| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Re:童話姫たちの殺し合いゲーム

作者:猫丸
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

(現代語訳)竹取物語(口語訳)2

<妻問い(つまどひ)>




竹から生まれ、美しい女性へと成長したかぐや姫の噂は都全土にまで広がったそうな。


噂を聞きつけた日本中の男が


どうにかしてかぐや姫と結婚したい。それがダメでもせめてひと目見たい!!

と思いて翁の家の周りにはそういった男たちがうじゃうじゃと集まり、チャンスをうかがっていたそうな。


お金をたくさん持っていて、生活に余裕のある者は朝から晩まで居座っていたそうな。


『かぐや姫や、見てみなさい、そなたと結婚したいとこんなにも沢山の男たちが』


「帰ってもらってください。(わたくし)は誰とも結婚するつもりはありません」


結婚のする気のないかぐや姫は誰とも会わんかった、そのうち「俺はやめるわ」と言って帰っていく人が多くなっていったそうな。


 
最期に残ったのは五人



 【石作の皇子(いしづくりのみこ)
 【車持の皇子(くらもちのみこ)
 【右大臣阿部(うだいじんあべ)のみむらじ】
 【大納言大伴の御行(だいなごんおおとものみゆき)
 【中納言石上の麻呂たり(ちゅうなごんいそのかみのまろたり)】



みんな身分が高く裕福で、恋に熱中できる環境にあった者たちやった。



この人たちは爺さまに直接「お嬢さん(かぐや姫)を僕にください!」と頼んだりしたけれども、「自分たちで産んだ子どもではないので、私たちからあまり強いことは言えないのです」とお断りされてもうた。




彼らはよくお祈りをした。



どうかかぐや姫と結婚できますように、と。


自分をなぐさめるために


あんな美人なのだから、いつか結婚はするはずだ。そしてそれは私だ


と思いこんだりしたそうな。



また


私はかぐや姫のことをこんなに想っている


と身振りで示しながら歩き回ったりもしたそうな。




爺さまはかぐや姫に言いなはれた。


『私はあなたのことをとても大切に思っている。

 こんなに立派になるまでまで育ててきたのがその証拠だ。

 だからちょっと私の言うことを聞いてはくれないか』



かぐや姫は「もちろん聞きます。聞かないわけがないでしょう。だってほんとうの親だと思っているのですから」と答えたそうな。



爺さまはうれしゅう思って言葉を続けた。



『私はもう七十歳になる。この世の男女は結婚するものだ。

 だから、よい人を見つけて結婚しないか』




かぐや姫はよくわからないという表情やった。



『私が生きているうちは独身でいられるかもしれないけれども、その後はきっと女性ひとりでは生きて行くのが難しいと思う。

 幸運にも、何人か真剣に求婚してくださる方がいらっしゃるのだから、誰かを選んで結婚してみないか』


と爺さまはかぐや姫に提案してみたそうな。



かぐや姫は


「心配です。浮気されたりして、あとで後悔することになるのではないでしょうか。
 深いところを知らないままで一緒になりたくはありません」


と言いはりました。


爺さま『その通りだ』と言い 続けて


『ちなみに、どういう方がよいのだろうか。五人とも熱心な愛情を持っているように私には見えるが』

 
それにかぐや姫の


「愛情の深さが問題なのではありません。そもそも愛の大きさをはかることはできないでしょう。

 そこで提案なのですが、五人に”私が見たいもの”をお伝えし、それを持ってくることができた方と結婚するというのはどうでしょうか」


という提案に爺さまは大きく頷いた。



日が暮れて、いつものように五人は家の周りに集まった。笛を吹いたり、歌ったり、扇でリズムをとったりしていたそうな。



そこへ爺さまが現れてあいさつをした。


『わが家のような小汚くむさ苦しいところへ毎晩通っていただけること、たいへん恐縮でございます』



五人は耳をかたむけた。




『かぐや姫に"私の命はいつ尽きてもおかしくない。だからいらっしゃる方々からおひとりを選んで、結婚したらどうか”と言いました。

 彼女は"どの方がよいか、私にはよくわかりません。たぶん私の見たいものを見せてくれるお人が、結婚すべき人だとは思いますが……”と答えました。

 これはよい案だと私は思います。こうして決めたのならば、誰も恨みを持たないでしょうから』



五人も『それはよい案ですな』と言いいました、爺さまは続けた。



『では、かぐや姫の言葉を伝えます』


いったん家に戻り、そしてまた五人の前に現れると、一人一人にかぐや姫が出したお題を伝えたそうな。


『石作の皇子には"仏の御石の鉢”を探してきていただきます。

 お釈迦さまが使ったといわれる黒い鉢です』




『車持の皇子には"蓬莱の玉の枝”を採ってきていただきましょう。

 東の海を渡ったところに蓬莱という山があるようです。そこにはプラチナの根を持ち、幹が金でできた樹が生えていると聞きます。

 その枝が白い玉の実をつけるらしいのです。それをひとつ折って持ってきてください』



『右大臣は中国にある"火鼠の皮衣”をお願いします。

 火の中に生きているという鼠の皮で作った織り物ですね』



『大伴の大納言は"竜の首の珠”です。

 竜の首には五色に光る珠があるとの言い伝えがあります』



『石上の中納言は"燕の子安貝”を持ってきてください。

 燕の巣にあるといわれる貝は、安産のお守りらしいです』



ちなみにこれを聞いたとき爺さまは


『どれも難しい課題だ。わが国にないものばかりじゃないか。どうしてこんな難しいものばかり言うのか』


とかぐや姫に訊ねた。かぐや姫は平然と


「難しくなんかありませんわ」と言ったそうな。




五人もほとんど同じように感じた。


『どうして"私の家のまわりをうろつくのは今後一切やめてもらいたい”

 とはっきり言ってくださらないのか。そう聞いたなら、きっぱり諦めがつくのに』


とぶつぶつ言いながら帰っていったそうな。
 
 

 
後書き
***(感想)


さてさて、面白くなってきましたね。

いちばん現実にありそうなのは『燕の子安貝』でしょうか。

それ以外はどうもファンタジー感が強くて、見つけられそうにないですよねー。


でも、五人は文句を言いながらもたぶんそれぞれ探しに行くでしょうね。


だって恋は障害が大きくなればなるほど、燃えるものだから笑 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧