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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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7部 中学生編
5章 文化祭
  文化祭パートC アドリブの舞台

「所詮人間の攻撃なんてこのようなものだ」

俺はフェイトを投げ飛ばした。

「あぁ人間ではなかったか」

 ここからはアドリブでやらせてもらう。

「何を」

「フェイ王子お前は人間ではなかったな」

 フェイトの出生の事を知っているみんなに緊張が走った。

「親の言いなり」

「何も知らないお前が…」

 観客から閃光のような動きで俺に突進してきた。
俺はそれをかわした。
観客で劇を見ていたエリオが乱入してきた
だから忠告したのに

「誰かと思えば、フェイ王子の弟君」

「それ以上何も知らない貴様が語るなぁああああああああああ」

 もう一度突進してきたので俺はエリオの腕をつかみ一本背負いの要領で投げ落としながら力ある言葉を使った

『ヒュプノス(眠り)』

 エリオの頭に手のひらを乗せ唱えた。

古代語呪文の一つ
眠りの呪文でぐっすりお休みをしてもらった。

「あなたの弟君も黄泉路の旅にむかったな」

≪綾どうしたの?エリオに何をしたの?≫

≪エリオには寝てもらった。≫

「親の言いなりで動くお前はさしずめ人形って言ったところか?」

「私にそれを言うのか?」

「あぁ、親の言いなりで国を滅ぼし、親の言いなりで姫を奪い去り、親の言いなりで愛そうとする。
それを人形と言わずしてなんとする。言いたいことも言えず自分の言葉で話せない貴様は人ではなかろうって」

「姫も憐れんで一緒にいるのか?」

「アヤ言い過ぎだよ」

「言い過ぎ?それはおかしなことを言ってくれる。あなたの国が滅ぼされたのになぜ其処にいるのだ」

「それは・・・でも何度も王子は謝ってくれました」

「謝れば許せるのか・・・・なら王子あなたの親を、国を滅ぼしてごめんね。心無い言葉で罵ってごめんねっていえば許してくれるっていうのか」

「それは・・・」

「許せるわけないでも王子は愛しの姫から言われたら許していただけるのか」

「俺ならまっぴらごめんだ・・・謝って許せることじゃないだろう、俺はそいつらに殺されたのだから、誰に言われたって許せないし、
俺からこの世で親愛なる人を奪っていった貴様ら一族なんて許せるわけないだろう。人に言われたから、先に出会ったからで、はいそうですかなんてできるわきゃねぇ。」

「黙れ、アヤに私の何が分かるというのか」

 そういってフェイトは俺に向かって殴りつけてきた。
俺はそれをかわして、合気のように投げ飛ばした。

「知らねぇよ、だが人の言いなり、先にいたから身を引く、言われたからやる。それが人?お笑い草だ。
くくくっはははぁぁぁ
そんな人間にこの世界を渡せるかって。
そ貴様ら親子が教えてくれた。
どんなに信念ややさしさがあろうとも力がなければ滅ぶってな!
なら奪われたものを取り返すにはそれより力があれば良いだけだろうが」

「アヤそれは違うよ。あんなことになって私もお父様も・・・・でも心がなければ…」

なのはもアドリブでセリフを入れてきた。

「姫それで無残に殺された人が納得すると思うの?
だから滅んだんだよ。俺は姫を取り戻して・・・」

俺はフェイトの方に顔を見た。

「でも王子は加担してないよ」

「関係ない、反論しなかったということは、同意したと一緒。こいつも同罪。先ほども言った。加担はしていないが王子が王の言いなりであったことは見てきた姫が一番知っていよう
そんなお人形にこの世界を渡せるか」

 フェイトは起き上って俺を睨みつけてまた殴ってきた。

≪ティア防御解除≫

≪また無謀なことを、フェイトの手に魔力がまとってますよ≫

≪うん≫

≪それでも?≫

≪親友のトラウマを刺激して泣いてるのに、高みの見物はできないよ。お願いそれと≫

≪もう~わかりました綾様誤認識の呪文ですね。≫

≪うん、流石・・・あと≫

≪意図はわかりました≫

≪よろしく≫

 俺は素直にフェイトのこぶしを受けたが、ティアのサポートにより不動の状態で立っている。

「人手はないものとなった俺にそんな攻撃が通じるとでも・・・
意思がない人形の攻撃なぞきかぬわあああああああ」

 俺はフェイトを舞台袖に飛ばした

≪はやてフェイトに獲物を渡して≫

≪やりすぎやで綾ちゃん≫

≪ここでやめたら意味ないでしょ。早く≫

≪はぁ~わかったわ≫

「迎えに来た姫」

「なんであんなことを?」

「昔から気に入らなかったんですよ。人の言いなり、自分の言葉で話せないあいつは。いつもいつも誰かの意見を聞いて一歩引く。大切なものでも身を引くあいつの姿が気に入らない。そんな時こんなことが起きたから俺が倒すのもありかなって。でも俺が身分違いでもあなたを愛しているのは本当の事です」

 俺はなのはに近づき方に触れようとしたら


「それ以上ナノに手を出すな」

 俺はそちらを向いて

「まだ生きていたが人形。あぁ人形だから命なんてないわな」

「アヤ・・・ちゃん」

 しまったなのはに近づきすぎてなのはのほほに血が付いたみたいだ
俺はなのはの方を向き唇に人差し指を当てた。

「それ以上、言うなぁ私は彼女を愛しているし、お前になんて渡さない」

「ほぉ、本心なのか。ならそれを俺に示してみろよ」

「言われるまでもない」

 フェイトはサイズを振るい俺に向かってきた
俺はそれを予想してかわす。
フェイトは本気で向かっているので観客たちが何をしているかわかってないと思う。
でも血が上っているフェイトの攻撃は単調でしかなかった。

「私だって何度なのはの事をでも傍らにいつもお前がいた」

「だから諦めるというのか・・・だからお人形って言ってるんだよ。そんな人形に渡してやるほど俺の人生安くはねぇ」

 俺は防御なしでフェイトの攻撃を食らい続けた
すごく痛い

「効かねぇって言ってんだろうが」

 俺はフェイトの攻撃が当たった瞬間に投げ飛ばした。

「わ・私は・・・それでもなの・・・はと一緒に歩みたい」

「言葉だけならだれでもいえるわ」

 俺はフェイトの動きを読んで流れるようにフェイトのパンチを腹に当てる
もちろん観客に解るように

「くっ・・・なぜ遅いのに私に当てれるの」

「所詮は人形、お前が弱いからだ」

「私は、綾が言うように人形かもしれないけれど、この気持ちは本物だ」

≪やっと言ってくれたね。フェイトその言葉が聞きたかった≫

≪えっ≫

「姫が欲しければ俺を倒して見せるんだな」

 戦闘の時間はかれこれ3分ぐらいたっている

「戯言は終わりだ。牙狼獄雷破(がろうごくらいは)

俺は雷を付けずにフェイトの顔めがけて繰り出した。

≪フェイトから見て顔を右にずらして俺に攻撃してじゃないと劇が終わらないから≫

≪そ・そうだった・・・うん≫

 やっぱりこのお嬢さん劇の事忘れてたんだなぁ
じゃなければこんなスピードで行動しないか
サイズに当たる瞬間俺はその流れの方向に吹っ飛んだ

「ま・・・まさかこの俺が・・・それがフェイの本心なのか」

「う・・・うん私の本心で思いだよ」

 俺は悪魔のような顔を一転して普段の顔に戻り

「なら見せてみなさい、あなたの心意義を」

≪ティア幻術カットでお願い≫

≪良いのですか?≫

≪うん≫

 ティアの幻術がカットされた瞬間
何でもなかったように見えた俺の体が傷だらけになって視覚された。

「綾ちゃん」

俺は小声で綾ちゃんじゃないでしょナノ姫

「大丈夫なの?」

「まさかフェイ王子の信念の一撃が私の中の日とあらざる物を立ち去らせるなんて夢にも思わなかったです」

「綾…」

「王子あなたの言葉しっかり聞かせていただきました。その言葉を信じます」

 俺はゆっくりと立ち上がり、観客の方を向きながら、浮浪者のように歩き回り

「ナノ…姫どこに・・・」

 なのはが近づき俺の手を持って

「私はここにいるよ」

「あぁナノ姫、身分の違いから言えませんでしたが私はあなたを愛しています。何度生まれ変わってもあなたを愛し続けます」

「うん、うん。」

なのはは泣きながら頷いてくれていた

「もしかなうのならあなたが納める国は身分で言えないようなこんな苦しい世界を排除させていただきたい。
そして王子あなたのこれから人形だったあなたはもういないと信じています。自分の言葉で発しているあなたを私は信じています。」

 俺はなのはの方に倒れこみ、なのはは尻餅をついてしまった。

「あぁあなたの温もりを感じながら眠れる。これは幸せかもしれない。あなたたちの人生に幸せあれ」

そして俺は目をつむり終劇

 エピローグはフェイ王子とナノ王女が結婚して言論の自由と思想の自由を掲げた都市国家が誕生して反映していきましたとさ
そしてカーテンコール俺がいないので観客たちもそわそわしだした瞬間
ティアに誤認識の呪文をさせてもらってみんなが舞台に立っている所におれは後ろの出入り口をいきなり開いての登場
もちろん開いた瞬間出入り口から俺が登場

「ここからフェイの信念を見させてもらおう。もし違えた場合また最悪とともにまた現れよう。人よ一時の平和を楽しむんだなぁ」

俺はマントをひるがえして非常口から出る
俺はそこから瞬間移動の呪文を使い舞台袖の方に向かい、
少したって舞台に登場
そしてもう一度全員で一礼してカーテンが閉まった。

「みんなごめんね勝手なことをして」

「ひやひやしたよ~」

「後半全部アドリブでどうしたんだと思ったよ~」

 舞台の仲間たちから色々言われました。

「南條さん怪我」

「そんなの血のりに決まってるじゃん。舞台で本気でバトルしてたらヤバいって・・・」

「そうだよね」

 そうして俺はみんなから離れて姿を消した 
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