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生徒会”執行部”と”捜査部”  ~舞い散る桜STKとの出会い~

作者:猫丸
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7.四人の変態と一人の不良少年




今日は日曜日。学園はお休みです。春は川辺でポカポカ日光浴をしながらお昼寝を楽しんでいます。

昨日は一日中全身筋肉痛でベットの上から一歩も出られなかったので、今日は部屋から出て外でお昼寝なんです。昨日となにが…違うの…。

カササッ

「ん~」

カササカサッ

うるさい…。草がカサカサこすれ合う音がうるさくてこれじゃあ眠れない…。音を出すのは…誰?

「「「「…………ぁ」」」

パチリと目が合いました、合ってしまいました。
黒いローブを羽織り白いお面で顔を隠した変態さん四人と目が合ってしまいました…どうしよう。

「見つかってしまいましたよ、どうします」

「…どうしよう」

ごにょごにょ変態さんたちが、なにか話しています。とゆうよりそんな用意周到な格好しているのに、無計画で来たんれすか?馬鹿なんれすかこの人たちは。

「今のうちに逃げま…「あっ、囲めー!!」あぅ」

逃げようとしてみたけどぐるりと変態さんたちに囲まれてしまった。変態さんたちはお互いの手を掴んで、春の逃げ道を奪います。
そして「ぐるぐる回転作戦!」とリーダー格の人が言うと、本当にぐるぐる回転し始め

「あの…副会長これからどうするんですか?」

「えっと…」

「やば…気持ち悪くなってきた…」

「「「「おぇ」」」」

「………」

勝手に回って気持ち悪くなって、吐きそうになっているリーダー格の変態さん。

「…大丈夫ですか副会長。さすりましょうか?」

「だめよさすったら吐くわ」

「まだ……吐いてないわよ……うっぷ」

なにがしたいのだろう……この人たちは……冷めた目で変態四人を見た後、その場を立ち去ろうとする…

ガード

「……」

通せんぼ

「……」

はりせんぼん

「……」

どこから行こうとしても、変態四人が肉の壁でとうせんぼしてくる。正直言ってウザイ。

「ここは通さないんだか…「チッさっきからうるせなァこのヤロが」

「「「「ヒッィ」」」

草むらの方からドスの利いた男に人の声がした。ガサガサと大きな音を立てながら

「静かにしろ安眠妨害だろがっ!」

目つきの悪い不良少年が現れた。昼寝を邪魔されてそうとうご立腹のようだ。

「あ…いや…私たちは…その」

「あ?」

不良少年は春と変態四人を交互に見た後

「テメェら四人がかりで一人の女イジメるたぁいい度胸だなァ」

ポキッパキッと拳を鳴らす。どうやら春の味方をしてくれるようだ。

「ちっ違うわよ、私たちはこ子をイジメてなんてないわ! 私たちは…私たちは…」

リーダー格の変態はローブを掴み

「【新・生徒会執行部】よ!」

ババァーーーン!! 盛大に名乗りを上げた。

ばい~ん。ずっと変態のリーダー格だと思っていた人は、生徒会の副会長さんだった。
その隣にはローブを脱ぎ捨てたメガネをかけた女の子とローブをまだ着たままの女の子と壁。

「あ? 神無木?」

「そうよ邪魔しないでよね、古賀くん」

副会長さんと不良少年は知り合いのようだ。あと不良少年は古賀というらしい…ん? 古賀君?

「なんでこいつイジメてたんだ神無木、お前副会長だろ?」

「だからイジメてなんてないわよ! ……ただちょっと用があっただけよ」

「…ようれえすか?」

「そうよ。もうこうなったら単刀直入に言うわ、貴女捜査部を辞めてちょうだい」

「…は?」

捜査部を辞める…なんで…れす?

「貴女が辞めれば捜査部は部員不足で廃部よ」

「…廃部」

脳裏に捜査部のみんなの言葉が浮かぶ
「風月さんは捜査部の救世主だよ!」
「ハルちゃんが来てくれなかったら、捜査部は始まる前に終わっていたわ~」
「ゲッチュー、サンチューハルゥ!」
みんな嬉しそうにしてた、笑顔だった。

「……廃部にしてどうすんだよ、お前は」

「そんなこと古賀くんには関係ないでしょ、そもそも捜査部は廃部になる予定だったの。
 
 邪魔してきたのはその子なんだから」

「…ぃゃ」

「「……?」」

「嫌れす…捜査部は辞めたくないれす!」

「なっ!?」

初めて自分の意思を誰かに伝えられたような気がする。

「よっし、よく言ったさすがオレの後輩だな」

「ほぇぇぇ!?」

古賀さんに頭を撫でられました。頭がふわふわして顔から火がでそうです。
「よしここから脱出するぞ」っと腕を掴まれ引っ張られます。あ、熱い!

「そうはさせないわ」

また生徒会の人たちの肉ガードで通せんぼしてきます。

「あぁ?」

「女の子には手をあげないわよね…ね? 信じてるから…信じてるわよ…私は…」

いや勝手に信じられてもな…でも確かに女は殴れねぇ…し…と古賀先輩が目を付けたのは、まだローズを着たままの女子生徒。

「…ぁぼく…わたしになにか用ですか?」

「お前…女か…?」

「いやだなぁ女の子ですよ…?」

***稲田(いなだ)side

まずい!

桜が丘くんは一見美少女に見える実はただの美少年……いや”ただ”ってことはないわね? そこがイイ! そこがイイの!

でも美少女ではなく男とバレたら……そこから強行突破されてしまう!


【穴だらけの陣】


「んぅ~~~」「あわわ、あわわ、あわわっ」

「わかりました、これを見てもわたしが男だと!?」

「「…ッ!?」」

鼻血ブシャァァァァ! なにぃぃ!!? 女子の制服を着込んでただとぉぉぉぉ!!?

私がいくら言っても

「桜ヶ丘く~ん、これ着てみない~?」
「やめてくださいよ稲田さん。ぼくそうゆうのが一番きらいなんですよ」

と言って着てくれなかった桜ヶ丘くんがこうもアッサリ、しかも私の前なのではなくこのっぱっとでのぽっとでの野郎なんかの前で!

許せない! でもありがとーーーう!! 鼻血ブシャァァァァ!!

「うん女だな、疑って悪かった」

「……あぅ」

「…何もしてないのに倒れていくんだけど」

「「…なに…この状況…」」

「でぇぇ!? お前がソレ言っちゃうのかよ。
 
 はぁ。まじで帰るからなってもう一人いたぁぁぁ! ってこの難いと高さで男だろ!」

またまたまずいぃぃ! 中身の山田は一見強面の凶漢だけど、実は気の小さい非暴力主義者!

さすがにあれを女の子とは呼べない!


【ホント穴だらけの陣】


「あうぅぅぅ~~」

「わ…わたす…」

「っくるか?」

「女だすぅぅ!」

山田頑張ってたぁぁぁ! 白粉ぬって真っ赤な口紅ぬって三つ編みの付け髪つけて頑張ってた!

「んなわけあるかァァァ!」

「やまだァァ!」


***稲田side終




「………。じゃあな!」

「よくも私の部員を…こうなったら私がみんなの仇をとる」

「いや…お前はやめたほうがいいぞ?」

「副会長…やめたほうがいいです」

「ほら…部員もああ言ってるしよ」

「確かに私は力・技・スピードにおいて劣っている。…でも知力なら!」

「あ?」

「…国家権力の力ならどうかしらぁ?」

「「「って自分の力じゃねぇ!!」」

スマホを取り出してカッコイイと思ってるのかな、ポーズを決める副会長。仲間からもつっこまれているけどそれはいいんだ…。







                              続く




 
 

 
後書き



【新・生徒会執行部】メンバー紹介



***

副会長+神無木 栞(かんなぎ しおり)
高等部 二年 ♀
プロフィール
誕生日 9月28日
星座  てんびん座
血液型 A型
身長  163㎝
BWH  92-61-83の(Hカップ)

詳細

真面目で何事もテキパキとこなし後輩の信頼も厚い生徒会副会長、だけど春ら【生徒会捜査部】が関わると、天然気味でツメが甘い所が目立つようになる。普段は気丈だが、予想外の展開や身の危険に直面するとすぐテンパったり半泣きになるなど、メンタル的に弱いところも。
親友の彩乃に対して?好意を寄せている、大好きな彩乃を奪ったとして【生徒会捜査部】主に潤に対しても彩乃を巡って対抗心を燃やしているが、間の悪さやツメの甘さが原因で彩乃へのアプローチは大抵空回りしており、全く好意に気づいてもらえていない。
カチューシャと肩から下をみつあみにした髪がトレードマーク。
発売日にゲームを並んで購入する程のゲームオタクで、好きなゲームは魔導村。休日はもっぱら徹夜でゲームに明け暮れている。

***

会計+稲田(いなだ) (つつみ)
高等部 一年 ♀

詳細
楕円型レンズの眼鏡をかけているインテリ系女子、見た目だけ。
仕切りたがりな面があり、イベントの司会を自ら買って出ることが多い。また、暴走しやすい。
やや腐女子的な趣味があるようで、桜ヶ丘に女装をさせては鼻血を出している。桜ヶ丘が女装するのは潤絡みの時であるため潤によく感謝しているが、本人は全く理由がわかっていないため不思議がられている。
趣味嗜好が同じ彩乃とは馬が合うようだ。

***

書記+桜ヶ(さくらがおか)
高等部 一年 ♂

詳細

童顔の美少年。本人に女装趣味は無いが、潤を陥れる計画の際に男子であると都合が悪かったために女装をし、以後潤の前では常に女装するハメになってしまった。

***

力仕事担当+山田(やまだ)
高等部 一年 ♂

詳細

巨漢で強面だが、その実性格は温厚で非暴力主義者。一度誤解により警察に連行されたが、その後は無事に学校に戻っている。

***
 
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