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転生とらぶる

作者:青竹
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ペルソナ3
  1780話

 取りあえず冷蔵庫は高さ1.5m程の最新の物を選ぶ。
 普通であれば冷凍庫は上についているのだが、この冷蔵庫は下に冷凍庫がついていた。
 しかも冷蔵庫そのものはそこまで大きくないのだが、冷凍室が46L、冷蔵室が100Lと、かなりの収容量を誇る。
 ……まぁ、実際には46Lとか100Lとか言われても、ピンとこないんだが。
 ホワイトスターの家にある冷蔵庫ってどのくらいの大きさだったか……
 取りあえず家で暮らしている人数が多い事もあって、かなりの大きさだったのは確かだ。
 よく料理を作るマリューや千鶴といった面々も特に不満を言ってなかったんだから、そんなに悪くない収納量って訳でもないと思う。
 ともあれ、冷蔵庫をレジに運んで貰った後で、次に向かったのはTV。
 ……ここで、店員が変わった。
 俺に嫉妬の視線を向けていた店員が、もう少し立場が上の店員に何か言われて、女の若い店員と変わったのだ。
 まぁ、その理由は分からないでもない。
 冷蔵庫も、小型ではあるが最新型という事で5万オーバーの代物だ。
 つまり、店にとって俺はいい客であると認識したのだろう。
 外見が学生であっても、電化製品を買ってくれる客はいい客って事か。
 ともあれ、にこやかに商品の説明をする女の店員は先程の男の店員に比べるとかなり好印象なのは間違いない。

「それで、その……どのくらいの大きさのTVをお探しでしょうか?」
「あー……そうだな。どのくらいがいいと思う?」

 改めて言われれば、具体的にどのくらいのTVがいいのかが分からない。
 4畳の部屋だし、それこそ50型とかそういう巨大なのはいらないのは分かるんだが。

「そう、ね。予算的には……どのくらい?」

 ゆかりが何か考えるように言ってくるが、予算の関係は特に気にする必要はない。

「そうだな、20万くらいまでならOKだ」
「……いや、あの部屋にそんな値段のTVとか、宝の持ち腐れでしょ。それとも猫に小判? 豚に真珠? 馬の耳に念仏?」
「最後のは明らかに違うと思うけどな」

 そんな風に言い合う俺とゆかりに、女の店員は驚きの目を向けてくる。

「その、お部屋の大きさというのはどのくらいなのでしょう? よろしければ、こちらで幾つかお勧めの商品を選ばせて貰いますが」
「4畳くらいの部屋です」
「……は?」

 あっさりと告げたゆかりの言葉に、女の店員が再度驚く。
 まぁ、4畳なんて狭い部屋に住んでいるのに、TVを買う予算が20万とか言われれば、それは普通なら驚くだろうな。
 それでもさすがにプロの店員だけあって、すぐに我に返って口を開く。

「えっと、それでは32型くらいでどうでしょう? 少し大きく感じるかもしれませんが、それだけに迫力のある映像を楽しむ事が出来ます。また、こちらは去年の年末に発売されたばかりの商品でして、性能も折り紙付きです」

 そう告げて女の店員が見せたのは、15万くらいの液晶TVだった。
 ……まぁ、特に拘りがある訳じゃないし、それこそ金はいつでも、幾らでも手に入れる事が出来るんだから、そこまで気にする必要はないか、

「分かった、じゃあこれを貰う。……ああ、それとTV台は……」
「そちらの方はサービスさせて貰います」

 冷蔵庫の件もあり、俺の事を完全に上客だと判断したのだろう。
 女の店員はこちらの好感度を稼ぎ、リピーターになって欲しいと思っているのだろう。
 どこか別に贔屓の店がある訳じゃないし、それは別に構わないんだが。

「じゃあ、ありがたく貰うよ。……他には何を買うんだっけ?」
「電気ストーブは必須よ」

 ゆかりの意見で、電気ストーブを買いに行く事になる。
 そこでも最新式の5万くらいの代物を買い、取りあえずそのくらいでいいかと精算を済ませる。
 ゆかりがこの店のポイントカードを持っていたので、そっちにポイントを付けて貰うと……うん、まぁ、かなりのポイントを貰えたらしい。
 それは別にいいけどな。
 で、買った商品は空間倉庫に入れて持っていく……なんて真似がここで出来る筈もなく、しょうがないので明日の午前中にアパートまで運んで貰う事にした。
 人がいなければ空間倉庫で収納出来るんだが。
 下手に手ぶらなところを見られると、怪しまれるからな。

「で、次は?」
「布団ね。あの部屋だとベッドとかはちょっと持ち込めないでしょうし」
「それは否定しない」

 ただでさえ4畳の部屋に、ベッドなんかを入れようものなら足の踏み場もなくなる。
 TVもそれなりに大きいしな。
 そんな訳で布団を……こちらも金に飽かせて最高級の羽毛布団やら何やらのセットを購入し、それ以外にも簡単な食器やら調理器具やら服やらといった物を買っていく。
 布団は今日使うという事でそのまま持って、建物の裏で空間倉庫に収納し、他の物も次々に空間倉庫に収納していく。
 一応空間倉庫の中には色々と日常生活に必要な物かとは入ってるんだが……何気にゆかりが結構楽しそうに買い物をしているのを見れば、今日からかった事もあってそれに付き合おうという気にもなる。
 それに、この手の代物は多くあっても困るって代物じゃないし。
 いや、普通であれば、こういうのが幾つもあれば置く場所に困るんだろうが……俺の場合は空間倉庫があるので、その辺りの心配はしなくてもいい。
 そうして全ての買い物が終わると、既に午後7時をすぎていく。

「っ!? あー……夕食の時間が……」
「取っておいて貰ったりは出来ないのか?」
「出来るわよ? ただ、そういうのは前もって申請しておく必要があるのよ。けど、今日はそんな予定がなかったから。……もう少し早く気が付いていれば、誰かに頼んでとっておいて貰ったんだけど」
「そうか。……なら、今日は俺の買い物に付き合って貰ったし、夕食くらいなら奢るよ。ちょっと美味いラーメン屋を知ってるからな」
「……女の子との食事にラーメンって……まぁ、そういうのがアクセルらしいと言えばアクセルらしいんだけど」

 何だかんだと美味いラーメンには興味があるのか、ラーメン屋に行く事を承知するゆかり。
 影のゲートを使って巌戸台駅前にあるラーメン屋、はがくれに到着する。

「あれ、ここって……」
「うん? 知ってるのか?」

 まぁ、何だかんだで有名な店らしいので、はがくれを知っていても不思議ではないが。

「うん、前に順平が美味しいって言ってた」
「ああ、伊織が。……まぁ、帰宅部らしいし、そういうのには詳しそうだよな」
「そうなのよ。それで女の子をラーメン屋に誘うのはどうかと思うんだけど」

 そう言うゆかりだったが、そのゆかりがそもそも現在ラーメン屋の前にいるんだけどな。
 本人もそれに気が付いたのか、微妙に恥ずかしそうな表情を浮かべるのだった。





「どうだった?」
「……美味しかった」

 はがくれで食事を済ませ、店を出てから尋ねるとゆかりはそんな風に告げてくる。
 どうやらゆかりの舌にも合ったらしい。

「さて、じゃあ女子寮まで送るよ。もっとも、夜にあの現象が起きれば、また迎えに行く事になるだろうけど」
「え? いや、別にいいわよ。1人で帰れるし」
「そう言ってもな。こう暗いと、また妙な奴に絡まれる可能性があるだろ?」
「大丈夫。それに、アクセルと一緒に帰ってるところを見られると、また他の人に妙な噂を立てかねられないわ。特に女子寮だと、皆そういう噂に飢えてるし」

 ……なるほど、それについては納得出来ないでもない。
 女子寮だけあって、そういう話が気になる年齢の女が大量に集まっているのだろう。
 もっとも、今日月光館学園に行く途中で話した内容が広がっている可能性は十分にあるけど。
 掲示板とかでもかなり盛り上がってるって話だったし。
 その辺りは、まぁ、ドッキリって事で。
 そんな訳で、俺はゆかりを女子寮から少し離れた場所に影の転移で送ると、そのままアパートに戻る。
 TVとかの電化製品が届くのは明日なので、取りあえず布団やら何やらを空間倉庫から取り出すと、それぞれ適当な場所に置く。
 関東地方でも、やっぱり2月というのは寒いのだろう。途中のコンビニで買ってきた飲み物とかは、部屋に置いておいても特に温くなるようなことはない。
 ゴミの類は纏めて袋にいれ、空間倉庫の中に収納する。
 この能力を考えると、俺の場合はゴミ出しとかをしなくても良さそうだな。
 ここで手に入ったゴミは、塔で影と戦う時にちょっと使ってみるか。
 向こうの注意くらいは逸らせるだろうし。
 そんな風に考えながら、布団に横になる。
 ……独り寝ってのは、やっぱりちょっと寂しいな。
 どうせなら凛とか綾子はW世界じゃなくてこっちの世界に来てくれればよかったのに。
 いや、そうなるとW世界では俺が体験してきたのよりもかなり酷い流れになったか。
 そんな風に考えながら、空間倉庫の中から漫画を取り出す。
 それを適当に読んでいると時間が経ち……

「そろそろ、か」

 携帯に表示されている時刻が、PM11:59となっているのを見て呟く。
 多分今夜もあの現象が起きるとは思うが、もしかしたら起きないかもしれない。
 時計を見ながら愚にもつかない事を考えていると……やがて日付が変わったと思った瞬間、例によって例のごとく、俺はあの妙な現象に巻き込まれていた。

「やっぱり今夜もこの時間で、か」

 横になっていた布団から起き上がり、そのまま外出の用意を整えると影のゲートを展開し、そこに沈んでいく。
 そうして次の瞬間には、俺の姿は女子寮にあるゆかりの部屋にあった。

「っ!? ……全く、驚かせないでよね」

 俺の姿を見たゆかりが、一瞬小さく息を呑み、そう告げる。

「そう言ってもな。まさかこの現象の中で電話を使う訳にもいかないだろ? 使えるのなら、それが一番いいけど」

 相変わらず、この現象の中で機械の類は使えない。
 そうである以上、俺からゆかりに連絡をする手段はないのだ。
 ……まぁ、魔法の類は特に問題なく使えるんだから、パクティオーカードを使った念話とかなら使えるのかもしれないが。
 ただ、唯一にして最大の問題は、ここに仮契約の魔方陣を書ける相手がいないって事と、何より仮契約は主人か従者、そのどちらかがネギま世界の人間である必要がある事か。
 こればかりは、ネギま世界の住人の特権だな。
 特権という意味では、SEED世界のコーディネイターやナデシコ世界のIFSといったものもあるが。
 ああ、でもIFSは別にナデシコ世界の住人でなくても使用可能なのか。

「ともあれ、この現象がまた起きたな」
「そうね。昨日と同じく12時になった瞬間に」

 これで決まり。そう思ってもいいだろう。
 その辺は昨日辺りで十分理解していたんだけどな。

「さて、ともあれこの現象になった事だし、俺は塔に行くけど」

 お前はどうする?
 そう視線で尋ねると、ゆかりはその負けん気の強さを発揮して、すぐに頷きを返す。

「私も行くに決まってるでしょ。……ほら、準備もしてるんだから」

 そう言われ、改めてゆかりの方を見てみると、動きやすい服装をしており、矢筒を背に、弓を手に持っている。

「そう言えば、矢の方は大丈夫なのか?」
「……実は、ちょっと危なかったり」

 まぁ、部活では矢を補充出来ないだろうしな。
 もし部活以外で矢を使っているというのを知られれば、何に使ってるのかと言われる事になる。
 そして現在の俺達が巻き込まれている現象について説明出来ない以上、疑われるのは間違いない。
 そうならない為には、やっぱりこっちで矢を用意するしかない訳か。
 しかも、月光館学園の弓道部が行かない店で買う必要がある。
 何故なら、もしゆかりが矢を買い集めているというのを弓道部の連中に知られた場合、色々と不味い事になる為だ。
 ……やっぱりどこか裏組織と繋がりを持った方がいいのかもしれないな。
 でないと、こっちにとって色々と面倒な事が多すぎる。
 もしくは、消耗品の激しい弓ではなく俺の持っている銃を使うとか。
 ただ、ゆかりが銃に対してはあまりいい感情を抱いていないようなんだよな。
 まぁ、平和な日本で暮らしてきたのを考えれば、寧ろそれは普通なのかもしれないが。

「矢は……最悪自作とか出来ないか?」

 ふと、今日この現象が始まるまで見ていた無人島で学生がサバイバル生活をするという奴で、矢を自作していたのを思い出してそう呟く。
 だが、ゆかりはそんな俺の言葉を聞き、即座に首を横に振った。

「無茶言わないでよ。勿論適当な矢なら作れるかもしれないけど、影を相手に命懸けで戦うのに自分で矢を作るなんて、自殺行為でしかないわ。ちょっと手間が掛かっても、普通に他の店で買った方がいいと思う」
「……そうか。となると、今度弓道の備品を……ああ、ネットの通販を使うのもいいかもしれないな。残念ながら、俺はPC持ってないけど」
「それよ! ……ただ、買っても私の部屋に届けられるのはちょっと危ないから、アクセルの部屋に届けて貰う必要があるけど、大丈夫?」
「ああ、そっちは問題ない。……さて、話が決まったところでそろそろ行くか」

 そう告げるとゆかりは頷き、俺達は影のゲートに身体を沈めていくのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1435
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1389 
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