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夢幻水滸伝

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第十六話 内政その六

「裁可は順調です」
「そやとええな」
「はい、樋口さんもさることながら」
 しかもというのだ。
「中里君もいて裁可してくれているので」
「大和の新田開発はやな」
「順調以上に進んでいます、ですから」
「そやからか」
「はい、新田開発は予定より速く進められて」
 そしてというのだ。
「次の内政に進められます」
「そやねんな」
「はい、大和の工業等の政策も進めていきましょう」
 前倒しにしてというのだ。
「そうしていきましょう」
「そうしますにゃ、内政は先に先にしていってですにゃ」 
 そしてとだ、弥生も言う。
「国をどんどん豊かにしますにゃ」
「そうしたら国も強くなるしな」
「豊かな国が強い兵を作ります」
 富国強兵、太宰はこの言葉も出した。
「まさに」
「武具とか揃えられて栄養のあるもん食えてな」
「その通りです、そして多くの兵達を常に維持出来る様になり傭兵も雇えます」
「傭兵もか」
「我々は基本募兵ですか」
 領内の民達から兵を募っているというのだ。
「あぶれ者等を雇うことも出来ますので」
「それで兵も増やすか」
「そうしたことも出来ます」
 内政により国力に余裕が出来予算が増えればその予算でというのだ。
「ですから内政は次から次にです」
「進めてやな」
「国を豊かにしていきます」
「そうするか」
「はい、暫く頑張りましょう」
「そうしよか、内政も大事やな」
 中里はこのことをあらためて思うのだった。
「よおわかったわ」
「はい、では」
「内政も頑張るわ」
「そうしよな」
 こうしたことを話してだ、そしてだった。
 三人で書類の裁可をしていった、そのうえで書類での内政を進めてだった。
 次の日は現場、大和に行ってそうして内政の状況を見るとだった。太宰は少し厳しい顔になって中里と弥生に言った。
「人手が足りていません」
「そやからか」
「人手を増やします」
 そうするというのだ。
「田を作る面々の」
「すぐにか」
「はい、現場の官吏達に言います」
 その彼等にというのだ。
「そしてです」
「人手を増やしてか」
「その分予算もです」
 そちらもというのだ。 
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