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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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50部分:第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその四


第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその四

「善光参りました」
「青珠です」
「赤珠です」
 続いて青い癖のある左右を輪にした小柄な目のはっきりとした少女と同じ髪型と顔で赤い髪の少女が挨拶をしてきた。青い髪の少女は青と白のメイド服である。そして赤い髪の少女はそのまま赤と白のメイド服だ。それぞれ目は青と赤になっている。
「陳花です」
 最後の一人は黒の柔らかい短い髪にその後ろは赤い猫耳の帽子の華奢な印象の少しおどおどとした感じの少女だ。目は垂れ目で青い。白い膝までのズボンに黒いソックスである。そして上着は白いフリルの赤い上着である。シャツは青だ。
 その彼女達がそれぞれ袁紹の前に来てだ。まず一礼した。そのうえで話に入るのだった。
「袁紹様、何の御用でしょうか」
「それで」
「もうすぐ涼州も併合しますわ」
 言うのはこのことだった。
「そしてそれにあたって」
「内政のさらなる充実ですね」
「それですね」
「その通りですわ。まず農地の開墾、そして街への投資」
 最初はそれだった。
「続いて治安の強化に衛兵を多くさせそして商業も発展させ」
「西域との貿易もですね」
「涼州が手に入りますから」
「その通りですわ。それに黄河の港湾も整え」
 それもあるのだった。
「まずは内政を整える。戸籍もですわ」
「わかりました。それでは」
「まずは中を」
 こうして袁紹は内政を優先させていた。そしてそれが終わってからだ。田豊と沮授をいつも通り左右に置いてだ。張飛と馬超がまた闘技場に出ているのを見ていた。
「さあ、またはじまりました!」
「おいおい、またかよ」
「好きだねえ」
 観客達は実況を聞きながら話す。
「全く色々とやるね、袁紹様も」
「全く」
「けれど今度は闘いじゃないよな」
「そうだよな」
 そんな話をしてだった。何が起こるか見守っていた。やがて場が用意される。
「あの、袁紹様」
「あれは幾ら何でも」
 その田豊と沮授が袁紹に対して言う。
「猿の知能テストではありませんから」
「流石にあれは」
「猪々子のことを考えればあれも当然ですわ」
 こう言う袁紹だった。
「だからですわ」
「そういえばあの張飛という娘も」
「見たところかなり」 
 二人の目も確かである。
「馬超にしても」
「馬氏の跡取り娘は学問の方はと聞いていましたし」
「だからですわ。あれでいいのでしてよ」
 袁紹の考えは変わらない。
「それでは」
「はい、それでは」
「このまま」
 こうしてそれがはじまるのだった。まずは。
「知力検査です!」
「知力!?」
「何だそりゃ」
 観客達はそれを聞いて首を捻る。
「何かバナナあるしな」
「それに椅子?」
「あとマジックハンドか」
 そういうものを見ているビリーが言う。彼は今は警備担当として三闘士と共に会場にいるのである。そうしてそのうえで言っているのである。
「この世界の中国ってどうなってんだ?」
「バナナってないよな、この時代」
「いや、マジックハンドもだが」
 アクセルとローレンスもそれを言う。三人共いぶかしむ顔になっている。
「俺達の世界とは全く違っているな」
「いや、違い過ぎるぞ」
「しかもよ。ありゃ猿の知能テストか?」
 ビリーにもそう見えるものだった。
 
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