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『塗り潰した7日間』

作者:零那
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『覚悟』



産まれてから死ぬ迄の時間。
其れがどんなものになるのか。
日々楽しく生きてく人。
日々苦しくて生き地獄な人。

多分、私は後者なんだろう。
其の結果で今此処に居るんだろう。

私のすべき事はきっとヒトツ。
其の為に此処に居る筈。
確信も証拠も無い。
でも躰中でそう教えてくれる。

あの男の話は真実だろう。
嘘を付いていたようには思えなかった。

何でも知ってる...。
其の言葉が引っかかる。
私と何の関係が在ったんだろう。
更なる疑問だった。

でも、話してくれたおかげで解ったこと。
まず、私は仲間を殺された。
其の殺した相手の仲間?が、父さんと嘘を言い放った男。

...何故私の仲間はそいつを殺したのか。
其れが解れば紐は解けてくのか。
記憶は戻ると言われたけどまだ戻らない。
戻ると、今、考えてることの答えは瞬間的に解るだろう。

その時に今と同じ様に冷静に居られるか...。
おそらく無理なんだろうな。
あんなに殺意のこもった字を見たら...
理由も解らないのに、あんなに躰中で憎しみを感じたら...

記憶が戻ると同時に、何が起こるのか自分でも解らない。
そういう覚悟はしとこう...。


 
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