| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

原作編
  子供から大人へ

 
前書き
お待たせして申し訳ありません!
原作に少しずつ入っていきたいと思います。
ラインハルト視点です。 

 
あの日から、クラウディアが俺とティアナを庇って撃たれてから6年が経った。
俺たちは子供から大人へとなった。
その間に父親が死んだ。宇宙船の事故。に見せかけた殺人。
ただ、寵妃の父親というだけで殺された。
俺が子供だから。
嗚呼、何故、喪う。
もう、たくさんだ。母が上位貴族の所為で死に、姉を皇帝に奪われ、双子の妹を怨みを募らせた貴族に殺されかけ一生かけても目覚める可能性が無い状態に植物状態にされ死んだも同然になった。父を事故に見せかけた殺人で奪われた。
姉上が奪われた時は隣に父が、クラウディアがキルヒアイスとレオン、ティアナがいた。
クラウディアが奪われた時には父とクラウディアを除く、姉上と親友2(キルヒアイスとレオン)婚約者(ティアナ)友達(ヒルダ)とクラウディアの婚約者(オスカー殿)がいた。
父上の時は、、父上を除く先程の者たちが。
家族を喪うのはもう嫌だ。本当に。
だが、まだ、俺には、姉上がいる。
ティアナがいる。キルヒアイスとレオン。
ヒルダやオスカー殿がいる。
だから、なんとか立ち上がれた。
ずっと、耐えた。(チャンス)が来るのを待っている。
ティアナとはローエングラム伯になった事でなんとか婚約できた。
かなり、渋られたが。

この6年間で皇帝とは何か、貴族とは何かとずっと考え続けた。
クラウディアが望んでいた世界とは?と。
クラウディアはノブレスオブリージュ。
高貴さは義務を強制する。と言っていた。
「義務とは?」
と聞くと、クラウディアは、
「義務とは財産、社会的地位、権力の保持には責任が伴う事。」
と言っていた。
では、今の貴族は一体なんだ?
こんな言葉など忘れ果てているに違いない。
両親を殺したのは貴族。姉上を奪ったのは皇帝。
双子の妹を植物状態にしたのは貴族。
俺が、子供だった所為で犯人は見つからない。
最初は、姉上を取り戻すため。
次は、ティアナと結婚するため。
現在は、上二つと合わせて家族を殺したのは奴らに復讐するため。
クラウディアがいた頃は年齢を重ねるにつれ守りたいものが、大切にしたい人が増えていった。
最初は家族だけだったのに。いつの間にか、キルヒアイスが隣にレオンがキルヒアイスの隣にいてティアナが強引にクラウディアと俺の間に陣取って、ヒルダがにっこりと笑いながらクラウディアの隣に座り、オスカー殿が最後にするりとクラウディアの後ろにいる。姉上と父上は俺の後ろに立っている。
クラウディアが眠る一ヶ月前の写真。
皆、幸せそうに笑っている。
クラウディアが眠ってから、大切な人が減っていく。
まず、クラウディアがティアナとヒルダの隣から居なくなり、父上が去った。
ヒルダとティアナはフェザーンの大学に通うためフェザーンへと行った。
オスカー殿は軍に戻り、今は上司と部下の関係に。
変わらずいてくれるのはキルヒアイスとレオンだけ。
この、乾きはクラウディアが起きるまでずっと続くだろう。
次こそはクラウディアを守る。
もう、これ以上、大切な人を喪うのはごめんだ。
だから、今回の戦場で俺の実力を示してやろう。
5人の老ぼれたちに。俺たちがどれほど強いのかを。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧