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『在った証』

作者:零那
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『美しき幻』



荒れ狂う逆風。そんな中で何と闘うというのか。散々な結果が目に見えてるというのに。

桃源郷とかほざいてる場合か。そんなもん在りはしない。総てが嘘偽りでしかない此の世。せめて魂は浄化されるのだろうか。

矛盾を矛盾だと解っていながらどうすることも出来ない。そして其の矛盾を孕みながら強がるしかない弱い僕。

まるで赤子でもあやすかの如く、優しく微笑む貴女は...天使か、天女か、女神か...。

ただただ僕に優しく微笑む美しき幻影...。


 
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