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魔法少女リリカル☆イリヤ

作者:マッハ
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聖船総刃という存在

「ふぁあ、...眠い...これどうにかなんないかな」

せっかくクラスカード回収が終わったのだ。少しくらいゆっくりしてもいいと思うのだが。
でも俺には交差のその先が必要だ
手に入れられるかわからないがそれでもだ
イリヤや美遊、なのは...みんなを守る力
魔法だけじゃなく本当に必要なのは...

「さて、言われた場所に行くか」

身仕度をする。それは軽い装備だ

[こんな朝早くからどこにいくつもりなんだよ]

「力を身につけるためにだよ。さぁいくぞ!ゼロセットアップ!」

変身し窓から飛んでいく
話によると今日中にしかその場所はないらしい
早く行って力を身につけよう


「ここか」

いつのまに出来たのかすごい神殿があった
だがまわりが騒ぐ様子もない
見えてるのは俺だけって事だ
中に入る

「お待ちしておりました。聖船総刃殿」

「...ランスロット...ガウェイン、ここはいったいなんなんだ?外から見えてるのは俺だけっぽいが」

「最終試練でございます。我が王がお待ちです」

案内を受け進む、先には玉座に座っている金髪の女性がいた
傍らには槍が...

「アーサー王...ロンゴミニアドの持ち主」

「左様、聖船総刃よ。貴様は何のために戦う?その力はあまりにも危険極まる。さらにその上を目指そうなど」

「俺は守りたいものがある...そのために力が必要ってだけだ」

「威勢だけはいい。だが昨夜躊躇ったな?」

っ!確かにそうだ。俺はマーリンと交差するのを躊躇ってしまった。大事な事だったのに
でも

「守りたい....もう、二度と失わないように」

「...そうか、ならば我槍の燐光、とくと味わうがいい!」

っ!来るか!俺はゼロを構える、いや違う!獅子王の狙いは宝具だ!
いつのまにか天井がなくなっていた

「最果てより光を放て....其は空を裂き、地を繋ぐ! 嵐の錨! 最果てに輝ける槍(ロンゴミニアド)!」

避ける?駄目だ、それじゃあ余波で吹き飛ばされる。悪くて消し飛ぶ
ならどうするか?
防ぐ他ならない
だが今の俺に防御手段はいまは遥か理想の城しかない、だけどあれを撃てば俺は間違いなく気絶してしまう。相手は殺す気だ
ここで終わるのか?いや、それだけは絶対に!
やるしかない
頼む!
俺はイリヤにまだありがとうと言っていない!
イリヤに救われたあの日から、何も!お礼をしていない!

「この光は!?....わかった。俺が"昔"の俺が辿り着けなかった所に行くさ」

[いっちまえ!総刃!]

「人が紡ぐは絆、言葉を繋ぐは希望、力の元、俺が守りたいもののために!これが俺達の光だ! 神に届かぬが故の鎧盾(ウルティメイトイージス)!!」

目の前に展開されるは光の盾、それはどんな力も跳ね退ける防御

「うぉおおおっ!!」

「....見事」

やはり力を使えば苦しいのか凄く疲れる

「はぁっはぁっ、なんとかなっ!?」

「まだ私は二、三度打てるがな」

おしまいか。ここまでよく頑張った方だ。でも俺には無理だったって事だ

「合格だ」

「へ?」

「なんだ、今のを見て合格と言わぬ輩はいないだろう。貴様の光、しかと目に焼き付けたぞ」

「あ、ありがとうございます?」

とりあえず、助かった...のか?
でも実際俺は負けだ。それは今の自分の状況が物語っている
神に届かぬが故の鎧盾は俺にとって負担がでかかった。それは交差なんて目じゃないほどに

「こんなんじゃ交差をまともに使う処か下手したら自分の力をまともに使うなんて夢のまた夢だ」

「何を言う、その力が身に付いた事で交差での負担が無くなったのだぞ?」

「え?そんな凄いものなのか?」

「貴様、自分の宝具の概要くらい理解しておけ。それにその力は貴様一人で身につけたものではないのだろう?」

そうだ。俺はイリヤを美遊をなのはを、家族を守るために願った力、それはきっとみんなを思う力、みんなの力があったからだ。
あぁ、本当にありがとう。みんな

「さぁ出るといい、既に外は夜だ」

「え!?なんでそんな速く時間が経ってるんだ!?」

「ここは外の世界とは違う時間の進み方、それはまわりより速く時間が進んでしまうのだ
それゆえに今日中にこいと言った。最終試練は合格、もう来なくていいぞ。というか来るな。」

さ、最後に本音漏らした!?嫌々やってたの!?

「ではな異界の戦士よ、貴様の未来に希望あれ」

そう言って従者とともに光の中に入っていく

「ありがとう、アーサー王。さて帰るか!」

[機能が追加されたぜ!ストロングコロナとルナミラクルだ。]
「月と太陽かぁ。どんな力なんだ?」

[さぁな。まだデータがないからなんとも言えない。今度データ収集でもしたらどうだ?]

「あぁ、そうするよ」

帰ると既に雨が降りそうな雲行きだった
さっさと家に入るか。用意したのいらなかったな。遠足気分で用意したが

「ん?話声?」

確かイリヤは凛さんに呼び出されていたはずだ
じゃあセラかリズ?でも声が幼いというか若い
それに士郎さんの声もする

「士郎さんお客さんですかっ!?な」

「あ、総刃、イリヤをどうにかしてくれ。さっきから変な事ばっかり聞いてくるんだ」

「.....」

『なんでここにいるんだ?』

『あら、イリヤである私が家にいたらダメかしら?』

『....目的はなんだ。イリヤの居場所を奪おうってか?』

『総刃はお兄ちゃんと違って勘がいいんだ、まぁそんな所かしら。でも私は貴方も狙ってるのよ?』

『どういう事だ?』

『私ならイリヤより満足させられると思うんだけどなー?』

っ!?!?何を言ってるんだこいつは!

「おーい、なんかにらめっこしてどうしたんだ?目で会話でもしてるのか?」

「いえ、話す事がないから何を話せばいいのかわからなかっただけです」

「私もそんなところっ!?」

「お、おいイリヤ、どうしたんだ?」

「大丈夫お兄ちゃばぁ!?」

「お兄ちゃば!?」

な、何が起きてるんだ?とりあえずこのイリヤ(仮)の身に何か起きてるのは確かだ

『玄関の方でイリヤがいるぞ。何か変な事をしてるな』

イリヤが何かをしてるって言うのか、ルビーもついてるしそうだな。でもこれはさすがにやり過ぎじゃ

「イリヤ、さすがに大丈夫か?」

「あら、やっと私の事を見てくれたの?ありがどっ!?」

....僅かに頬が膨れている。どうにかしてこのイリヤ(仮)に攻撃してるようだ。

「こうなったらソウ!キスを!」

「なっ!ちょっ!?」

足が縺れてしまい変に転けそうになる。そこにイリヤ(仮)が顔を近づけて
いや、待て!このままだと本当に!

「ーーーーー!!?」

....足を押さえて悶えてる....助かったけど目の前の少女は助かってないな

「イリヤ、どうしたんだよ!?」

「クロ!」

「観念なさい!逃しは」

「えっ!?と、遠坂!?ルヴィアも!?」

「衛宮くん...?」

「士郎シェロ...」

(((なんだその反応!?)))

というかクロ?こいつの名前か?

「ごめんね衛宮くん!イリヤちょっと借りていくわ!」

「あっ!」

「ごめんあそばせー!」

「なんだよそりゃあ!?」

クロ?を担いで玄関まで走って行く二人
正直イリヤと見間違えるのは仕方ないとしても喋ればわかるだろうに

「おい遠坂!?...あ、あれ?イリヤ?」

「どどどど、どうもお兄ちゃん」

「美遊ちゃんも、なんだったんだよいったい」

「それでは失礼します」

はぁ、一波乱終わってなんとかなったのか?まぁとりあえず。

「疲れたー!」

「ソウ!あいつにちょっとときめいたでしょ!」

「は?なんの事だ?確かに困ったと思ったが」

「問答無用!」

「ぐほぉ!?い、痛いよ、イリ..ヤ」

あえなくして倒れてしまう俺、朝からのあの威圧も関係あるのか神経すり減った。
でもクロ...か。いつか和解できる時が来るといいな 
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