ずっと繰り返してきた基礎スキル
磨きに磨いた得意技
痛い思いをした防御練習
全身筋肉痛になっても繰り返したフォーメーション
いつもぼろぼろになるまで私たちと繰り返した摸擬戦」

 みんな想像したみたいで苦痛の声が聞こえるんだけど、
俺も恭也さんやエレさん達と練習してなかっらと思うとうんざりしてくる練習の数々。
そりゃうなるわ

「目開けていいよ
私が言うのもなんだけど、キツかったよね」

 みんな苦笑いって!

「それでも、ここまで4人とも良く付いてきた」

 みんな意外そうな声を出していたんだけど、俺は数に入らないわけね

「四人とも誰よりも強くなったとはちょっと言えないけれど、だけどどんな相手が来ても、どんな状況でも負けないように教えてきた。
護るべきものを護る力
救うべきものを救う力
絶望的な状況に立ち向かえる力
ここまで頑張ってきたみんなはそれがしっかり身についてる
夢見てあこがれて必死に積み重ねてきた時間
どんなに辛くても止めなかった努力の時間は絶対に自分を裏切らない
それだけ忘れないで」

 あぁやっぱりなのはは高町の御神の心を体現している
士郎さんあなたの娘さんはあなた方の信念を受け継いでいます。

「きつい状況をビシッとこなしてこそのストライカーだからな」

「はい」

「機動六課フォワード隊出動」

 俺たちは敬礼をして返事をした。

 スバルはそのまま立っていたので俺はヴィータと顔をあわせ先にエントランスの方に向かった。

「スバル・・・ギンガの事もあるし」

「違うんです・・・ギン姉は多分大丈夫です。私がきっと助けます。
なのはさんと綾さんとヴィヴィオの事が・・・」

「ありがとうスバル。でも大丈夫だよ
一番怖いのは現場に行けなかった事なんだけど
八神隊長がそこをクリアしてくれた
現場に行って全力全開にやって良いんだって、それなら不安なんてない
ヴィヴィオも大丈夫
私たちが必ず助けるから
だから心配ないよ
スバルがあこがれてくれたなのはさん誰にも負けない。
差しの勝負で綾ちゃんに勝った無敵のエースだから
それにスバルもうちで自慢のフロントアタッカーなんだから
相棒のマッハキャリバーと一緒に頑張ってきて」

「はい」

 二人はこぶしをぶつけ自分たちの士気を高めた。

 俺はと言うと少しヘリの方に向かい座っているオレンジの神をしている少女に話をかける

「ティアナ」

「どうしたの綾」

「ティアナが暴走したときに言った言葉覚えてる?」

「もうあの時の事は」

「凡人って自分の事を言っていたけれど、俺はお前とは戦いたくはなかった。」

「兄の事があったから?」

「違う、うちのメンバーでなのはを抜かしたら一番戦いにくいから、
そして今は実力を備えてきた
ティアナの指揮能力は一級品だし戦略も大したものだ
ランスターの力を俺たちに見せてくれ」

「たまに思うけれど、綾ってばたまに男言葉を使うよね」

「ん」

「でもありがとう。なのはさんのフォローとヴィヴィオのことよろしく頼んだわよ」

「了解。俺が本気を出して勝てなかったのはこの世でただ一人だけだ
それ以外に本気を出して負ける要素はない
それじゃあ」

 俺はヘリを降りた時にスバルとすれ違いざま拳をぶつけ合った。

「良い気合いだ。そっちの事は頼んだよ」

「はい、なのはさんとヴィヴィオの事お願いします」

「終わったらパーティだな」

「はい」

 俺は高速飛行呪文の『黒鳥嵐飛(レイ・ヴン)』を使い浮上した同時に3つの魔力光がアースラから飛び去った。

「しっかりやるよ」

「迅速に解決します」

「お任せください」

「終わったらパーティだよね」

 はやての号令の下
フェイト、なのは、俺と続いた。

 その瞬間俺たちの魔力光が一段と輝きだした。
身体の奥から力が湧いてくる
全員の能力解除がされた。
そして一瞬のうちにバリアジャケットに着替えた。

『エクシードドライブ』

なのはは戦闘モードのエクシードのバリアジャケットになった。

 俺となのはは並行して飛んでいる所にフェイトが近づいてきた。

「なのは」

「フェイトちゃん」

「なのはとレイジングハートのリミットブレイク『ブラスターモード』なのはは言っても効かないだろうけど、使っちゃダメとは言わないけれど、お願いだから無理だけはしないで」

「私はフェイトちゃんの方が心配
フェイトちゃんとバルディシュだって凄い性能だけど危険も負担も大きいんだからね」

「私は平気、大丈夫」

「はぁフェイトちゃんは相変わらず頑固だなぁ」

「なのはだって何時も危ない事ばかり」

「航空魔導士なんだもの。危ない仕事だもん」

「だからって、なのはは無茶とか多すぎるの・・・私は、私たちはいつもどれぐらい心配してるか」

「知ってるよ・・・ずっと心配してくれてること・・・良く知ってる。
だから今日もちゃんと帰ってくるよ。ヴィヴィオを連れて元気に帰ってくる」

「うん!」

「フェイトちゃんもそろそろ」

 話がひと段落したみたいで二人の少し上を飛んでいたはやてが声をかけた。

「フェイト隊長も無茶をするなよ。地上と空はあたしらがきっちり抑えるからな」

「うん。大丈夫」

「フェイト・・・」

「綾大丈夫だから・・・弟子を信じられないかな」

「ううん、無茶はしても良いけれど、必ず帰ってきてね」

「それは私のセリフ、なのは以上に無茶をするから」

「頑張ろうね」

「うん、頑張ろう」

 なのはとフェイトはこぶしをコツンと当てて返事をした。

「綾、なのはのフォローとヴィヴィオをよろしくね」

「ん」

 そう言いながらフェイトは目的地に向かった。

 俺たちも目的地の聖王のゆりかごに到着した。

「なのはもヴィータもはやても今は温存しておけ、はやて局員の一時撤退を」

「「「綾 (ちゃん)」」」

「了解や」

「聖王のゆりかごか墓場か知らないが俺様に喧嘩を売ったこと公開させてやる」

 俺は力ある言葉を発する

「汝ら 我が肉に組まれし 唱える者共 絶えたし血と肉と骨の痛み  今し出で唱えよ アーニ・マラウス・ミーン・マ・シーネ・フェイ・スレスド・ワルー・ウード・モドルンド・アーク・セトプス」

『激力鬼神三面瘡(ユー・ディー・オー)』

 鬼神・魔神の首を自らの肉体を媒介として召喚する呪文で俺の両肩、腹部に顏が現れた。

「ジ・エーフ・キース 神霊の血と盟約と祭壇を背に 我 精霊に命ず 雷よ 降れ 」

「バータ・フォー・テイルズ …… 囲え 死の荊棘(いばら) ヴェルカム・イン・タイ」

「ルーイ・エリ・グレ・スコルビリー  汝 黒き魂にて 我を清めたもう おお冥王よ 至高なる者の強き集いの内に  我は死の凍嵐を身に纏いたり 今新たなる契りによる氷雪の力束ねん」

 3人の魔神が詠唱に入り、俺自身も詠唱に入る
ガジェットの攻撃はシールドで防御

「この呪文で中に入る。遅れずに来てね」

 俺は魔眼によりゆりかごの入り口を見つけた

「ブー・レイ・ブー・レイ・ン・デー・ド 血の盟約に従いアバドンの地より来たれ  ゲヘナの火よ 爆炎となり 全てを焼き尽くせ」

『轟雷(テスラ)』
『盲死荊棘獄(ブラインド・ガーディアン)』
『絶対零凍破(テスタメント)』

 雷が落ち
 膨大な量の魔法の荊棘(いばら)を作り、相手を呪縛する
 絶対零度の攻撃がガジェット達に襲い掛かる

『琰魔焦熱地獄』

 地獄の炎を呼び出し体当たりをする呪文
俺はそのまま入り口に向かって突進をした。

  
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