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詩集「Variationen」

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風に舞う桜 浮かぶ月



流れてく雲間をすり抜ける風
朗らかな陽気に注ぐ陽射し
何も考えず ぼんやりと歩く
飾らない街の並木道

振り返ったって目新しいものは無い
そんな日常だけ ただ切り取って
くだらない会話の中にも
輝くもの一つくらいあるかな?

風に舞う桜 浮かぶ月
その下 僕ら俯きながら歩いてる
考え続けた言葉なんて
何一つ出てこない
意気地なしだよね?

そう遠くない あの桜、見に行こうよ
君に何となく誘われるままに
返事して車取りに出た空は
快晴のどこまでも続く青

四月ももう終わりだね
過ぎる四季(トキ)早すぎて
目の眩むような君との時間を過ごす
いつか失うとしたって
決して忘れることないけど…

風に舞う桜 浮かぶ月
時々想う この幸福(シアワセ)離さずにいれたら…
切ない気持ちどこから来るんだ?
散り逝く花弁 そっと掴み取る

人はいずれ消え去るもの
儚なき運命(サダメ)
でも、こうして君とあることで
僕は何か残せる気がする

風に舞う桜 浮かぶ月
永遠なんてどこにもないって知ってる
だからこの一瞬のひととき
大切な君との時間を刻み付ける

風に舞う桜 浮かぶ月
その下 僕ら手を取って歩いてる
切ない気持ちどこから来るんだ?

散り逝く花弁にそっと…問い掛けた…



 
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