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星河の覇皇

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第六十三部第四章 閣議決定その二十九

「国民軍であり」
「彼等に給与を支払う」
「その他の生活も保障することがです」
「絶対条件だな」
「軍はそれが重要です」
 まさに、というのだ。
「ですから」
「それでだな」
「はい、ですから」
 それで、というのだ。
「連合軍は正規軍は志願してきた市民の軍であり」
「義勇軍はいてもだな」
「あくまで主力はそうです」
「そしてその外国人も入れた義勇軍もか」
「給与を支払い」
 そして、というのだ。
「その生活もです」
「保障するのだな」
「それが絶対です」 
 まさに、とだ。八条はキロモトに答えた。
「さもなければ軍の規律は守れません」
「ただ軍規軍律を叩き込むだけではな」
「人は動きません」
 軍規軍律を守らないというのだ。
「やはりそこには報酬が必要です」
「それが給与であり」
「他のサービスです」
 食事や生活の保障等がそれなのだ。
「そういったものがあってこそ」
「規律は守られるな」
「連合軍は戦場に出れば」
「戦場手当が出るな」
「普通の給与の他に」
 それに合わせてというのだ。
「艦艇勤務手当、航空機搭乗手当もあり」
「それに加えてだな」
「戦場に出た場合も」
「戦場手当がだな」
「それが出ます」
 そうだというのである。
「そうした多額の給与により」
「略奪を防いでいるか」
「略奪を起こすより高い給与を支払った方がいいです」
 一人の蛮行により軍全体の信用を落とすよりは、だ。八条は政治家としてそう判断してそうしているのである。
「その方が遥かに」
「給与は当然のことだしな」
「出して当然です」
「連合軍の給与はそれなりに高かったな」
「割合的にも各国軍よりも」
 さらにというのだ。
「高いです」
「そこに加えて各種手当か」
「軍人は少なくとも生活には困りません」
「宿舎もあるしな」
「申請があればマンションにも住めます」
 そこを借りてだ。
「そうしたことも出来ますので」
「いいな」
「はい、それで」 
 まさにというのだ。
 
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