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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!

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第7話 赤毛との遭遇


今年度最後の作品かな。

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第7話 赤毛との遭遇

帝国暦472年3月15日

我が家に妹が生まれました、エーリカって言うんですよ。


帝国暦473年9月1日

■オーディン オーディン トゥルム小学校

 私は遂に小学校へ入学です、取りあえずは又小学生をやるのですが、友達作っておこうかとお思いますよ、人材と人脈は大事ですからね。
この小学校は、我が家のような余りお金のない貴族と下級貴族や官吏とか小金持ちの平民の子弟が入る学校だそうです。

まあこの時代にどんな暮らしをしていたか判るキャラなんてラインハルトかキルヒアイスぐらいですからね。あとは精々ケスラーですが、年齢が段違いだし出身地も違いますからね。
大体小学校で会う年齢が467〜462年ですから、バイエルラインがギリギリですね。
ランズベルク伯は個人教授だろうから、居るわけないし余り付き合いたくないですからね。取りあえずは母様と入学式にでますよ。

いやはや、何時の時代でも校長先生の訓辞は長いものです。
途中で貧血で倒れた子が何人もでましたからね、酷いモノですよ。
私は無事乗り切りましたよ。

クラス分け表を見たら私は1年B組でした。
早速行くと、ごく普通のクラスですね。
ザワザワとしていて、これぞ小学一年生というキャラばかりです。

机に名札があるのでそれぞれ見ていきますが、知ってる名前は無いですね。
まあ原作キャラに会える可能性なんて、中々無いですからね。
30人クラスですが、男女15人ずつで、フォンが付くのが18人居ますね。

此からの6年間どうなりますやら、楽しみですね。
そう言えば、ラインハルトもキルヒアイスも今頃は何処かで入学してるんだろうな。
ピカピカのラインハルトか、想像できないな。



帝国暦474年10月1日

■オーディン オーディン トゥルム小学校

 早いモノでもう1年が経ちました、小学生時代の事なんて早いですからね、
最近は諦めモードでラインハルト探すのは駄目ですね。
キルヒアイスは父親が財務省の官吏だから、調べれば判るかも知れないんですが中々小学生じゃ調べられないんですよね。

今日は運動会です。前世で卒業以来初めてですよ、去年の運動会は台風が来て中止になってしまったんですよ、それで今年が我ら472年度入学生には初運動会です。
私は50m走に出るのです、前世も短距離走は得意でしたからね、今のところクラス一番です。

クラスは爵位を持つ貴族は私だけですが、帝国騎士が17人いて、その他が12人ですからね。
別段虐めとかはないですね、私は大人しくしてますし、喧嘩なんかはしませんからね。
よっし出番です、A組からH組まで8人出ますが、男女混合ですが足早いので絶対に勝ちますよ。

放送委員が選手の名前を呼びますね。
「此より、2年生の50m走を始めます」
「A組バルツァー君。B組ファーレンハイトさん。C組グナイゼナウ君。D組ハルツェンさん。E組ハネス君。F組クナップさん。G組キルヒアイス君。H組ミルデンブルクさん」

へー、キルヒアイスか、同じ名前が居るもんだ。
本人かな?けど向こうに隠れていて、姿が判らないや。
おっともう時間ですから、走らないといけませんね。

「位置に付いて、ヨーイドン!」
走ります、ジャンジャン走ります、独走ですね。
ん??横を素早く走る影が見えるんですが、赤毛の影が。

「ゴール」
うへ負けた、赤毛のランナーに鼻差で負けた、うへーショック。
赤毛は誰だろう?

「ただ今の結果、一位G組キルヒアイス君。二位B組ファーレンハイトさん。三位C組グナイゼナウ君。・・・・・・」

あーーー、赤毛のキルヒアイスが一位????
ジークか?ジークなのか??
取りあえず並んで待っている時ジーッとキルヒアイスを見ていたら、向こうから話しかけて来た!!

「やあ、君早いね。僕の名はジークフリード・キルヒアイスって言うんだ」
ぎゃーああああ。本人と遭遇だ!!うわわわ驚いた。原作キャラに遭遇だー!!
てか兄もそうだけど、期待度が段違いだ!!

「えーと、どうしたの?」
あやばい。返事しないと心証が悪くなる。
「うん。ご免なさい。私の名前は、ラミディア・フォン・ファーレンハイトです」

「僕も早いと思っていたけど、同じぐらい早いんだね」
「走るのが大好きなんですよ」

「おーいクラスに戻るように」
ちっ先生め余計なことを言いやがって。
「あ先生が呼んでるね、じゃあまたね」
「キルヒアイスさん、又お会いしましょうね」

うへへへへ。キルヒアイスと知り合えたぞ、知り合いと言うほどでもないが。
此からキルヒアイスに積極的にアタックしてアンネローゼが来る前に落とすか。
んーそれとも友達になって家に遊びに行きまくって、ラインハルトと幼なじみになるか。どっちかにしようっと、早速作戦を練らねばならないな。


色々考えてた結果、キルヒアイスが入っている陸上部へ入ることにしました。
動機が不純ですがね、まあ以前から誘われては居たのですが面倒くさくて帰宅部だったのです。

「本日から入部するファーレンハイトさんだ、みんな仲良くしてあげるように」
「ラミディア・フォン・ファーレンハイトです、皆さん宜しくお願いします」
キルヒアイスも居ますね。にこやかに挨拶してくれましたよ。

しかし、クラブ舐めてました、辛いー。
まあ私は短距離ランナーですから、未だ良いんですけどね。
長距離ランナーは超地獄ですね。

休憩時間にキルヒアイスの所へ行こうとしても、
女の先輩達に先を越されてキルヒアイスは揉みくちゃですね。
話をしようとしても先を越されてしまいますよ。
結局2年生では殆ど話をすることが出来ませでしたよ。

家は家で相変わらずの貧乏暮らし、多少は良くなったらしいけど。
それって兄が士官学校へ行って食費が掛からなく成ったからじゃないかと思うんだけどね。
父さんも母さんも、マイペースだから仕方が無いのかなー。
こっちも10歳までにはキルヒアイスの家に出入りできるように成らないと駄目ですから、大変ですよ。



帝国暦475年9月1日

■オーディン オーディン トゥルム小学校

 やりました、万歳ークラス替えで、キルヒアイスと同じクラスになりました。
3年B組です、金八先生じゃ無いですよ。
早速、挨拶に行きますよ。

「キルイアイス君。おはよう、同じクラスになったね」
「ファーレンハイトさん。おはよう、そうだね此から2年間宜しくね」
「そうだね、宜しく」

「なになに?ラミィー彼氏?」
「同じクラブの友達だよ」
「ええ、クラブが一緒なんですよ」

ワイワイガヤガヤと話す連中も良いクラスメイトになれると良いなと思うね。

翌日から結構、キルヒアイスとは話すようになったしね。
「ジーク、この問題なんだけど」
「ラミィー此はこう解くと良いよ」
「ありがとうね」

「マルティン君もどんな感じ?」
「もう少しかな、僕は文学は得意なんだけどさ」
「数字は苦手なのね」

大部打ち解けてファーストネームの渾名で話すようになりましたよ。
まあ今のところは、仲の良い仲間集団の1人としてですけどね。

お昼とかはみんなで仲良く食べています。
「ジークのお父さんは財務省に勤めてるんだね、家は典礼省だよ」
「典礼省なんだね」
「ラミィー。家は統帥本部だよ」
「うちは。商店してるんだよ」

みんなでワイワイしてますです。
けど、未だ家に行けない。
あと1年一寸でラインハルトが来るじゃないか。



帝国暦476年1月14日

■オーディン キルヒアイス家

 やりましたよ、キルヒアイス家へ進入です。
て言うか、ジークの誕生日なので誕生会に招待されたんですよ、
目一杯おめかしして、参加ですよ。

お姉ちゃんのお古ですけどね、仕方がありませんがね。
「「「「「「ジークフリード君、お誕生日おめでとう」」」」」」
「みんな、ありがとう」

「ジークもこんな可愛いお友達を連れてくるようになったのね」
お母さんが私を見て言ってくれますよ。
このまま嫁に来るかな、ジークもの凄くいい人なんですよ。

ぶっちゃけ、ミュラー計画より率が良さそうな気がするんですよね、
けれどアンネローゼが来たら速攻で振られそうだからなー、考え物だね。

「お母様、凄く美味しいです、ジークが羨ましいな♪」
「あらそれなら、ラミディアちゃん、家にお嫁に来る?」
「はーい、お嫁にきます。ジークお願いね」

「えー私もお嫁に来る」
「僕はお婿に来ます」
「ハハハ。ジークはモテモテだな」

お父さん笑ってフラグ折らないで下さい。
このままズルズル居着く予定なんですから。
「けど、ラミューの家は貴族だろ、平民へは嫁には来れないんじゃない?」

マルティン!余計なことを言うなよ!
「そうなの?」
「えーと、貴族と言っても貧乏男爵です」
「それは申し訳ないことを」

お父さんお母さんいきなり畏まらないで下さい。
「貴族って駄目なんでしょうか?涙《グッスン》」
「そんな事無いわよ」
「そうそうそんな事はないよ」

「本当ですか?」
「本当だよ」
「本当よ」

此処はにっこり笑って。
「ありがとうございます。又遊びに来て良いですか?」
「ええ喜んでお迎えするわよ」
「ジークママ大好きです」

抱きつきましたよ、優しく頭をなでてくれます、ホッとしますね。
「じゃあ。ジークのお嫁さんは私に決定だよ」
まあ反古にされることは判ってますがね、少しでも印象づけるのが肝要ですからね。
その日以来よく遊びに行くような成りました。

 
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