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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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7部 中学生編
4章 体育祭
  体育祭午後3 リレー~終了

「どうしたの瑞枝さん」

「どうしたの?」

 俺は集まっている人に聞いてみた

「これ」

 俺はクラスメイトに右足の靴下をぐっと降ろされた瑞枝さんは観念したように動かなかった。

「キャァ」

 なのはがかわいらしい悲鳴を上げたけれどその心境もわかる。
むき出しにされた右足首は閉まっているはずのカモシカのような足首は赤く。
今は、パンパンに腫れていて靴ひもを外してもはけないぐらいに赤くなっていた。

「部活対抗リレーで?」

 俺は彼女に聞いてみたらそっと頷いた。
そのとたん目から大粒の涙が流れていた。
正直俺は戸惑った。まるで俺がいじめている感じがする。

「ごめんなさい。南條さん。ごめん」

「ケガなら仕方ないけれど、なぜ早く言わなかったの?」

「言えなかった」

「私鬼だったかしら?」

 少しだけおどけて言ってみた。

「違う・・・競技決める時偉そうなこと言っていていざとなったらこんなことになって…」

「もう泣き止みなさい。大丈夫だから、怪我をしたってことは本気でやったんでしょ。だれか彼女を救護テントの方に連れてってもらえるかな?」

 支えられて立ち上がった彼女は俺の方を向いて一歩進んできた。

「もっと責めてよ」

「けが人をいじめる趣味はないからね」

「それって初めから役立たずって言いたいわけ、それとも哀れみ。責めてくれた方が」

「だまれ、怪我人のダダこねに付き合うほど私暇じゃないの。
あなたの代わりを決めてそして最期にもう一回私自身走らないといけないんだから」

 それを聞いて観念したように無効に歩き出した瞬間

「私の存在自体があなたを苦しめたみたいね。一応ごめんね。あなたをここまで追い込んだから」

「えっ」

「瑞枝にも言っておく陸上は自分との戦いだと思う。自分に負けるな!
自分の罪をかぞれなさい。あなたがここまで悩んでいたことを知らなかった。私の友人が教えてくれたのあのアンカーたちを全員倒してあなたの頑張りを否定なんてさせないからじっくりと見学して、今度の大会頑張りなさい」

「いうわけで誰か…」

 皆異常事態ってわかっているけれど

「綾ちゃん。速くなくてもいいかな」

「なのは?」

「私が出るよ」

「大丈夫なのははいつも通り全力で走ればいいから」

「うん」

 俺はなのはの肩に手を触れ連れて行った。
リレー選手の集まる場所で、瑞枝さんがけがで出れなくなったから代わりに高町さん連れてきましたっていったら自分のチームがプチパニック起こした。

「それじゃ・・・」

「なに、その分私が全力出せばいいでしょ」

「は・・・い」

「私から少しだけお願いそんなに差が出ても諦めないでね」

 俺は1年の後輩に話を聞いてみた。
彼女たちは陸上部みたいだから知っているかも

「あの瑞枝先輩大丈夫なんですか。」

「足首ひねったみたいでね。きっと大丈夫だけど何か知ってる」

 1年二人はきょろきょろとしていた

「もしよかったら教えてくれない」

「は、はい、綾先輩といつも比べられていてね」

 俺は何となく察して

「もういいわ、部活の先輩売るの気が引けるでしょ」

 俺はきっと悲痛な顔をしていたんだと思う。
なのはがそっと、腰に触れてきたから

「綾ちゃんのせいじゃないよ」

「ん、どうしたのなのは」

「もぅ隠さないでね」

「うん、でも彼女を追い詰めたのは俺だから、彼女にも言ったけれど私も自分の罪を数えないとね」

「いくら綾ちゃんが速くても、すずかちゃんとフェイトちゃんのチーム」

「大丈夫、きっと大丈夫だよ」

 そして運命のレースが始まった。
隣の白チームは陸上+フェイトすずかのチームだった
第1走者がフェイトだった。
ガチで勝負かけてるのが分かる。
いくらこちらがアクシデントあったからって手を抜かない。
流石に分かってるなぁ
他のクラスの子も頑張っているがフェイトのスピードがシャレにならなくて他の人がどんどん引き離されていく。
俺が最初にお願いしなければ心が折れるぐらいだ。
第2走者がすずかで完全逃げ切り体制の用だ。
リレー最終アンカーは200メートル走るから何とかなると思いたい。
第4走者まで我がクラスは2位になっていたけれど、
なのはの5走者でとうとう5位にまで転落していった。

「ごめん綾ちゃん」

「よく走ったよなのは。本気で行くありがとう」

 俺は周囲から何か聞こえるが気にしなく俺は思いっきり走り切った。
俺はきっとゾーンに入っていたんだと思う。
周囲の声が聞こえず、俺の視界にはゴールテープしか見えなかった。
きっと数人抜いていたと思う。
俺の目の前に白チームが見える。
色々な人を聞いた限り瑞枝を追い詰めた現況の人達が俺の目の前で走っている。
負けたくない、あの子の誇りを汚したくない。
なのはの頑張りを無駄にしたくない
なにより俺は負けたくない

「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 俺は遠吠えのように雄たけびを出し切った瞬間
周囲が白黒のように見えた。
神眼発生だと思っていたら、俺の体も鉛のように遅くなり、周囲の動きもスローテンポだった。
気が付いたら俺はテープを切っていた。
止った瞬間俺は全身体が悲鳴を上げていた。
俺はしゃがみこんでうずくまっていた。
身体の繊維が切れた感じで頭が痛い。
そして俺は意識を手放した。
俺が意識を回復すると白い部屋っていうか保健室で寝かされていた。
意識が飛んだらこれもうテンプレかと思うところだ!
少し顔を向けると皆がそこにいた。
高町一家もいたから

「士郎さんあれってもしかして」

「まさか体育祭で神速が見れるとは思わなかったよ」

「やっぱり、負けたくないと思ったら」

「綾ちゃん大丈夫なの」

「お母さん。ん~っと多分疲労もあったからだと思うけれど」

「綾隠すのはやめなさい。」

「お父さん」

「何かしたんだね。高町さんはそれを知っている。違うか?」

「無意識なんだけどね。負けたくないのと、私と比べ続けて心を負った少女がいたから仇を取りたくてと思ったら作動しちゃったみたい。」

「みたいじゃありません」

「シャマル・・・」

「綾ちゃん言っておきます。あの技は封印してください。人が使うのはリスクが高すぎます」

「訓練すれば」

 俺は士郎さんの方を向きながら言ったけれど

「医者として反対するんです。いくら綾ちゃんが不思議な力を擁してもあれは手に余るものです」
 
 こわいシャマルが初めて怖い。
やっぱりお医者さんは怖いと思った。

「あ~綾ちゃん医者の言うことは聞いといた方がいいぞ」

「恭也さんがそれを言いますか」

「言うだけはな」

 なのはが俺の手をずっとつかんでくれていたのが今気づいた。

「なのは」

「無理すすぎだよ」

「ずっと握ってくれてたんだ。」

「うん」

「ありがとう。」

 おどけて言って見せた

「先生、綾ちゃんは」

「今は大丈夫ですが、2、3日は安静にしてください」

「明日になれば・・・・ハイ安静にしてます」

「約束ですからね」

「了解、みんなもありがとう」

 俺は父親と恭也さんに肩を借りながら車の方に向かった。

 後日インタビューがありました。
火事場のバカ力じゃないかなと、外部の人がいないから言っちゃった。

「私と比べられてずっと悩んでいる子がいたから、
その子の努力を見ようとしずに私と比べられて心の底で泣いていたから
だから本気で走って負けたくないと思ったらあんな風になっちゃった。
いや~人体ってこんな不思議な事があるなんてびっくりだよ。
誰とは言わないけれど、私の名を借りて人を貶めるな
自分の罪を数えなさい」

 リレーの結果当たり前だけど総合一位はいただいた。
少しだけ後味が悪かった体育祭だったかもしれないけれど、
思いっきりやるのは本当に気持ちがいい事だと改めて知った体育祭だった。


 
 

 
後書き
10月上旬までに体育祭終わった 
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