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レーヴァティン

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第十七話 学術都市その六

「そうなります」
「そうか、あまりな」
「市民を戦争に巻き込むことはですね」
「好きじゃないな」 
 久志は自分の考えからこう述べた。
「兵隊同士だけでやればいいだろ」
「それは日本的考えで」
「他のところじゃ違うか」
「そうです、特に国家と国家の戦争ならば余計にです」
「総力戦だからか」
「必要とあれば市民も戦争に参加します」
 順一はまた久志にこのことを話した。
「そしてです」
「市民の人達もか」
「多く死ぬこともあります」
「嫌な話だな、俺はな」
「絶対にですね」
「そうしたことは避けたいな」 
 一般市民まで戦いに巻き込むことはというのだ。
「やっぱりな」
「私も同じ考えです」
「俺もだよ」
 順一だけでなく智も言った。
「戦う人間で戦えばいいさ」
「それで決着をつけるべきです」
「そうだよな、領土取る戦争になっても」
 そちらに移ってもとだ、久志は二人に言った。
「市民の人達は巻き込みたくないな」
「全くですね、出来る限り平和にです」
「統一していこうぜ」
 二人も久志に応えた、そしてだった。
 三人で街に入った、すると街は西洋、プラハを思わせる美しい街並みのその中においてだった。
 箒に乗った魔女や石を浮かせて遊んでいる子供に清潔な身なりの修道僧達が歩いていた、熱心に本を読みつつ歩いている若い学者もいる。
 その彼等を見てだ、久志は言った。
「色々な術があるんだな」
「魔術、僧侶の術、超能力に錬金術」
「本当に色々なだな」
「科学もあります」
 そちらもというのだ。
「科学者の方もおられるので」
「それで結構発達してるんだな」
「はい」
 科学の方もというのだ。
「このことはご存知ですね」
「こっちの世界の術のこともな、デルフォイで調べて聞いたぜ」
「左様ですね」
「ああ、元々一つの術だったんだな」
「そこから別れました」
「魔術、僧侶、超能力、錬金術、科学にだな」
 久志はデルフォイから得た知識から話した。
「そうだよな」
「はい、お互いに影響し合ってもいます」
 元は一つだけにというのだ。
「そのうえで発展してきていて」
「ここがだな」
「その中心です」 
 この島における学問のというのだ。 
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