| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカル☆イリヤ

作者:マッハ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

3回戦3日目 自我損失

「そうか、あの怪物は倒したか」

「そうだ!余がスパッとしてシュパッと倒したのだ」

「アーチャー、まだ傷疼く?」

「いや、大丈夫だ。心配かけたなマスター。今日からは同行できる」

「じゃあ行くか」

外に出る...双子のマスター...とは考えられない。多分あのどっちかのありすがサーヴァントなんだろう。けど姿が同じサーヴァントなんて

「どうかしましたか?」

「あ、ラニさん...双子のマスターってあり得る?」

「双子...ですか?この月の聖杯戦争においてそれはあり得ません。例え二人でサーヴァントを使役していてもどちらかがマスターなはずです。そもそもあの少女には生気が感じられません」

生気が?...気になるな、そういえば初日にありすが語った話、あれは戦争の話だ。
人の醜い争い、しかし戦争なくして世界は動かない

「ありがとうございました」

「いえ、私は貴方をもっと見ていたい...だから必ず勝ち残って下さい」

「えっと...はい」

なんで敵を応援するんだろ?

『ご主人様の女たらし』

「なんでそうなる」

『ふーんだ』

なんでキャスターは怒ってるんだろうか

一階の廊下を歩いてると

「みつけた!」

「みつけたー!」

「っ!?」

ありすだ。それと同時に暗号鍵が生成された通知がきた

「あそぼう! あたらしい遊び、かんがえたの、待ってるから、絶対にきてね!」

「ふふ...やくそく、だからね」

走ってアリーナへ行くありす達...俺も行くか

「あ、お兄ちゃん、遊びに来てくれたんだ!」

「やっぱりお兄ちゃんは優しいね!」

「ここはね、ちょっと待っててね。今新しい遊び場を作るから!」
 
作る?
このアリーナで何かをするのではないのか?

「まずい!マスター!固有結界が来るぞ!」

自分も持ってるから分かるのか
っ!?視界が世界が暗転する
まるでネガを見ているような

「お兄ちゃん、ありすのお茶会へようこそ!」

「ここではみんな平等なの。いちいち付けた名前なんて、みーんな思い出せなくなっちゃうの。お兄ちゃんもすぐにそうなるわ」

「それだけじゃないよ。段々自分が誰だか分からなくなっていって、最後にはお兄ちゃんもサーヴァントも無くなっちゃうの」

なんだって!?いや今のところ名前は覚えてる。衛宮総刃...うん大丈夫だ
それより今はこの固有結界をどうにかしないと!エアで切り裂くのもいいがそれだとアリーナが壊れるかもしれない。

「じゃあ、ここで鬼ごっこをしましょ。鬼はお兄ちゃんだよ!」

「いくよ。よーい、どん!」

「あ、待て!」

追いかける、少女なのにかなり足が早いなまるで...まるで何だ?何かを連想しようとしてたはずなのに分からない

「そろそろ名前も分からなくなってきた頃でしょ?」

「思い出せないでしょ?」

名前...くそ!最初は覚えてたのに!

「■■!名前だ!聞こえるか!」

「アーチャー...」

最初だけ聞こえなかった。まるで砂嵐のようにザザッと音がして

「はやく捕まえないと、次は身体も消えちゃうよ!」

「うふふ、捕まえられるかしら、お兄ちゃん!」

追いかけるが段々足が遅くなっていく、体に力が入らなくなっている

[■■!おい■■!しっかりしろ!]

腕のブレスレットが喋る...なんだっけ...
体が消えて行く...

「■■!消えるな!帰ると誓ったのではないのか!」

帰る?どこに?今更帰る場所なんて

ソ...

っ!?今何か聞こえて

...ウ

もっと耳を済ませていや!心を研ぎ澄まして!

ソウは優しいね、いつも私の言う事聞いてくれる。

この少女の名前は...イリ..ヤ...ソウ...イリヤがつけてくれたあだ名...そうだ、俺には帰る場所がある!イリヤの下に!

「フフ...ハハハ!」

「お兄ちゃんどうしちゃったの?」

「名前忘れて壊れちゃったのかな?」

「名前を忘れる...か...確かに厄介だが」

「■■!思い出したのか!?」

アーチャーの言ってる事が未だにうまく聞き取れない。だがこの胸に刻んである名前。
本当の親なんて知らないけど自分には家族がいる。セラ、リズ、アイリさん、切嗣さん、士郎さん、クロ、そして...イリヤ。大切な存在でもある、それは美遊もなのはもフェイトもアリシアもだ。みんながいる限り自分を忘れない...だって俺は

「衛宮総刃だ!」

パリンと結界が割れる、ネガだった視界は普通の視界に戻り体もしっかりとある

[戻って来たな!総刃!]

「あぁ、ゼロ、アーチャー、悪い心配かけた。でももうこの結界は効かない。俺は自分の事を呼んでくれる家族に友達がいる。それがいる限り永遠不滅だ!」

「嘘...」

「自力で解いちゃった...」

ありすが信じられないという顔をしている

「悪いが鬼ごっこはおしまいだ。行くぞ!アーチャー!」

「了解した!」

「っ!逃げるわよありす!」

「お兄ちゃん達恐い!」

走る、無論向こうも走って逃げている。時には魔力弾を放ってくる。それをゼロで斬り落とす

「なんでお兄ちゃん怒ってるの?」

「ありすがイタズラしたから?」

「確かに、あの固有結界にはイラッと来た。けどありすを攻めてるワケじゃない」

「じゃあ」

「はい、捕まえた」

「「え?」」

「鬼ごっこでしょ?だったら鬼が捕まえたんだから遊びはおしまいだろ?」

「...うん!そうだねお兄ちゃん」

「今度は負けないから!じゃあねお兄ちゃん」

ありすがいなくなると

「ふぅ」

肩を下ろす、疲れた。頭も痛い

「よく頑張ったなマスター」

「アーチャー、俺が聞こえない間名前で呼んでただろ」

「そうだ。どこぞかの自分の名前を忘れてしまった阿呆に語り聞かせていた」

「阿呆で悪かったな...今日は帰るか」

「...そうだな、帰ってゆっくりするといい」
 
 

 
後書き
やっぱり途中で終わらせます。色々と不具合があったので。途中のを書くに書けない状態になってしまってるので。話の内容を変えるくらいなら出来るんですが話を1から作るとなると番号がややこしくなって 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧