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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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8部 StrikerS
2章 機動六課
  昇格試験

 
前書き
STSの本編に入ります 

 
 廃ビルの屋上に3人がいた。
実際には2人と1人
 一人は軽快なフットワークを見せながらシャドーをしてい青髪の少女。
 もう一人はその少し後ろで自分のデバイスを弄っているオレンジツインテールの少女
たぶん二人は友人か何かなんだろう
最後にそれを手摺りに寄りかかりながら見ている女性

 なぜ彼女らがこんな所にいるのかと言うと今日この場所で魔導師B級ランクの昇級試験が行われる事になっている。
だがやる気が感じられる二人に対して、もう一人はどこかやる気が感じられない風だった。

 準備体操を終えた青髪の少女が壁に寄り添っていた女性に近づいてきた。
実は先ほどからちらちらと興味を持ってみて言うたのだが、彼女の方は気づいているのかいないのかわからない態度を取っていた。

「えっと名前を聞いてもいいかな」

「あっ私の事、人に名前を聞くときは自分から名乗るって教わらなかった?」

「ごめんねぇ、私の名前はスバル・ナカジマ、そこで準備しているのがティアナ・ランスター」

「え!」

 ティーダさんさんの妹か、こんなに大きくなったんだ
やっぱり過ぎ去った(とき)が違うからビックリする。あれから俺にとっては1,2年前だけど、この子らにしたら6,7年前になるんだよな~

「ちょ、スバル」

「でも一緒に受けるんだから自己紹介した方がいいって」

「もぅ」

「ふっ~」

 少女は行き成り二人が話し出していたのでこれは何かの寸劇かと思ってしまったがまぁ気を取り直して

「綾、えっとこちらの方の言い方をすれば アヤよ
せっかく二人での試験だったのに割り込みしてごめんね」

「ううん、大勢の方が楽しくていいよ」

「そういう問題じゃないでしょ。さっさと準備しなさい。それにそんなに暴れてるとそのオンボロローラー壊れるわよ」

「ティア~。そんなこと言わないで油もちゃんと差してきたから大丈夫だよ」

「仲良しさんだね」

「うん、ティアとは訓練校の時からのパートナーだから」

「腐れ縁よ、それより」

「私は嘱託魔導士なの。なんか仕事をするのに受けろってうるさいから、足てまといにはならないつもりよろしく」

 ティアと言われた方の症状を見るとなんで嘱託がって感じだ・・・
まぁ青髪のスバルと言われた方は何も気にしてないみたいだったが

≪大丈夫かな≫

≪確かにそうですよねランクで4つか5つぐらい落として、切り札も大半が使用不可能そこまでする必要が綾様にあるのですか?≫

≪でもそこまでしないとねぇ≫

≪綾様をあの時狙ってたのが分かりませんからね≫

≪うん≫

「・・・ねぇ聴いてる。綾さん」

「ごめんね、なんだった?頭の中でシミュレートしてたからごめん。
多分身長から丁寧語だと思うけれど私の方が年齢が下だから・・・」

「え、私は15歳でティアが16歳なんだけど」

 ティアは抗議しても無駄だからあきれたように相棒の方を見ていた。

「なら私の方が下ね。私14歳だから」

「あ、そうなんだ。えっと一緒にクリアしていくのだから少しだけ綾ちゃんの事を教えてくれてもいい?
私は近代ベルガで接近戦が得意でティアがミッドで支援と遠距離が得意なの」

「そう、確かに知らないと知っているではクリアの難易度が違ってくるよね。私は正統魔女で格闘メインかな」

「正統魔女?」

 スバルが聞きなれない言葉みたいにおうむ返しに聞いてきた。

「私も詳しくは知らないんだけどね、古代ベルガ地方にあった今はすたれた魔法形態らしいの。私はそれを継承している一族なの」

「ふ~ん」

 ティアナの方はなんか含んだような感じで生返事だったのだがスバルの方はすごく近づいてきて試験官が来るまで質問攻めにあった。
うん、すごく大変これに付き合えるティアはこの時点ですごい人物だと感じてしまった。

『みなさん、おはようございます。準備はできてます…………か?』


 突然空中にモニターが現れそこには一人の少女が映っていた。
なんか困惑した顔をしているしまあ、この状況を見れば嫌でもそうなるか…・・・。
スバルの方が試験官に気付かずに綾の方に襲い掛かる感じで話しかけていれば驚くなという方が無理かもしれない
それと俺の方を見てびっくりしているが、俺は軽くウインクをツヴァイの方に向けた。

『え~と・・・始めても大丈夫ですか?』

「あ、はい。スバル試験官が来てるわよ」

「すみませんでした」

『それでは………コホン。今回試験を受ける受験者さんは三名、揃ってますね?』

「「はい!!」」

スバルとティアはティアナからはティアと呼んでと言われたのでそう呼ぶようにした。

「ん」

 スバルとティアが返事をしたので俺も気のない返事をする。
少女は手に持ったバインダーに視線を移す。

『確認しますね。時空管理局陸士386部隊所属のスバル・ナカジマ二等陸士――――』

「はい!」

『ティアナ・ランスター二等陸士』

「はい!」


『嘱託魔導士綾さ・・・アヤ?』

「はい、初めましてよろしく」

 いつもさん付けしてるからつい癖で言いそうになったのだが、言い直したみたいだった。

『所有している魔導師ランクはC。本日受験するのは陸戦魔導師Bランクへの昇級試験で間違い無いですね?』

「はい!」

「間違いまりません」

「ん」


 確認が終わると少女は俺たちに視線を向ける。

『はい!本日の試験官を務めますのは私リインフォースⅡ(ツヴァイ)空曹長です。よろしくですよ』

「「よろしくお願いします!」」

「こちらこそ」

 そんな上空では最新軍事ヘリコプターが空を巡回していた

「お、さっそく始まってるなぁ。リインもちゃんと試験官してる」

「はやて、ドア全開だと危ないよ。モニターでも見られるんだから」

「は~い」

 フェイトちゃんに言われて私はドアを閉めて席に着いてモニターに目を落とす。

「この二人がはやてが見つけた子達だね」

「うん。二人ともなかなか伸び代のありそうなええ素材やよ」

「あと……あれ綾だよね」

「まぁ。ほら綾ちゃんランク保有してなかったから」

「もぅ、あんなに面倒くさそうに、仕方ないのかな」

「あれから魔力ランクだけではなくって言うのがあったからなぁ」

「うん」

フェイトはすぐに念波で連絡を入れた

≪綾、本気でやらないでね≫

≪そりゃあね。そこにはやてもいるんでしょ≫

≪いるでぇ≫

≪何この身内でガチガチにした試験は≫

≪何やろなぁ≫

≪フェイト、はやてタヌキランクが上がってるよ≫

≪もぅ、頑張ってね≫

≪程々にね≫

≪なんかカップルさんのやり取りやね≫

≪違うよはやて綾とは親友で師匠でライバルだ≫

≪そやなぁ≫

≪フェイトまだ諦めてなかったの?なのはと私は正式にお付き合いしてるんだよ≫

≪知ってるけど・・・≫

≪そうだ、三人とも今日の試験の結果で正式に引き抜き決定?≫

 急にフェイトが話を変えてきたのではやては少し笑いながら

≪直接の判断はなのはちゃんに任せとるけどな≫

≪そうなんだ≫

≪部隊に入ったらなのはちゃんの直接の部下で教え子になるわけやからな≫

≪私聞いてないよ≫

≪うん≫

 廃墟ビルの一角にて栗色の女性がたっていた。

≪範囲内に生命反応、危険物の反応はありません。………コースチェックは終了です≫

「うん。ありがとう、レイジングハート。観察用のサーチャーと障害用のオートスフィアも設置完了。私たちは全体を見てようか」

≪Yes my master≫

≪レイジングハート、あれ綾ちゃんじゃ≫

≪こちらからは何ともわかりかねますがおそらくは≫

≪私何も聞いてない。はやてちゃん私たちに内緒にしてたよねぇ≫


 なのははまた廃ビルの屋上を見ていた。

『三人はここからスタートして各所に設置されたポイントターゲットを破壊。もちろん破壊してはいけないのもあるので注意してくださいです。また妨害攻撃もしてくるので気をつけて全てのターゲットを破壊してゴールを目指してください。何か質問はありますか?』

「「無いです」」

「ツヴァイ曹長何時でもいいですよ」

『それでは、スタートまでもう少しゴール地点で会いましょう。ですよ』

 軽くウインクしてからモニターは消えた。
車のレースよろしくライトが3つありライトが一つ消え、黄色に変わる。
そして、ライトの二つ目が消え赤くなる。

「レディー………」

 そして、最後のライトも消える。

「ゴー!!!」

「とりあえず頑張りますか」

 茶番に近いけれど、どうせこの子たちの今の力を見てみてっという事なんだろう。
なのは達は優雅に見て俺は現場ですか
絶対に寄りなのはに問い詰めてやる
 
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