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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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54部分:第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその八


第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその八

 そしてである。競技はまだ続いていた。
「さて、次は」
「これで終わりだけれど」
 審配が実況に合わせて言う。
「どうなるかしらね」
「次の競技は何でしょうか」
「それは麗羽様が決められることだけれど」
 審配はこう言うだけだった。
「さて、何かしら」
「それはまだわからないのですか」
「麗羽様は三番目はその時の気分で決めるから」
 だからだというのだ。
「だから。何が出て来るかわからないのよ」
「そうなんですか」
「さて、何かしら」
 また言う。
「何をしてくるのかしら」
「!?何か出て来ました」
 やたら大きな桶が出て来た。それも二つだ。
 そしてその中にはだ。無数の鰻が入っていた。
「麗羽様、では今回は」
「あれなのですね」
「その通りですわ」
 田豊と沮授の問いにも応える。
「あれで決めます」
「猪々子には難しいと思いますが」
「それでもですか」
「ええ、それでもですわ」
 それでもだというのだ。
「あれで決めますわ」
「わかりました、それでは」
「その様に」
 二人は主のその言葉に頷く。それで決まりだった。
 その鰻がこれでもかと入った桶を見ながら実況は審配に対して問うた。
「あの、審配さん」
「ええ」
「あれは何でしょうか」
「鰻捕りよ」
 それだというのだ。
「ただ」
「ただ?」
「その方法が違うのよ」
「さて、その鰻を」
 その袁紹が言ってきた。
「掴み取ってもらいますわ」
「何だ、そんなことなのだ」
「よし、今度もやらせてもらうぜ」
「ただし」
 張飛と馬超のその言葉に応えるように話す。
「胸で掴んでもらいます」
「何なのだ!?」
「胸っ!?」
 二人はそれを聞いてぎくりとした顔になった。
「鈴々胸なんてないのだ」
「あたしは胸はちょっと」
「さて、それでは」
 袁紹は二人の言葉をよそに話を続ける。
「はじめ!」
「よし、じゃあ」
「やってやる!」
 顔良と文醜は早速上着を脱いだ。そのうえでブラだけになり桶の中に入る。
「きゃっ、暴れないで!」
「な、中で動いてる!」
 その鰻達を胸と胸の間に掴みながら戸惑った声を出す。
「ちょっと、鰻って」
「脈打って何なんだよ!」
「さて、貴女達はどうしますの?」
 袁紹は張飛と馬超に対して問う。
 
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