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詩集「Variationen」

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君 想うような 甘く切ない陽溜り



春の半ば 晴れた青空 光る
いずれ来ること知ってるような
幸福(シアワセ)見える 蒼い彩(イロ)

どことなく物憂気な瞳
翠映してる水面 閑かに佇んでいた

君を想うような 甘く切ない陽溜り
懐かしい日々を巡る 心の中
淡い記憶(メモリー)振り切るように
背中押された気がした spring wind

ランダムに去り逝く刹那の毎日
満足されぬ気持ち誘うように
跡切れ跡切れ流される雲

久しく忘れていた 心惑わす
この風の香り 遣り切れない過去の傷跡

君を想うような 甘く切ない陽溜り
淋しく優しい心 連れてくるよ
天(ソラ)高く舞い上がるように
抱きしめられた気がした spring wind

人はそれぞれの路を見つけ通り過ぎてく
何もない僕はどこへ行こうとしてる?
こんなにも小さな世界の中で…

Ah…
まるで祈るような 甘く切ない陽溜り
望んだ結末(ミライ)じゃなかったけど
繋がってゆく時間(トキ)の中で
愛しく思い出せる spring wind

君 想うような 甘く切ない陽溜り
懐かしい日々を巡る 心の中
これから先 歩む人生(ミチ)
どこにいても君のこと思い出す きっと…

「ありがとう」 たった一言残して
連れ去ってしまった

あの頃の spring wind…



 
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