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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0190話『黒潮と現在の低練度の者達』

 
前書き
更新します。 

 


うちがやっとのこと演習の旗艦を務めさせてもらえるようになって一日。
なにやら司令はんの様子がおかしいと思うのはうちの気のせいやろうか……?
そんな事を考えながらも今日の司令はんのお手伝いをしに執務室へと到着したんやけど、

「司令はん……? なんや難しい顔をしてるなぁ~」
「黒潮か……そうなんだよなぁ。おそらく今月の月末に来るだろう改二は満潮で決まりだと思うからすでに満潮の練度は85まで上げてあるから大丈夫かと思うんだけど、それとは別としてまだ他の練度の低い駆逐艦の子達に関してなんだけど……」
「あ、もしかしてそれってうちも含まれとる……?」
「まぁ、まだ最低ラインの70に達していないから低い方だとは思うけどな」
「そやかてうちももう練度は51やから結構高い方だとは思うんやけどな~」

うちがそう言うんやけど司令はんはやっぱり難しい顔のままで、

「もう改二に必要な練度が70じゃ足りなくなってきているからな」
「そやねー。大型艦の人達は改装するのには練度が高いのは当然やと思うんやけど、駆逐艦のボーダーラインが霞はんのおかげで格上げされてもうたもんなー」

そう、霞はんのコンバート改装が練度が88と極めて高い練度で実装されてもうたから最近の司令はんは改二の情報が少しでも揃ったら一気に80以上まで対象の艦娘の練度を上げているのをよく見る。
まぁ、司令はんの気持ちも分からなくもないしなぁ~。
改二実装は難しい任務や改装に必要な道具を必要とするケース以外は実装された当日にしてあげないと可哀想だろう派の司令はんやからうちの子達は今のところ全員改二改装は済ませてあるんやけどなー。

「でも、なにがそんなに不満なの? 司令はんはうちらのためによくやってくれているやん? 駆逐艦の子達ももう少しで20人以下を切りそうなところまで来たやん」
「そうだな。いつでも改二が来ていいようにみんなの練度を上げてきているのは間違いじゃない……だけどな、最近思うんだ。陽炎型と夕雲型のみんなが可愛そうじゃないかなと……?」
「あー……」

そう来たか。
まぁそう考えてくれると嬉しいんやけどね。
それを言うと神風型のみんなもそろそろ実装してほしいという思いもあるやろうし。
秋月型のみんなももとが高性能やから改二なんてまだまだ来ないやろうし。
島風に至ってはいつかの隠し玉でいきなり実装されかねないと思うしなー。
島風本人は「おっそーい!」と叫びそうだけどな。

「まぁ、そやね。うちらもそろそろ数も揃ってきたから初期からいるうちらの一人くらいは改二が欲しい所やね」
「そうだろう……?」

うんうんと頷く司令はん。
そこまでうちらの事を考えてくれえるのは嬉しいんやけどね。

「でもその割には型ごとに分けてみるとうちらの数が一番多いのはどういう事なんや……んー?」
「そ、それはだな……」

それでしどろもどろしだす司令はんを見ているのもまぁ楽しいんやけど、実際の所も聞いておきたいのもうちの本音の所やね。

「それは、まだ一人も改二が来ないからそれなら優先順位を付けてしまっていてな。改二が来そうな比較的優位な子達を先に先にという考えがあったんだ。後回しにしていたのは本当だからすまなかった」
「まぁそうやろうとは思っていたけど……確かにそうやろうね。それに司令はんはうちら陽炎型の誰かに改二が来そうな情報が来るものならすぐに上げてくれるんやろ……?」
「当然だ。改二というのはまだ改二が来ていないみんなの憧れだから、出来る限りはすぐに叶えてやりたいとは常々思っているからな」
「それならええんや。うちもええ感じに演習で頑張るさかい。期待しておいてな」
「ああ」

それで笑みを浮かべあううちと司令はん。
ところで、

「ちなみに今のところ駆逐艦はあと型ごとに何人残っておるんや?」
「ああ。吹雪型が深雪と浦波の二人。初春型が子日だけ。綾波型が朧以外に最近入ってきた狭霧と天霧の合わせて三人。神風型が旗風。夕雲型が、早霜、巻雲、高波、夕雲、風雲、沖波、藤波の合わせて七人。そして最後に陽炎型が舞風、黒潮、秋雲、時津風、浦風、浜風、谷風、初風、親潮の合わせて九人。全員合わせてあと残りは23人だな」
「まだまだ結構おるなー……」
「そうだな。できれば来年になる前までには全員をいい練度にしておきたいのが私の考えているところだ」
「そこら辺は司令はんの頑張り次第やね。司令はんって通常でのレベリングはめんどくさがりなところがあるからなー」
「まぁそこら辺は私も気にしてはいるんだけどな」
「せっかく備蓄はいい感じにしているんやからランカーを目指していないんならパァーッと上げてもうてもええと思うんやけどな」

うちはそれでオーバーリアクションで両手を上げてみる。
それに司令はんは苦笑いを浮かべながらも、

「そうしたのは山々だけどなかなか他の事にも手を回さないといけないからそれが思い切ってできないのが辛いところなんだよな」
「ま、そううまく事が運ばないのは仕方がない事やけどなー」
「ああ、ままならないものだな」
「そやねー」
「「はぁー……」」

それでうちと司令はんでため息をつく。
と、そこに榛名さんが表に出てきた。
どうしたんやろうか……?

《あの、黒潮さんも提督もそんなに落ち込まないでください。私もこの通り手伝えませんが応援はできますので》

それでフレーフレー……と小さい声で恥ずかしがりながら言っている榛名さん。
うん、可愛ええなぁ~。癒されるわー。

「うん。少し元気が出てきたかな。ありがとう榛名」
《いえ……》

うん。このままだったら二人のいちゃラブ空間になりそうやから止めに入らんといつまでも二人の会話が続いてまう。

「ま、司令はん。そんなに気張らんといてな。うちらかて別にそこまで改二を望んでいるわけでもないからな。その時が来たらでええんやで?」
「わかってる。だからみんなの練度上げを継続して頑張っていこうか。まずは黒潮、君からだな」
「任せとき!」

それでいつ来るか分からない改二を望むより現実に足を付けて着実に進めていこうという感じに話は締めくくられた。
うん、うち等の鎮守府はゆっくりのペースやからな。このくらいがちょうどええんや。


 
 

 
後書き
ちなみに現在のnewソート順にまだ70未満の駆逐艦。

舞風  練度43 第四遠征艦隊
早霜  練度30 待機
黒潮  練度51 演習艦隊旗艦
朧   練度51 演習艦隊最後尾
深雪  練度43 第四遠征艦隊
子日  練度47 第二遠征艦隊
秋雲  練度30 待機
時津風 練度30 第四遠征艦隊
浦風  練度38 第三遠征艦隊
巻雲  練度30 待機
浜風  練度34 第三遠征艦隊
高波  練度30 待機
谷風  練度30 待機
夕雲  練度30 待機
風雲  練度30 待機
初風  練度30 待機
沖波  練度30 待機
親潮  練度35 第二遠征艦隊
浦波  練度36 第三遠征艦隊
藤波  練度30 待機
狭霧  練度30 待機
天霧  練度29 第四遠征艦隊
旗風  練度32 第二遠征艦隊

第二艦隊と第三艦隊の旗艦である球磨(89)と多摩(87)もいい練度なので由良改二(大発要員)と阿武隈改二(大発要員)を入れて駆逐艦をもう一枠入れれるようにしますかね?いや、でもそうなると4-3レべリングでの甲標的&対潜要員がいなくなるからまだこのままでいいか。穴埋めに二人目の北上さんと大井さんを育てないとですし……。
今の近況はこんな感じですね。


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