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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第百二話 奴らがやって来た


久々の更新ですが、ここの所、頭痛と胃痛が酷くて考えが纏まらない為、中々更新できずに済みません。今回は短い上に時間が飛びまくります。

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第百二話 奴らがやって来た

帝国暦481年6月30日

■オーディン 帝国軍士官学校  テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

今年も士官学校卒業式の季節がやって来ました。今年も参加しますよ何たって、ミュラー、キスリング、フェルナーが卒業ですからね、一応全名簿を確認しましたが、エーリッヒ・ヴァレンシュタインなる人物は在籍していませんでした、ココア閣下はこの世界には居ないようです、居てくれたらどれだけ楽なことか、本人は嫌がるでしょうが、絶対にお婿に迎えて皇帝にさせちゃうのに残念です。

それはさておき何時ものように恩賜の短剣を渡しますが、ミュラーが短剣組なだけですね、他は10位以下のようです。仕方が無いと言えば仕方が無いですね。卒業後はミュラーは宇宙艦隊にフェルナーはやっぱりブラウンシュヴァイク公の元へ行くそうですが、キスリングは憲兵隊がゲットしましたよ、まあ配属は10月過ぎ何ですけどね。

何故なら今年から遠洋航海が7〜10月までの4ヶ月弱になったのです。何故かと言うと10月末の人事異動に間に合うようにとの配慮からだそうです。

ミュラーは来年あたり手ひどい失恋をするわけですが、調べてみたい気がするのはいけないことでしょうか、思わず爺さんの組織に命令を出したい気分ですけど止めておきましょう。
そう言えば校長の髪の毛が多少なりとも増えてきています、やはり問題児達が消えたのが影響しているのでしょうか。


帝国暦481年8月1日

■オーディン 某所

「グレーザーはご指示の如くグリューネワルト伯爵夫人の侍医に捻り込みました」
「そうか、それでよい。あ奴には役に立って貰わねばならんからな」
「最近、皇帝の権威が上がりつつある、このままでは駄目だからな」

「御意、しかし憲兵隊人事を見る限りは、グリンメルスハウゼンのくたばり損ないなどを総監にするなどの情実人事でございます故、そこまで焦ることは無いかと存じますが」
「それはそうだが、他の人事はどうなる?」

「後数年で完了致します。なにぶん私は動きずろうございます故、息子が動かしていますが中々旨く行きません」
「うむ、しかたなかろう、卿は社交界から追放されて久しいからな」
「誠に申し訳ございません」


帝国暦481年9月1日

■オーディン ノイエ・サンスーシ

いやはや、この所時の経つのが早いです。と言うか何も無い時期ですからね。あと1ヶ月もすれば紅葉なので日本庭園でお茶会などを開きたい気分です。
所で本日宮廷の人事異動が行われたのですが、ビックリすることがありました。

あのグレーザー医師がグリューネワルト伯爵夫人の侍医になりした。本来なら母様の侍医になって、ヘルダー大佐とか、黒マントとかを紹介してくるんですが、それが此方に来ないで向こうへ行くのは何があるのでしょうか、まあ此方の女官から侍医から何から何まで、爺さんの手の者に成っているんで、適当な奴らが入ることが出来ないんですよね。

まあそれは置いといて、母様のベーネミュンデ侯爵邸を守る宮中警備隊になぜだか彼奴が居る!絶対可笑しいやい、しかも所属は憲兵隊のはずだったし彼奴はラインハルトを殺す為に後々動くんじゃ無かったっけ?

あーーーーーーーーーー、思い出した!!奴はアスカン家の一族で母様が呼んでラインハルト暗殺を命令したんだった。つまり今の真っ白な母様では、彼《かのじょ?》は単なる変な人なんだ。
しかし、OVAで見たんだけど、ホントにあんな化粧しておかま言葉なのか、ある意味アスカン家の一族だから忠誠心は有るはずなんだよね。

母様はアスカン家にかなりの確執があるから、アスカン家関係の人物は嫌がるんだけど今回は喜んでいるんだよね、今度お茶会で紹介するって言ってるし。んー母様は腐女子だったのだろうか?


帝国暦481年9月15日

■オーディン ベーネミュンデ侯爵邸

今日はあのお釜少佐とのお茶会です、母様と私とお釜さんの三人ですが、私は、はっきり言って牽きまくりですが、母様は全然平気なようです。やっぱ母様腐女子だ!!

化粧して口紅までした状態で挨拶してくるんです。
「テレーゼ皇女殿下、ベーネミュンデ侯爵夫人、ご機嫌麗しく。私グレゴール・フォン・クルムバッハと申します。この度ベーネミュンデ侯爵邸の警備を任されました、此ほどの名誉はございません」

「グレゴール、久しぶりですね。此から宜しく願いますよ」
母様、スルーですか?
「御意」

「テレーゼも声をかけてあげなさい」
「はい、クルムバッハ、お母様を守って下さいね」
「御意でございます、この命にかけてお守り致す所存です」

うわー姿形は変だけど真面目だ。
「妾とクルムバッハは幼い頃から遊び相手でな、良く女装させて遊んだものじゃ」
えーと、お釜少佐を作ったのは母様と言うわけですか・・・・・。

「あの頃は、遊んで頂きましたわ」
「あれ以来じゃな、そちが女装に目覚めのが」
「そうでございます、素敵でございました」

あーあー、まあ此なら、ラインハルトを殺しに行くことは無いな、しかしグレーザーはどうなんだろうな逆にグリューネワルト伯爵夫人に協力して私を殺しに来たりしてね。まあ、黒アンネローゼが出ない限りはそんな事が起こらないだろうから、ヘルダー大佐も黒マントも宝の持ち腐れだね。


帝国暦481年10月29日

■オーディン 軍務省

この日軍務省で481年度人事異動の発表が成された。
普段は軍務省に姿を見せない様な士官達が廊下を落ち着かないように歩いたりしている。
10時30分に第一次人事異動が発表されて、悲喜交々の士官達が見られた。
続いて11時30分に第二次人事異動が発表され同じような事が繰り返された。

その中にベルンハルト・フォン・シュナイダー中尉が居た。
彼は今までイゼルローン要塞に居たが、テレーゼの策略でメルカッツ提督の副官になるように人事を行ったのである。シュナイダー中尉は、高名なメルカッツ提督の副官という仕事に就けるのが嬉しく感じていた。

同じ人事異動で、グリンメルスハウゼン伯爵指揮下の草達がイゼルローン要塞方面の各艦隊司令部、補給基地などにごく普通の人事異動に隠れて配属されていった、彼等は来年の一斉検挙までの間にごく普通の軍人として仕事を行いながら、担当場所の内偵を続けるのである。

原作の士官達の昇進も行われていた。
ミッターマイヤー、ロイエンタール、ビッテンフェルト、ルッツ、ファーレンハイト、アイゼナッハが少佐に昇進しそれぞれの部署に就いていた。

 
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