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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:14 必殺の勇機

 
前書き
いよいよ始まるU-20ショップ予選
カードキャピタル三号店にやってきたミライたち
彼女たちの前に立ちはだかるのは最近結成されたチーム
彼らにはどうしてもU-20に行きたい理由があった
 

 
U-20のショップ予選に出場するためカードキャピタル3号店にやってきたミライたち
トコハを先頭に店の入り口から中に入る
すると中にはファイカを手にしたたくさんのファイターたちがいた
「こいつら、みんなライバルなんだよな」
そう言って拳を握るタツマ
「ここから私たちの挑戦が始まる、頑張りましょう」
ミライの言葉にタツマもミツキも頷いた
「よぉ、ミライじゃねえか」

Turn:14 必殺の勇機

髪の長い少年がミライたちに声をかける
「タイガ………久しぶりね」
「知り合いか?」
「本城タイガさん、チャンピオンシップに出場してるファイターでここの常連さん、ミライさんのライバルだった人」
タツマの問いかけに簡単にだがミツキが答える
「あんたも今日の大会に出るのか?」
「ん?ミライの新しいチームメイトか?いや、俺はチャンピオンシップに出てる最中だしU-20は見送りだな、今日は大会を見に来ただけだ」
ファイトスペースのほうを見やるタイガ
つられてミライたちもそちらを見るとエプロンを着た少女があわただしく大会の準備をしているところだった
「で、メグミは店の手伝い、しかし」
そう言ってタイガはミライたちを見回す
「ハジメから聞いてはいたけど本当にミツキと組むんだな」
「な、メグミとかハジメって誰だ?」
ミツキの肩をつついて耳打ちするタツマ
「メグミさんはあっちで準備してる人、ここの娘さん、ハジメはわたしのお兄ちゃん、今日は剣道の試合で来られないけど」
「ミツキちゃん」
そんなミツキにおとなしそうな女の子が声をかけた
「ここの大会に出るって聞いて応援にいたよ」
「コユキちゃん!ありがとう!」
嬉しそうにコユキに駆け寄るミツキ
困ったような視線でタツマがミライに助けを求める
「ミツキのクラスメイト、友達よ、ミツキは元々こっちに住んでるし知り合いも多いの」
「なるほどなぁ、なあ、じゃあ今日の大会で注意しておくべき相手とか知ってるんじゃねえか?」
「えっ?えっと、タイガさんたち以外だと………」
タツマに話を振られ困ったように見回すミツキ
彼女も最近は2号店に通っていたためあまりわからない
「ま、あいつらあたりじゃないか」
そんなミツキに助け舟を出したのはタイガだった
タイガの視線の先にはミライと同年代ぐらいの三人の少年と思われるチーム
「チームクラッシュチャージ、最近できたチームだけど、ミツキは見覚えあるよな」
「あ、うん、カズヤさんとタイチさんだよね」
「ああ、私もあの二人は覚えがあるかな」
チームのメンバーのうち見覚えがあるのは二人
だが最後の一人には見覚えがない
「最近ここに通い始めたんだ、あの二人がファイトしてるところに声をかけてそのまま意気投合したらしい」
「もうすぐ一回戦の組み合わせを発表しまーす、出場選手の皆さんは集まってください」
メグミの声でミライたちは軽く挨拶を交わしてからそちらへ向かった

こうして始まったショップ予選
負けたら終わりのトーナメント
「天空を舞う竜 ルアードでアタック」
「スキル発動、そーどみーをスペリオルコール」
タツマもミツキも順調に勝ち星を挙げていた
「駆け抜けろ、共に進む新たな世界!ライド!クロノジェット・ドラゴン・G!」
ミライもまた二人に負けじと全力でファイトに望む

準決勝が終わり一息つくミライたち
ここまで全勝でトーナメントを勝ち上がってきている
「決勝の相手は………やっぱりクラッシュチャージか」
「タイガさんの言った通りだったね」
タツマとミツキがトーナメント票を確認していると
「久しぶりだな、ミツキ」
そのクラッシュチャージの三人がミツキたちに声をかける
「カズヤさん、チーム組んだんですね」
ミツキは元々三号店に通っていたためリーダーの少年、カズヤとも顔見知りだった
「そうだ、会ったことなかっただろ」
カズヤの言葉と共に彼らのチームの三人目、ミライたちにも見覚えのない人物が前に出る
「初めまして、私は神代ハルカ、まさか人気モデルのミツキちゃんに会えるなんて」
「あ、あはは、こっちこそ、決勝戦お互いによろしく………あれ?」
「“私”?………それにハルカって………」
この会話の中での違和感に気付いて合流したミライもその場で固まる
よく聞いてみればハルカの声は少し高い
それに長袖でわかりにくかったが肌が白く体格も痩せ気味………
何より今、私と言っていた
訝しげに見るミツキたちの様子で気付いたのかコユキが助け舟を出す
「あ、あのね、ハルカさんは」
「もしかして………」
「なんだお前ら、気づいてなかったのか?」
タツマが指さしたのを見て確信に変わる
「あ、もしかして男の子だと思ってた?気にしないで、よく間違えられるから」
「まあ、こんな服装じゃな」
「俺達も最初勘違いしてたし」
「「女の子!?」」
「っていうか、逆によく気付けたわね、タツマ君」

ひと騒動あったものの始まった決勝戦
たくさんのファイターがテーブルの周りに集まり注目する中タツマとハルカが前に出る
「お前が相手か」
「うん、よろしくね」
「それじゃあ先鋒戦、東海林タツマ対神代ハルカ、開始」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

惑星クレイ、スターゲートの都市に降り立ったタツマはビルの上に立った
「秘められし才気 ルート」
ルートの姿になると杖を構え相手を見据えた
「宇宙勇機 グランホープ」
巨大な人型の機械………ロボットのユニットが道路の真ん中に立ってルートを見据えた
「ロボット?」
「うん、ディメンジョンポリス、かっこいいでしょ」
陽気に笑いながらカードをドローするハルカ
「ライド、宇宙勇機 グランヴィークル」
車が変形したかのようなロボットに姿を変える
「ライド!竜刻魔導士 ニーズ」
ニーズが杖を構えグランヴィークルに向ける
「ルートのブースト、ヴァンガードにアタック」
【アビサル・オウル】トリガーなし
ニーズの放った攻撃がグランヴィークルを直撃
「ダメージチェック」
【宇宙勇機 グランザイル】トリガーなし
「ああっ、これ手札に欲しかったなぁ、けど、しょうがないか」
青い装甲が特徴のユニット、グランボルバーに姿を変える
「グランビートとグランレディをコール、ビートのブーストしたレディでアタック」
飛び上がったグランレディが手に持った拳銃をニーズに向け発砲する
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「よしっ、パワーはニーズに」
「グランホープのブースト、グランボルバーでアタック」
手に持った銃を乱射するグランボルバー
「ガード!」
デスフェザー・イーグルが立ちはだかってその銃弾を受け止めた
「これでグランボルバーの攻撃は通らない」
ブースト含めパワー14000のグランボルバーに対しニーズはシールド含めて22000
グレード2のトリガーチェックは一回のみ
トリガーが出ても19000しかならないので攻撃は失敗だが
「ドライブチェック」
【大宇宙勇機 グランマントル】トリガーなし
「ライド!竜刻魔導士 リア・ファル!更にモルフェッサとアビサル・オウルをコール」
「アビサル・オウルの効果忘れないでね」
「わあってるよ」
アビサル・オウルの登場時効果は必ず行使しなければならない
手札を見て目を細めるタツマ
「(すでにルアードが2枚………あんまりやる必要はないんだが、効果ならしょうがねえ)」
7枚を見てみるとそこにも覚醒を待つ竜 ルアードのカードが
「あったぜ、手札に加えて、手札にあったもう1枚をドロップする、リア・ファルでグランボルバーにアタック!」
グランボルバーにリア・ファルの放った攻撃が直撃する
「ドライブチェック」
【竜刻守護者 エスラス】トリガーなし
「ダメージチェック」
【宇宙勇機 グランリーフ】トリガーなし
「更にモルフェッサでアタック」
モルフェッサの追撃も決まりダメージが入る
【宇宙勇機 グランザイル】トリガーなし
「よっし」
「まだまだこれからだよ、ドロー!」
ハルカは一枚のカードを手に取って掲げる
「パワー全開!勇気百倍!駆け抜ける英機 グランギャロップにライド!」
黄金の装備を纏った戦士が剣を携えリア・ファルを見据える

「グランギャロップ!」
「まあ、グランヴィークルやグランビートがあるんだからあのカードがあるのは当然だけど」
グランヴィークルやグランビートは“ギャロップ”のヴァンガードをサポートする効果を持ったカード
彼女のデッキはこのカードをメインに据えてあるとみて間違いないだろう
「グランレディとグランビートの位置を交換、グランレディでブーストしたグランビートでヴァンガードにアタック」
グランビートの拳がリア・ファルを直撃する
「くそっ」
【アビサル・オウル】トリガーなし
「続けて駆け抜ける英機 グランギャロップのアタック、グランビートのスキルでソウルへ、一枚ドローしてパワー+5000」
「(エスラスでガードしてもいいが、コストに使えるカードがねえ、使うには早すぎる)ノーガードだ!」
剣を振り上げリア・ファルへと向かってくるグランギャロップ
「ツインドライブ!」
【宇宙勇機 グランリーフ】トリガーなし
【コマンダーローレル】トリガーなし
リア・ファルの立っていたビルにグランギャロップの剣が振り下ろされる
リア・ファルはそのまま落下して近くの道路に叩きつけられた
【竜刻魔導士 ウスキアス】トリガーなし

「今、なんか怖いカードが見えた気が」
「大丈夫よ、タツマなら………」

「覚醒を待つ竜 ルアードにライド!」
ルアードにライドして目の前のグランギャロップを見据える
「お返しだ!ストライドジェネレーション!暗黒竜 カーニバル・ドラゴン!」
黒い翼で飛び上がったカーニバル・ドラゴンが咆哮を上げる
「ルアードのストライドスキル、アビサル・オウルを退却して山札から黒翼のソードブレイカーと竜刻魔導士 ニーズをコール、ソードブレイカーのソウルブラスト、1枚ドロー、アビサル・オウルがコストで退却したことでカウンターチャージ」
ストライドから一気に場を整えていくタツマ
「さらにカーニバル・ドラゴンのスキル、ソードブレイカーを退却してそっちのリアガード2体を貰うぜ」
「っ」
グランレディとグランホープが問答無用で退却する

「(コマンダーローレルはヴァンガードの攻撃が成功した時、追加攻撃を可能にできる強力なユニット、けどそれにはリアガードが4体必要、この効果でリアガードを削ればあのユニットは使えないはず)」
相手のユニットを封じただけでなくこちらは儀式の条件である3枚を今の流れで達成した
「覚醒を待つ竜 ルアードをコール、ヴァンガードにアタック」
リアガードのルアードがビルを伝ってグランギャロップに飛びかかる
「っ、ガード!」
ルアードに頬を殴られるコマンダーローレル
効果を狙いに行けないと踏んでガードに切ってきた
「カーニバル・ドラゴンでアタック!」
黒い竜が放ったブレスがグランギャロップに向かっていく
「の、ノーガード」
「トリプルドライブ!」
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
【竜刻守護者 エスラス】トリガーなし
【アビス・ヒーラー】ヒールトリガー
ダメージは互角の3対3
アビサル・オウルをドロップゾーンに送りグレード1の枚数を増やした
カーニバル・ドラゴンのブレスがグランギャロップに直撃する
「ダメージチェック」
【宇宙勇機 グランリーフ】トリガーなし
【オペレーターガール リンカ】スタンドトリガー
「ゲット!パワーはグランギャロップに」
「モルフェッサでアタック!儀式!パワー+5000」
モルフェッサの攻撃がグランギャロップに向かうが
「ジェネレーションガード!豪勇合身 ジーオーファイブ!スキルでパワー5000以上のグランヴィークルをソウルブラスト、シールド+10000、更にこのターンダメージを受けているのでシールド+5000」
ジェネレーションガードで凌がれてしまう
ハルカの手札には完全ガード能力を持つグランリーフもあるはずだが手札を温存することを選んだようだ
「(すごい、なんだかワクワクしてきた、私も負けてられない!)ストライドジェネレーション!」
翼を持った戦士が2本の剣を構え空からルアードを見据えていた
「超宇宙勇機 エクスリード!グランギャロップのストライドスキル、パワー+4000、さらにエクスリードには超爆の能力があるのでパワー+4000」
ディメンジョンポリス得意のパワーアップ
中でも超爆は一定のパワーを越えた時発揮できるディメンジョンポリスの強力な特殊能力
「グランリーフ、グランヴィークルをコール、グランヴィークルの超爆!自身とヴァンガードにパワー+4000。更にグランリーフのバースト、ソウルブラストして、このターンの終わりに手札に戻る、パワーが35000を超えているので更に自身のパワーを+4000、グランヴィークルでアタック!」
勢い良くルアードに向かってくるグランヴィークル
「ガード!更にインターセプト」
「続けてエクスリードのアタック!超爆!このアタックが成功した時1枚ドローしてリアガードを1体スタンド出来る!」
「んなもん通すか!エスラスで完全ガード!」
エスラスがエクスリードの剣を受け止める
「トリプルドライブ!」
【オペレーターガール リンカ】スタンドトリガー
【宇宙勇機 グランヴィークル】トリガーなし
【ジャスティス・ゴールド】クリティカルトリガー
「トリガーの効果でスタンドしたグランヴィークルでアタック!」
後ろへ下がったエクスリードと入れ替わるように突撃してきたグランヴィークルの攻撃をくらうルアード
【竜刻魔導士 リア・ファル】トリガーなし
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
頬を拭いながらグランギャロップを見据えるルアード
「やるじゃねえか、だがな、俺も負けちゃいられねえんだ、うおぉ!」
ルアードの体を黒い光が包み込む
「覚醒を待つ竜の儀式!ドロップゾーンのノーマルユニットをデッキに戻し、コストを払わずストライド出来る!喰らいつけ!求める世界を掴むまで!ストライド………ジェネレーション!」
翼を広げ腕に纏った魔力をとどろかせる
「天空を舞う竜 ルアード!」 
 

 
後書き
次回予告
「それにしても、しばらく会わないうちに雰囲気変わったな」
「タイガもなんだか前より落ち着いて見えるわ」
「まあ、俺にも色々あったのさ、そっちはどうだ?」
「私も………本当にいろいろあったわ」

turn:15 進撃の帝竜

「そのうちまたファイトしようぜ」
「ふふっ、ならメイデン使っちゃおうかな?」
「う、それは出来れば勘弁」 
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