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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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番外編 3 夜天クエスト結末
夜天クエスト
  決着

「行くよ綾ちゃん」

「いつでもどうぞ」

≪綾様呪文の使い過ぎです≫

≪襲い来る火の粉は消さないと≫

≪綾様みんななんでかかってきているかわかっていますか?≫

≪言うこと聞かない人を粛正するためでしょ≫

≪綾・・・様≫

≪ティア・・・ティアまで否定するの?≫

≪今の綾様は間違っているとは思います≫

≪いいよ、間違っていてもでもなのはを殺したくないから今だけは力を貸して≫

「綾ちゃん話を聞いて?」

「聞いてるでしょうか?俺のこと必要ないんでしょ!」

「誰もそんなこと言ってないよ」

「力だけが強い道具は必要なくなったらいらなくなるものだから」

「そんなことない」

「じゃなんですべて否定するの」

 その間お互い飛翔呪文で飛び交い牽制呪文を発したり、かわしてインファイトしたりして均衡状態をしていた。
綾にはもうほとんど呪文が残っていなかったのと精神が少し歪んでいたせいでいつもより呪文運営に響いていたからであった。

「否定なんて」

 なのははその時兄恭也の言葉を思い出していた。

「最近思うんだ、みんな綾ちゃんにおんぶに抱っこしてないか」
「尋問と質問を間違えてないか」

 実際にそうだったのかな?
そうかもしれない。
でも今の綾ちゃんはすごく危ない
どうしたらいつもの綾ちゃんに戻ってくれるんだろう
いつもの優しくて、少しはっちゃけているけれど、実は泣き虫やさんの綾ちゃんはどうしたら

「戦闘中に考え事?余裕だね」

「綾ちゃんに勝つためにね」

「ふ~ん」

「火炎召来(アー・ターブ・サン) 不滅なる燃焼よ 我が 導きに従え 」

『霊破火炎陣(ダ・フォーラ)』

 俺は火の精霊の火トカゲ(サラマンダー)を数体召喚してなのはに襲わせたが、
対してなのはは無数のタゲッートシフトを組んでアクセルシューターを沢山サラマンダーにぶつけてきた。
『・アクセルシューター・バニシングシフト』

『歪時空間相転位(ア・ルカーラ)』

 相転位移動でなのはのそばに行き手に魔法拳でなのはを殴りに行ったのだが流石に同じことは通じつ
バリアによって防がれてしまった。
その瞬間なのはは、バリアバーストを行って任意にバリアを破壊させ爆風で距離を置いて、俺は一瞬理解が出来ず立ち止まってしまった。
綾はその爆風をもろにくらい体勢を立て直そうとした瞬間に桃色の破壊光線を食らってしまった。
なのはの必殺魔法ディバインバスター
この戦闘始まって綾はまともにダメージを食らってしまった。

「くっやるな、そんなに俺を否定したいんなら」

「否定なんてしていないよ」

 なのはには今の綾が泣いている子供しか見えていなかった。

「綾ちゃんなんで泣いているの」

「私は泣いてなんかいない」

「きちんと聞かせて綾ちゃん」

「私は、私は・・・俺は必要とされてない子だって知っているからそんなに俺の中に入ってくるなぁ~」

「光弾よ 敵を撃て(タイ・ト・ロー)」
鋼雷破弾(アンセム)

 魔法の矢が飛んできたがなのははアクセルシューターで向かい打った。

「はぁ~生半可な呪文じゃ無理なのははわっかた。今できる最強破壊呪文でなのはを倒す」

「カイザード・アルザード・キ・スク・ハンセ・グロス・シルク 灰塵と化せ冥界の賢者 七つの鍵を持て 開け地獄の門 」

「さようなら!ぬくもりをありがとう・・・これで・・・私は解放させる」

 俺は自然と涙が出てきたのだが最後のトリガーを引く
『七鍵守護神(ハーロ・イーン)』

 なのはに全てを飲み込む超破壊の光線が向かっていった。
倒れていたみんなは数人目を覚ましていたが、助けに行こうといも行動不能だったので見ているしかなかった。
綾も観戦者も次のなのはの行動が理解できなかった。
レイジングハートを下ろしてなんと七鍵守護神(ハーロ・イーン)の中を歩き始めたのだから


「そっか・・・やっとわかったよ。
力に対して力で対抗したらいけないんだよね。」

 エネルギーの光の渦がなのはをまきこんだ。

「な・なんでなのはわかってるでしょ、これは私の最強呪文の一角だってなんで無防備に」

 誰もがなのはは倒れたと思っていたが、なんとなのははその中を歩いて綾のそばまで来ていた

「ねえ綾ちゃんお話聞かせて」

「うわ~」
 
 綾は恐慌状態になりエネルギーの矢とか炎とかなのはに飛ばしていった。

≪マスター≫

≪レイジングハート大丈夫だから≫

一歩一歩綾のところに進んでいった。

「来ないで・・・来るなぁ~」

「綾・・・ちゃん・・・恐・・・れない・・・で」

 バリアジャケットは無残にもボロボロで
なのはの肌があらわになっている場所も出てきてはいるのだが、そんなの気にしずに
ガードらしいガードを行いもせずになのはは綾の手の届くところまで来た。
綾はなのはの顔を殴りに来たがそれを顔だけでかわし綾のほうに倒れこむようにして抱きしめた。

「やっと捕まえた」

「は・・・離し・・て」

「ダ・メ・もう離さないから」

「こんな失敗ばかりしている子はいらないでしょ」

「誰・がそんな・こと言ったの?全世界が綾ちゃんを・・・必要としなくても私は・必要とするよ」

「そんなことない人の気持ちなんて・・・」

「大丈夫だから」

「離して」

「にゃはは、綾ちゃんの攻撃が強くてもう動けないかも」

それもそのはず、なのはの体には無数のやけどやダメージ損傷、そして服はもうボロボロだった。

「抵抗なしでこちらに来るなんていくら非殺傷でも自殺行為だよ」

「でももう綾ちゃんに攻撃したくなかったから」

「なのははバカ?」

「癇癪起こしてダダこねてた綾ちゃんには言われたくない」

「私を受け入れてくれるの?」

「綾ちゃんが私たちを守ってくれたように私は綾ちゃんの心を守るよ」

「ごめんね、痛くない」

「泣きたいぐらいに痛いよ」

「ティアもう少し魔力って残っている」

≪残念ながら今の綾様にはそこまでの魔力は・・・≫

「回復魔法を行おうと思うのだけど」

≪あの呪文を使用するのですか?≫

「何やるかわかっているんだ」

≪見捨てられても綾様のデバイスですから≫

「もうそんな意地悪言わないで、なのは抱き着いててもいいからじっとしててね」

「う・うん何するの?」

「みんなを必要以上に叩きのめしたからね」

 俺は周囲に倒れているみんなを見ながらそう言いまず初めに僧侶最上級呪文を放つ

奇跡(ミラクル)

 願いはここに倒れているすべての人達の回復
たちまちなのはの体のダメージやシャマルの体の貫通などすべてこの場にいる人たちが回復していった。
この時どんな代償を後に調べた結果
数年の最上級回復呪文使用不可という結果が出た
そのことにより後綾はこの時の代償を支払うことにより本当に後悔するのは数年先になるのだが
今はそれを知らずにいた。
今回の騒動は綾のダダと癇癪ということで収まった。
あまりにも予想外なことが起きたのと、
ここ数日の過密日程により心の余裕がなかったところにみんなからのダメ出しで
失敗=いらない人っていう図式を勝手に作り出し
これを完ぺきに完成させたら必要とされるのかなと思っていた矢先に
周囲が否定の言葉を言ってきたので殻に閉じこもってしまったという事だったらしい。


「君は馬鹿か?」

「でもクロノ私たちも悪いわ?」

「でもかあ・・艦長」

「まだ9歳の子にすべてを押し付けたんですもの・・・反省ね」

結果
危なくない限りゆっくり修復をしていってほしいこと
いったんリーンを夜天に帰らせることがきまった。
破壊ではなく数年帰還させる間にメドはたっていたから

 現在3人からいじめられてます。

「まさか綾ちゃんがあんなに甘えん坊さんだったなんてなぁ~」

「はやてまだ根に持っとるの?」

「そりゃ、私の最強呪文の一つのナグラログを手で跳ね返されたんだよ」

「あれには私も驚いた。」

 フェイトはあの光景を思い出し感想を言った

「いや~食らいたくない呪文ベスト5に入るからね・私の持っている技で何とかならないかなって思って
多分光線なら出来るかなって、まぁその代わり失敗したら全ダメージ食らうけどね」

「いやいやあれをやっちゃあかんやろ」
  
「でもそれしか思いつかなかったし」

「でも綾の癇癪で魔力A以上の人間が10人落とされたんだよね、私もっと練習しないと」

「もう許してよ」

 なのははにこにこ笑って見守っていてくれてるみたいだけど助け舟出してほしいな

≪みなさん知ってます綾様ってこの戦い終わったら私を捨てようとしてたんですよ≫

 ティアまで参戦してきたしかも涙の音まで使って

「もうティアまでごめんね」

≪いいえ所詮私なんて道具ですからそれこそ不要になったらポイなんですよね≫


「いくら次元世界広しといっても私の能力フルで使用できるデバイスはティアしかいないよね」

≪知ってますよ。私はあなたの為のデバイスですから≫

「ティアもごめんね。どうかしてたよ」

≪そうだよ綾ちゃん私たちは最高のパートナーと出会ったんだから捨てるってのはよくないと思うよ≫

 流石にデバイス関連はなのはにも突っ込みを入れられてしまった。

「「そうだそうだ」」

「はいはい私が悪うございました。」

「なのはは、よく綾の癇癪を受け止めれたよね。すごいよ」

「う~ん、あの時は必至だったから、それに防御も私の持ち味だから」

この時なのは以外の人は思った。
七鍵守護神(ハーロ・イーン)なんて普通の人なら死んじゃいますと。
みんな心の中でやはりなのはだけは怒らせないようにしようと固く心の中で誓ったとか


「この後はみんなどうするんや」

「私はこのまま帰るよ」

「私はなのはの家に行かないと」

「綾なんで・・・」

 フェイトのジト目が来ていた。

「う~ん、今回のこと下手したらなのはには責任取らないといけない傷を負わせた可能性があるから。だから一応謝らないといけないと思って」

「そういうことなら仕方ないかな」

 その時のはやては修羅場か修羅場かと思ったらしい。

「そんなこと気にしなくてもいいのに、それにきちんと直してもらったのに」

「はやてもごめんねシャマルのこと」

「気にせんでいいわっと言いたい所やけど、直してもらったしええわ」

「ありがとう」

「何もなしっていうのは気にかかるようなら、そうや今度うちに遊びに来てくれん」

「いいの」

「今回のこともきちんとコミュニケーションを以前からとっていなかった弊害だと思ってん、だから」

「喜んでいくよ」

「今度私ともきちんと話そう」

「そうだねフェイト。あの時の約束果たしてないしね。うんありがとう」

「「じゃ、私たちここで」」

「「ばいばい」」

「みんないい子ばかりだよね、私ったら問答無用で」

「綾ちゃんもいい子だと思うよ、少しだけしっかり自分一人でやりすぎちゃったのかも」

「そうかもね」

 高町家について事情を全部お話して
怒られはしたけれど、僕たちも悪かったって反対に謝られたのにはびっくり
そういや、リンディさんからも謝られたかな
この世界の大人たちって物分かりよすぎるよね。

 事件はなのはと2人っきりの時に起きた。
俺がなのはを意識しすぎたからである。
なのはと俺とでは年齢差幾つだと思ってる
それに今は同姓なのに
俺がソワソワしているのが分かったのかいきなりなのはが

「綾ちゃんが初めて泊まりに来たのを思い出しちゃった。」

「ん?」

「あの時も綾ちゃんそわそわしてたよ」

「そ・そうだっけ」

「同じベッドに入れないとか嫁入り前の娘がとかもう意味不明なこと言ってたよ」

「だっけ・・・」

「たまに男口調になるときあるよね、だからかなたまに男の子って思う時があるけれどね」

 ドキッとした。

「こんな可愛くてスタイルの良い男の子がいたら世の中の女の子すべての敵だよね」

「はは・・・」

「あと2,3か月で1年経つんだよね」

「早いよね」

「沢山いろいろなことが起こりすぎだよ」

 おしゃべりをしていて久しぶりに熟睡した。
 
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