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FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー

作者:叶愛
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プロローグ

 
前書き
初めましての方、初めまして叶愛です。
またお前か…の方、いつも有難うございます。
今回は友人の急な無茶ぶりがキッカケで書くことになりました。
題名の"唯一"の意味は本編で分かりますので、滅竜魔導士が一人しかいないという訳ではありませんので勘違いのないようお願いします。

では、本編へ!
ルーシィ視点で始めます! 

 
ここはフェアリーテイル。

数ある中でもかなりの有名で実力のあるギルドの一つ。

街の人や大陸ではかなり知れ渡っていた。

もちろん、暴れまくって物を壊したりするという事での有名も負けないらしい。

だが、そんなフェアリーテイルも今日はやたらとざわついていた。

「ミラさん、今日って何かあるんですか?」

私は皆のソワソワしてるのが気になって、カウンターに座って目の前のミラさんに聞いてみた。

「それはね、彼が今日戻ってくるから皆まだかって落ち着いてないだけよ。」

と洗い終わったグラスのコップを拭きながら微笑んで答えてくれる。

「彼?」

「あ、ルーシィには話してなかったわね。」

ミラさんは拭き終わったグラスを片付けてから、私に教えてくれた。

「今日帰ってくる彼は、今まで1000年クエストに挑んでたの。」

「1000年クエスト…?」

「ルーシィ達が普段受けているクエストは、どの魔導士でも受けられるクエストなんだけど、マスターから認められた"S級魔導士"はそれよりも上のクエストが受けられるの。」

「S級魔導士ってエルザがそうですよね?」

「えぇ、その上のクエストって言うのがS級クエストでその中にも10年クリアされていないクエストを10年クエスト、100年だと100年クエスト。」

「じゃあその1000年クエストって言うのは、1000年クリアされなかった…って事ですか…?」

「そうよ。」

私は固まってしまった。

10年クエストでも無理だというのに、その3倍……。

「あの、今ってS級魔導士って何人いるんですか…?」

私は恐る恐る聞くとミラさんは笑って答えた。

「私が知ってる限りだと、エルザとギルダーツ、ミストガン、ラクサス、そして……」

ミラさんの声に重なってギルドの扉が開いた。

背筋が凍るような魔力と、底知れる強さに私は振り返った。

ギルドの空気も一瞬で変わる。

「ただいま、マスターいる?」

黒髪に1部分に赤髪が少し混ざった青年が声を発した。

「"アルマ"勝負だー!」

アルマと呼ばれた青年に向かってナツが突っ込んでいく。

「ちょ、ナツ!?」

「はいはい、落ち着こうね。」

そう言ってナツの拳を片手で抑えて、天井にナツの突進の軌道を変えた。

「うそ……ナツが簡単に跳ね返された……!?」

「お帰りなさい、アルマ。マスターは今外よ。」

「ただいま。分かった、ありがと。」

ナツを跳ね返して真っ直ぐに歩いてきたその人は私の隣の席に座ってミラさんと話し始める。

「あ、この子はルーシィ。この前うちに入ってきたの。」

「は、初めまして!ルーシィです!」

「あはは、そんな緊張しなくていいよ。俺はアルマ、賑やかで騒がしいって感じると思うけど、ここはいいギルドだから宜しくな。」

「はい、宜しくお願いします!」

そう私が敬語で話すと、笑いながら私に話し続ける。

「敬語じゃなくていいよ、それと呼び捨てで呼んでくれ。」

「うん、分かった!宜しくねアルマ!」

「おう、こちらこそ宜しくなルーシィ。」

そうお互い笑って話していると後ろから物凄い殺気を感じた。

私は驚いて後ろに振り返ると、エルザがいた。

「え、エルザ……その、すっごく怖いんだけど…!?」

「やぁエルザ、久し……」

アルマの言葉が終わる前にエルザがアルマに抱きついた。

その瞬間、私の頭はパニックになる。

──そ、そ、そういう関係なの!?!?

「ルーシィ違うよ?」

「ミラさん、私の心の声を読まないでください…!」

私の心の声を簡単に読んでしまうミラさんに怒る私の隣では、アルマがエルザをあやしていた。

「あー、悪かったって。だから怒るなよ、エルザ。」

「……怒るに決まってる、何も言わずにいきなり……」

「う……それは、だな。その……な?」

アルマは申し訳なさそうな顔をしながら、どうしようかと悩んでいるようだった。

ミラさんはそんな二人を見て何か不満を感じたのか、エルザに冷たい一言をぶつけた。

「アルマから離れなさいよ、エルザ。」

「何、何故ミラに言われなければならない?」

「アルマの迷惑になっていることに気づかないのかしら?」

「なんだと?」

二人がバチバチと睨み合っている中、アルマはササッと二人から離れて男性陣と談笑していた。

「それにしても1年でクリアしちまうとわなぁ…」

「んー、まぁ危なくなったけどエルフマンでも行けるよ。」

「いや、漢でも無理だ!」

「お前は怪物かよ…アルマ…」

「む。グレイ、人を怪物扱いするなよ」

「いやいや怪物じゃねぇーか!」

そんな会話をしているとマスターが帰宅した。

「お、これは珍しいのがおるのぉ」

「ただいま、マスター。」

「一年でクリアしてきおったか…」

「えぇ、時間掛かりすぎましたね。」

「………(いや、早すぎるわ)」

思うことは皆同じなんだと改めて絆を感じた私でした。 
 

 
後書き
今回はプロローグがてらに書きましたかが、がっつり一話になっちゃいました。
すみません…w
アルマの容姿などは、設定に書きます。

では、また次回! 
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