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第二章

「だからね」
「今は無理でもね」
「練習するしかないわよ」
「跳ぶ為には」
「そうよね、けれど今回は」
 どうしてもというのだ。
「跳べるのかしら」
「限界?」
「限界かもっていうの」
「跳べないかもって」
「そうも思ったりしてるし」
 つまり自信がなくなろうとしているというのだ。
「どうもね」
「けれど明日も跳ぶでしょ」
「そう思っていても」
「そうでしょ」
「あの高さ跳べたら」
 その時はとだ、まおみは友人達と共にマットを倉庫の中になおしつつそのうえでこう言った。
「大会でも優勝出来るし」
「だからなのね」
「何とか跳べる様にする」
「そうなるのね」
「そうなりたいから」
 だからだというのだ。
「明日もね」
「跳ぶのね」
「そうするのね」
「そうなるわ、跳べないかもって思ったりもするけれど」
 それでもというのだ。
「やるわ」
「その意気よ」
「やっぱり練習しかないから」
「だからね」
「まおみちゃんが跳びたいなら」
「練習あるのみよ」
「工夫もしながらね」
 その跳び方のだ、こうしたことを話しながらだった。
 まおみは友人達と共にマット等もなおしてだ、そしてだった。
 着替えてだ、この日は家に帰った、それからは夕食に風呂に宿題をしてから寝たがその次の日もだった。
 朝練でも放課後でも汗をかいた、そのうえで。
 高跳びの練習もした、何度もだ。
 だがこの日も跳べずその次の日もだった。
 跳べずだ、まおみはさらに悩むことになった。それでまた跳べなかった時にこんなことを漏らした。
「駄目?ひょっとして」
「やっぱり跳べない?」
「そうだっていうのね」
「無理かって」
「そうだっていうの」
「そう思ったわ」
 今回無理でというのだ。
「これは」
「じゃあ止める?」
「諦める?」
「跳ばないの?」
「そうするの?」
「いえ、それでもね」
 目標としているその高さを跳べない、それではとだ。まおみは無理かも知れないと思いつつこうも言った。 
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