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魔法少女リリカル☆イリヤ

作者:マッハ
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感情(きもち)

 
前書き
イリヤとクロの人の呼び方難しい。なぜカタカナなんだろう。 

 
「あらー...あらまぁ。いつの間にイリヤちゃん双子になっちゃったのかしら?」

いや、確かに見てくれはそうですけど実際違いますよ。っ!抱きしめていたクロが飛んでアイリさんに斬りかかる
それを防ぐイリヤ

「な、何を考えてるの!?ママだよ!?私の、私達の」

「逢いたかったわママ十年前...私を『なかったこと』にした素敵なママ!」

「十年前?」

...やっぱりそういう事か....アーチャーに話は軽く聞いていたがやっぱり。この世界のイリヤも..."アレ"だったのか
それにクロの使う投影魔術はアーチャーと同一のもの、多分クラスカードが俺の知っているアーチャーと同じなのだろう。そして俺が使えない理由は簡単、同じ物は二つ存在できないからだ

「逃げてイリヤ!それは防げな」

「ルビー!物理保護錐形(ピュラミーデ)!」

「....!」

「今のは!?」

「物理保護の前方展開...そんな方法が」

イリヤならではの方法だな。っと解説にまわってないでアイリさんを保護しないと

「ルナミラクルゼロ!...ミラクルテレポート!」

アイリさんの前に行く

「嘘!?総刃も転移を!?」

「どうして..どうしてママを攻撃するの!?攻撃してどうなるっていうの!?こんなのめちゃくちゃだよ!自分が何をしてるかわかってるの!?」

「...んない....わかんないよ!自分の感情(きもち)が...わからない」

急に不安定に?何がって

「アイリさん!危ないですから」

「いいわ...おいでイリヤちゃん」

「ママだめ!危な」

「どうしてイリヤちゃんが二人に増えてるのかはわからないけど貴女が哀しんでることはわかるわ。抱きしめてあげる...でも...その前に」

.....はぇ?

「躾は必要よね」

えぇーー!?いや、アイリさんがこんな破天荒な性格なのは知ってるけど抱きしめるって公言しといて魔術で編んだ針金で殴るか普通!?

「ケンカはめっ!凶器を振り回してのケンカなんて言語道断よ?」

「マ...ママママいいい今のなに!?」

「そうそうこういう時は喧嘩両成敗よね」

「イリヤ危ない!」

俺も殴られる。そして気絶する。その瞬間思った事が

あぁ、気絶するのは久し振りだな

という馬鹿みたいな事だった



息が!?水の中!?いやお湯だ!

「ぷはー!」

「「はーっはーっ」」

「うわぁイリヤ!それにクロも!?こっち見るな!」

「それは私の台詞だよ!ソウ出てって!」

「仲間はずれはよくないわよイリヤちゃん。さてお湯だけど頭は冷えたかしら?」

「なぜお風呂に...」

「裸の付き合いってやつね」

「それに男の俺を巻き込まないでください!俺は出ますから」

セットアップしバリアジャケットを着て裸から服を着た状態に変わる
そしてみんなを見ないように出口まで行こうとするが

「総刃君も一緒よ?」

「痛い痛い!わかりました!わかりましたから腕をつねるのは止めてください!」

「そうそう、みんな仲良くね。それにしてもママがいない間にずいぶんとヘンな事になってたみたいね。だいたいの事はミユちゃんとステッキちゃんから聞いたわよー」

ゼロは話ていないのか

『ソウー出てくの手伝って』

『無理、アイリさんに逆らうとなにされるかわかったもんじゃない』

『あら、世界が敵になっても守ってくれるんじゃなかったのかしら?』

『...ここの方が安全だと判断しました』

『意気地無し』

ぐぉお、痛い、心が痛い!

「というわけで、『おしえて!アイリママ』のコーナー!子供たちからの質問に何でも気分次第で答えるわよー。そい」

(((入れた!)))

沈黙が続くが真っ先に破ったのはイリヤだった

「なら聞くわママ」

「ん?」

「...前みたいにごまかさないでちゃんと教えて、知りたいの...私はなに?」

「聖杯戦争...貴女はそう呼ばれる儀式の器となるべく生まれたの」

「聖杯...」

「戦争...」

やっぱりか、そして俺がセイバー、バーサーカーと戦った時に見たのはそれが起こった世界線のビジョン...

「イリヤにはある程度の範囲で、『望んだことを叶える』力があるわ。いくつか覚えがあるんじゃない?それは願望機としての機能の一作用よ」

「そうよ、私は、そのために生まれた。生まれる前から調整され続け生後数ヶ月で言葉を解しあらゆる知識を埋めつけられたわ...なのに貴女はそれを封印した。機能を封じ知識を封じ記憶を封じた。」

封印...初めて会った時に言っていたのはこの事だったのか

「普通の女の子として生きる?それもいいわ...でもどうして私のままじゃいけなかったの?全てをリセットして1からやり直しなんて都合が良すぎる。でも誤算だったわねママ。封じられた記憶はいつしかイリヤの中で育って私になったわ。そして...ついに肉体を得た。いいよ、普通の生をイリヤに歩ませるなら...それでもいい...けどならせめて..せめて私には魔術師としての生をちょうだい。私をアインツベルンに帰して!」

それは、クロの感情(きもち)クロの願いの叫びだった

「アインツベルンはもうないわ」

「......え?」

「もうないの、もう...聖杯戦争は起こらないわ」

「なに...それ.....それじゃ...!」

「クロ!」

「私の居場所はどこにあるのよ!」

くそ!まずいクロが暴走した

「全部奪われた!全部失った!何も...何も残ってない!」

「クロ!やめて..!」

[イリヤさん危険です!転身を]

このままだと魔力でかたち作っていたクロの体が持たない!

「なんてみじめで無意味なの!誰からも必要とされてないなんて。こんな...こんなことなら最初から」

その時クロの体が煙になって消えそうになっていた

「そっか、使い過ぎちゃったか。魔力(いのち)が切れたわ」

sideクロ

あっけないな、こんなことならやっぱりあそこでミユに殺されてた方が意味があったかなぁ

しょせんニセモノの存在、末路はこんなものか
あーあ、結局わたし、
何がしたかったんだろう
もう..鼓動も...聞こえ...

え?

「あらあらまぁまぁ」

「「な!?」」

唇に優しい感覚...ソウ...

「どう..して」

「勝手に出てきて勝手に消えるな。少なくとも俺にはお前が必要だ」

「それ...告白として受け取ってもいいの?」

「○△▽■!?」

「自由にしろ、正直な言葉を言ったまでだ。...イリヤ...お前の事だ、話があるんだろう?転身までして」

イリヤが私の前まで来る
きっとまたわがまま言うんだろうな

「ママの話を聞いても私、あんまりショック受けてないんだ。さっきの事には受けたけど。おかしいよね、自分が魔術の道具として生まれてきたなんて...世界観が変わっちゃうくらい大変なことなのに。でも私が平静でいられるのはきっと...クロが傷ついているから」

名前...初めて呼んで..

「私が負うはずだったものを貴女が変わりに負ってくれてたんだ...ごめんね...今だけじゃなくて昔からずっとそうだったんだね」

イリヤ....

「お前の本当の気持ち、言ってみろよ。今のな」

ソウ...

「私は消えたくない!友達が欲しい、家族が欲しい!好きな人とずっと一緒にいたい!」

私の嘘偽りのない言葉を口にした

「あぁ、そばにいてやる。家族になってやる。だからもう自分を悲観するな」
「...うん!」

sideout

風呂を上がり家に帰宅する途中

「愛の成せる技ねー、でもイリヤちゃんじゃないのがちょっと残念かなー」

「?、何がです?」

[この人本当に朴念仁と言うか主人公体質と言うか]



「と、いうわけで今日から一緒に暮らす事になったクロエちゃんです」

「よ、よろしく」

「イリヤの従妹だって!?」

「は、初耳なのですが!」

「細かいことは気にしないのー」

いや、大事な事だと思うがまぁいいか。

「....」

「?クロ、どうした?」

「ソウの婚約者でーす!ソウはもう私の物だから取っちゃ駄目だゾ!」

「「「「な!?」」」」

いきなり何を言いやがりますかこいつは!

「変な嘘つくな!誤解されるだろ!」

「あれー?自分からキスしておいて女の子に恥をかかせるつもり?」

「なっ!アレはただのむぐ!?」

アイリさんに口を塞がれる。
なんでこういう時だけ空気読めるんですか!?
しかし息ができないので腕を振り回す
さすがの俺も息ができないとやばい

「ということでよろしく!」

「ソウー!!」

「わー!イリヤ!色々誤解だ!だからまずその振り上げた手を」

「不潔!」

「あぎゃ!?」

ふ、不幸だーー!

 
 

 
後書き
シリアスですねぇ 
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