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ドリトル先生と春の花達

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第一幕その六

「どれもね」
「うん、そうしたこともいいし」
「日本の春のお花は」
 オシツオサレツはそういった果物の味を思い出しています、すると二つの頭が自然と笑顔になります。
「確かに蒲公英も食べられるしね」
「しかも栄養豊富だし」
「僕蒲公英好きだよ」
 老馬の目も笑顔になっています。
「見るのも食べるのもね」
「そう思うと春はいいよね」
「実りのはじまりだよね」
 最後にチープサイドの家族が言います。
「お花が咲いてね」
「それが実になるんだから」
「そうだね、春はね」
 とかくと言う先生でした。
「いい季節だよ」
「暖かくもなって」
「それも余計にいいしね」
「それじゃあね」
「春を楽しもう」
「お昼もね」
「そうするよ、是非ね」
 こうも言ったのでした、そしてです。 
 先生達はお昼の後外をあるきました、そしてそこででした。
 学園の中の梅や桃の花を見てです、そのうえで。
 蒲公英や菊も見ます、その黄色い菊達を見てでした。動物の皆は目を細めさせて言いました。
「ううん、日本だね」
「日本の春だね」
「そうだよね」
「それを感じさせてくれるね」
「いい季節だね」
「そうだね、日本の春の花の一つだね」
 まさにというのです。
「それでさっきお話にも出たけれど」
「日本の皇室のお花だね」
「そのことも大きいよね」
「日本人にとってね」
「そうだよね」
「うん、日本の皇室はね」
 先生はこのとても古い歴史と伝統を持つ方々のお話もしました。
「僕達が想像も出来ない昔から存在していてね」
「歴史と伝統があって」
「菊にもその歴史と伝統がある」
「そうなんだね」
「そうだよ、だからそういうのもあるから」
 それでというのです。
「じっくり見ていて損はないよ」
「ううん、ただ奇麗なだけじゃなくて」
「歴史や伝統もある花なんだ」
「日本においては」
「そうしたお花なんだ」
「そうだよ、そして蒲公英はね」
 こちらのお花はといいますと。
「親しみやすいね」
「そうそう、あのお花はそうだよね」
「野に咲いていてね」
「結構あちこちに咲いていて」
「やがて実を飛ばしてね」
「親しみやすいものだよね」
「そのお花それぞれに魅力があるんだ」
 そうだとです、先生は目を細めさせて言うのでした。
「蒲公英も然りだよ、そしてどのお花も楽しむ」
「それが日本だね」
「日本人のお花への接し方だね」
「そうなのね」
「そうだよ、それとね」
 さらに言う先生でした。
「後はね」
「後は?」
「後はっていうと?」
「うん、和歌だけれど」
 先生はこちらのお話もしました。 
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