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詩集「Variationen」

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君と二人で



夢の中 君は笑っていた
手を伸ばせば届きそうだった…
目覚めは僕を悩ませる
現実はとても寂しいものだから

籠の中 鳥は翔べない
大空を舞う夢を見ている
眠りは君を休ませる
現実はとても哀しいものだから

春の優しい陽射しの中に
桜の花弁 降り頻る
これが淡い夢ならば
隣に君がいてほしい
願って叶うものじゃないけれど
君と二人で歩きたい


光の中 君は笑っていた
手を伸ばし抱き締めたかった
この恋は僕を悩ませる
現実は壊れやすいものだから

柵の中 馬は跳べない
草原を駆ける夢を見ている
眠りは君を憩わせる
現実は儚なく脆いものだから

夏の眩しい陽射しの中に
緑の微風 吹き惑う
これが虚しい夢ならば
隣に君がいてほしい
願って叶うものじゃないけれど
君と二人で歩きたい

たった一言…
言えたら良かったな…



 
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