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ソードアート・オンライン~白と青の軌跡~

作者:叶愛
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憧れ

 
前書き
今回は短い…かもしれないです。
オリジナルキャラが登場しますが、よろしくお願いします! 

 
──剣速が早すぎる…!

「っ……!」

『こんなもんじゃないわよね、閃光さん!』

──ここでの戦闘に慣れてないせいね…

HPは半分まで減っている私に対してアリスは3分の1しか減っていない。

ソードスキルが使えないのがハンデになっている。

『ねぇ、質問していい?』

「……何かしら?」

いきなり剣を止めて、私の顔を見て質問をし始める。

『ライア、本当に生きてると思ってるの?』

私は考えていた事がバレていた事に驚き、表情に出してしまう。

『アスナさん、貴方は本当は疑ってるんじゃない?
目の前でログアウトしていく姿を見て、真実から逃げるために自分の弱い部分を隠すための理由にしてるんじゃないの?
確かに生きてる可能性もあるかもしれない、でも絶対に生きてるなんて誰が言っ……「生きてます!」』

アリスの言葉に後ろから大きな声かぶさった。

「パパは私とママをおいて、何処かに行くなんて有り得ません!どれだけ遠くに行ってても必ず戻ってくるのがパパです!
それにママにとってパパの存在は自分の弱さを隠す物じゃないです、ママとパパは2人で1人のように支えあっているんです!」

ユイちゃんの言葉に私は自らに怒った。

──そうじゃない、アインクラッドでも色々あったけど必ず彼は戻ってきてくれた。

娘のユイちゃんが信じているのに、私が信じて無いなんて……。

何処かで彼が生きていると信じれていなかった私がいた。

目の前で身体が薄くなり、ポリゴンへと変わった彼。

抱き締めていた身体は私の前から消え、名前を呼んでも返事が無かったあの時。

自分が弱くなったことも分かっていた。

でも、私は彼を自分の弱みを隠す物として見てきたわけじゃない。

「私が彼を探す理由は一つ、ユイちゃんと私と彼の3人で過ごすっていう夢を叶えるためー!」

『………やっと覚悟を決めたね。』

私は約二年間もの間に身体に染み付いている構えで、アリスの前に一気に距離を詰める。

『でも、私だってそんな簡単に負けるつもりは無い!』

私はあの世界で一番使っていたソードスキルのモーションをとる。

『ソードスキル…!?』

"スター・スプラッシュ"

沢山の戦闘で使い慣れているソードスキルの一つ。

「はぁぁぁぁぁぁ!」

3分の2以上あったアリスのHPはどんどん削られていく。

「ママ、行っけー!」

──私は絶対に負けない!

そして、アリスのHPが残り数ミリになった時バーは止まった。

「そんな!?」

──このまま攻められたら私の負けに…!

でも私の予想とは違う答えが返ってきた。

『負けよ、私の。』

「え……?」

『元々ね、永久ログアウトされた人の意識を無理矢理別の身体に入れて動かす時点でガタがきてた。
もう私は1歩も歩けないし、動くこともできないわ。』

「うそ…」

『そんな辛そうな顔しないでアスナさん、私は最後に貴方と本気の勝負が出来て楽しかったよ。
ほら、早く行って?』

そう微笑むアリスは私に奥の扉を指差す。

──このままここを離れたら……

その時、頭上からアナウンスが鳴り響いた。

《四天王何をしてる!》

『不味い、アスナさん!』

そう名前を呼ばれた私は視線を頭上からアリスへと移す。

《この使えないハエが、そこにいるのは……そうか彼女か。なら、君から消すだけだー!》

そうアナウンスが響いた瞬間、目の前に何かが現れる。

《僕はこの世界の創造者、そう神!僕の邪魔をするお前らを消すなんて朝飯前なのさ!》

「ママ!危険です!」

ユイちゃんが私の前に立つ。

「貴方……GM?」

──この世界の神はオベイロンとかいう名前だった筈、それが下層まで来てプレイヤーを消す事が出来るNPCが存在するはずがない…!

《僕の計画を邪魔する奴らは、いくら明日奈くんでも消すだけだ!ひはははは!喰らえー!》

何か球体が飛んでくる。

私は急いでユイちゃんを守る。

──今の私があれを喰らったらHPは0になる、皆ごめんね……。

爆発音がなる瞬間、私は目を瞑って攻撃が来るのを待った。

でも、いつまで経っても身体には何も当たらない。

《何故だ、何故お前が邪魔をする!》

「アリスさん…!」

ユイちゃんが私の腕から見えた景色に絶句している。

「どう…して……」

『私の憧れ…が……貴方だったから…』

彼女がふらっとふらつき、私は急いで駆け寄るが彼女の身体が薄れていくのは止まらない。

『攻略組の…最高峰……の1人で…同じ女の子……いつか、話したいって…思っ…てたけど…その前に…ラフコフに殺されちゃって……』

「それ以上話しちゃダメ…!」

そう私が止めても、彼女は首を横に降る。

『覚えて…おいて……貴方には…沢山の仲間が…いる…1人じゃない……だから…諦めないで……』

「セナさん…!」

私が彼女の名前を呼ぶと驚いた表情を浮かべて、その後に嬉しそうに笑った。

『アスナ…さんに…名前を呼んで…貰えたの…2回……め……』

その後の言葉は繋がらなかった。

パリンとこの世界では聞くはずのない音が私の前で鳴った。

この瞬間、私はある日の事を思い出した。

とある街でライくんとパーティを組んでいた時、女の子2人と男の子1人で噴水広場で話していた。

その時、二人の女の子が歌を歌っていた。

その一人の名前が───

「今思い出したよ……セナさんの歌、とても上手だった…」

私は彼女の細剣を持って、前を見ると創造者やらなんやら言っていた人物は居なくなっていた。

「……須郷さん、私は貴方を許さない。」

──あの特徴的な話し方と私の名前の呼び方、間違いないわ。

「ママ……」

「行こ、ユイちゃん。」

私はユイちゃんを肩に乗せて、私を守ってくれた彼女の細剣を右腰に装備して扉の先に向かった。

「『あの世界を終わらすわ(して。)』」

私の言葉とセナさんの言葉が重なった気がした。 
 

 
後書き
セナはオリジナルキャラです!
噴水広場で歌っていた……何か気付いたかも知れませんが、気づいてないふりをしてください笑
誰の戦闘シーンを書こうか悩みまくってます、どうしよう……。
では、また次回もよろしくお願いします! 
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