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『黄泉比良坂』

作者:零那
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『現実』



最後に皆とギューしたり涙拭いて貰ったり...いっぱい泣いて、いっぱい甘えてしまった。

『よっしゃ!頑張るっ!』

そう強く想った瞬間、一瞬眩しくなって目を瞑った。
で、目を開いて視界に入ってきたのは見慣れた部屋。

え...?
瞬間移動?
いやいや何処と?
てか、夢やろ?
夢やんな?
現実なワケないし...

暫く考え込んだけど、本当のところは曖昧。
でも、さっきから妙に躰が痛い。...というか、重い?
いや、体重じゃなくて(笑)

ズッシリ重苦しい何かが乗ってる感じ?でも、不思議と、嫌とかじゃ無くて...なんだろう、あったかい感じ?

夢かどうかはいいや。なんか今、妙に幸せな気持ちやし。これがもし本当に霊的な体験だったとしても、単なる夢だったとしても、大事な想いを取り戻したから。それは良かったこと。

みんな...本当に楽しくしてたなら良いのになぁ...。いつかまた違う形でも、巡り逢えたら良いなぁ...。


 
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