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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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6部 なのは落ちる
番外編
  ご光来と帰郷

 俺はそのまま帰らずにもう一度八束神社に向かう途中
TVの生公開ロケがやっていたけれど、すぐに移動
チラッと見たけれど、見ているだけで気持ち悪くなりそう
番組名は爆食大王
女性のみの大食い選手権
もうあれ食べてるんじゃなく飲み込んでいる感じ
でも約2名きちんと食べながら戦っている若い2人がいるけれど
こちらが胃もたれしそうな感じ
すぐさまここから目的地に移動っと

 神社も初詣ラッシュは落ち着いてきている感じで少しずつだけど人がまばらになっていた。
動物の疲れたような鳴き声が聞こえてきたのでそちらの方に向かったら、おみくじ売り場の陰で狐モードの久遠がうつぶせで、ぐったりしていた。

「久遠お疲れ様」

「くぅん・・・」

 神社の裏では那美さんのお姉さんの薫さんがこの日の為に実家から手伝いに来ていた。
その薫さんが撤収支持をしている。

「あ・・・綾ちゃん」

 神社の方から那美さんが声をかけてくれた。

「あ、お疲れ様です。もう、ほとんど終わりみたいですね」

「はい・・・おかげさまで」

 手伝いに来たつもりだったのだが少し遅かったようだ。

「ようやく、休めますね」

「あはは・・・、今夜は早めに休んで・・・明朝、海に日の出をに見に行こうかな、、って思ってます」

「日の出?」

 普通1月1日に見るものだよね
多分・・・

「はい・・・ほら、今年の初日の出の時間にずいぶん曇ってましたし」

 たしかに、昼頃から晴れてきたって感じだったような

「海辺で、日の出をとてもきれいにみられるところがあるんです。
初日の出じゃないけれど、今年最初の綺麗な日の出・・・見たいなって思いまして、あ・・・良かったら、一緒にいかがですか?」

「いいの?」

「是非、恭也さんや美由希さん、みんなも一緒に来ますから」

「お願いします」

 薫さんと美由希さんぐらいの年の女性が何やら話してはいるけれど、関係なしだからまあいい、詳しい時間を聞いて俺は高町家に戻った。

 高町家に行ったらもう夕方ということもあって片づけられていた。
「お邪魔します」

「遅い、どこまで行っているわけ?」

「ちょっと新年のあいさつがてらね、アリサ何かあったの?」

「ちょっと羽子板でね」

「誰か勝ったの?」

「ノーカンよ」

「?」

「中盤から格闘っていうか殺人羽子板かしてきてね。私は早々に降りたわよ」


「ふ~ん」

「すずかとフェイト、晶さんとレンさんが最後まで残ってたわよ。私とはやてはそれをゆっくりね。その後はみんなで爆食大王を見て解散よ」

「アリサは待っててくれたんだ」

「別に、手伝いとかあったしね」

 玄関口で話していたらちょうど、なのはとフェイトも帰ってきた。

「ただいま~」

「おじゃまします」

「「おかえり」」

「綾ちゃんとアリサちゃん玄関で何してるの?」

「丁度私が様子を見に此処に来たらアリサが出迎えてくれて、なのはが帰ってきたの」

「そっか」

「あれフェイト帰ったって聞いたけど」

「うん、途中で商店街の所でなのはと合ってまた来ちゃった」

「なんかね、明日の早朝初日の出を見に行くプランがあるらしいから詳しい事は恭也さんに聞いて」

「あれ、お兄ちゃんまだ帰ってきてないの?」

「みたいだね」

「内容もわかったし、いったん帰るね」

 俺はそのまま高町家を出て家路に向かった。
いつも通りのゆったりとした時間が流れて行った。

 眠い
朝5:45海鳴の臨海公園に来ていた。
明け方の臨海公園は叩きつけるような潮風が吹き荒れている。
なんでこんなに早いんだろ
早くても6:40ぐらいだよね
一時間前に集合って、すごく寒いから体温調節の呪文を使い到着した。
ここに集まったのは、
恭也さん、なのは、レンさん、晶さん
忍さん、すずか、ノエルさん、ファリン
那美さん、久遠、俺
はやてたちは新年早々仕事があるらしく本局に行かないといけないらしくダメらしい
フェイトもリンディさんの所
アリサは新年の旅行ってことで不参加
俺が一番遅く着たみたいでなのはが声をかけてくれた。

 みんなとても寒そうだね
那美さんが久遠を抱いて震えてるけれど、久遠抱いてるから温かいのではないと思ったけれど突っ込みを入れなかった。
皆さん寒いとか言っているけれど、仕方ないよね

「ねえ綾ちゃん」

「なにすずか?」

「どうして綾ちゃんだけ平気そうにしているのかな?」

「何の事すずか?」

 隙をついてすずかが抱き着いてきたからビックリ!!

「やっぱり」

「な・なに?」

「魔法を使ってるよね」

「だって寒いから…」

「はああ・・・こ、こごえるぅぅぅ」

 なのはのかわいらしい悲鳴が聞こえてきて周囲を見ると皆さん寒そう
平気そうにしてるの恭也さんとノエルさんとすずかしかいないじゃん。

「すずか寒くないの?」

「もちろん寒いよ、寒いって言ってどうにかなるものじゃないし」

「はぁさようで」

「だ、大丈夫か」

「・・・へ、へ・・・平気・・・・!!」

 恭也さんが心配そうになのはに声をかけているけれど全然平気そうに聞こえない返事が返ってきた。
魔法使いなんだから何とかしたらいいのに、なんでしないのかね
後日ティアに聞いたら基本そんな呪文は出回ってないそうで
それを聞いてあんなに早く魔砲を組めれるんなら作ればいいのにっておもったけれど

 向こうではレンさんと晶さんがリボビタンAのCMよろしくファイト一発なんてやってるし

「風が強いから・・・本当に寒いですね・・・」

「あ、あはは・・・でも、ここ・・・日の出が一番きれいに見える場所なんですよ」

 美由希さんと那美さんがそのような会話が聞こえてくる

「・・・で、でも、寒すぎ・・・みんな取りあえず車に避難っ」

 流石忍さん行動が速い

「忍さん」

「・・・な・・・なに?」

「車いかなくて良いいいです」

「な・・・なん・・・あれ」

「流石に病み上がりのなのはに無理させたくないのでここ一面だけ温かくしました。」

「綾ちゃん、これってあの時の?」

「うん、床春だよ、日の出が上がってきたらと来ますから、皆さんくつろいでいてください」

 俺はそれ以外に誤認呪文もかけておいた。

「・・・はぁ・・・あ、あったかい・・・」

 那美さんがそんな感想をしてくれたので大満足

「なのは?」

「何お姉ちゃん?」

「なのはもこんな事出来るの?」

「無理だよ~、あんな風にできるの綾ちゃんだけ、クロノ君とかリンディさんなら出来るかもしれないけれど、でも多分無理だと思う」

「そっか」

「東の空が少しずつ明るくなっています」

「ノエルさんありがとう」

「綾様どういたしまして」

 今日は快晴、水平線まできれいに腫れて
ゆっくり…ゆっくり、日が昇っていく。
みんなはそれぞれに日の出を眺めて。感嘆の声を出していた。
今年最初に眺める・・・水平線から昇る太陽。
みんなに日が当たり
日の出もきれいだし、このような平和な感じもやっぱりいいものだと再確認してしまった。

「せっかくだからみんなで写真を撮ろう」

 俺はスマホを取り出しみんなで記念写真を始めた。
フィアッセさん達も一緒に来られたらよかったのに、本当に忙しい中、なのはの帰宅パーティに来てくれたみたいなんだよね。
あの後すぐに各々のお仕事場に直行
今どこにいるのかは知らないんだけど

 そして・・・しばらく眺めているうちに太陽はもう高く昇り・・・いつもの朝がやってきた。

 なのはやすずかは少し眠そうにしていた。
その時急にスマホのコールが鳴った。

「あ・・・携帯・・・恭ちゃんじゃない?」

「ああ、俺だ・・・誰だ、こんな時間に」

 恭也さんまだスマホじゃなくガラケーだったりするんだよね。
どうせ電話しか使わないからという事らしい恭也さんらしいと言えばそうなんだけどね。
どうやらフィアッセさんらしい

「フィアンセ、戻ってくるの」

「うう、じゃ、寝るのやめ」

 美由希さんもなのはもすごくうれしそうだ
一昨日あったばかりだけど、会える時にやはり会いたいと思えるしね

 当たり前の朝・・・当たり前の日常
だけど、嬉しい事や楽しい事があって、
悲しいことも、辛いことも・・・きっと少しはあって
変わっていくもの・・・変わらないもの
大切なものは、いくつもあって、
帰りたい場所があって、会いたいと思う人がいる
きっと、それが一番、幸せな事だと最近俺はそう感じ始めていた。

「フィアッセお姉ちゃんにお昼ぐらいに行くって言ってもらっていいですか?」

「綾ちゃんそれまだやってたのか」

「もちろんですよ。尊敬してますから」

「ん、言っておくよ」

 それからうちに帰りのんびりして、フィアッセさんに会い、
シーナさんやフィリス先生たちも高町家に来ていて本当にこの家は穏やかになれる場所なんだなぁって改めて思った。
この人たちとともに歩み、手の届く限り守っていきたい日常だと再確認した新年だった。


 
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