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レーヴァティン

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第十二話 港においてその十一

「統一して平和にしてな」
「そしてですね」
「軍勢を率いてな」
 そうしてというのだ。
「魔神の軍勢も倒すな」
「それでは」
「あんたもだな」
「戦わせてもらいます」
「俺と一緒にか」
「そして政治もです」
 微笑んでだ、順一は久志にこちらの話もした。
「宜しくお願いします」
「それじゃあな」
「さて、それではです」
「ああ、これからか」
「まずは一人ですが」
 順一は自分のことも話した。
「しかしです」
「それでもだよな」
「もう二人いた方がいいです」
「おいおい、三人かよ」
「私を入れて」
「あんたそのつても知ってるんだな」
「知っているからこそです」
 順一の顔は微笑んだままだった声もである。
「お話させて頂きます」
「そうか、それじゃあな」
「早速ですね」
「俺としてもな」
 久志は順一に自分のその考えを話した。
「まずはな」
「十二人を集めてですね」
「それからどうにかしたいからな」
「国の統一をですね」
「そんなの数人か位じゃ出来ないからな」
 だからだというのだ。
「十二人全員集めてな」
「そうしてからはじめられるので」
「だからな」
「彼等をですね」
「ちょっと教えてくれ」
「それでは」
「それでその二人は何処にいるんだ?」
「一人はこのサラミスの隣町のテーバイにいます」
「その街か」
「はい、そしてもう一人は都合のいいことに」
 彼等にとって、というのだ。
「その途中に一人で暮らしています」
「世捨て人か何かか?」
「いえ、狩人をしていまして」
「ハンターかよ」
「はい、そうしたところです」
「二人共あんたの知り合いか」
「ここに来るまでに知り合いました」
 その彼等というのだ。
「それで、です」
「今からか」
「彼等に会いに行きましょう」
「そして二人にも来てもらうか」
「これで三人となります」
 集まった者達はというのだ。
「そしてそこからです」
「残る九人もか」
「探して仲間にしましょう」
「そして十三人でだな」
「この島の統一をはじめましょう」
「宜しく頼むな」
 久志は微笑み順一に言った。 
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