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ラッキークローバー

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第二章

「言われてみたら私も見たことはないけれど」
「それは確かだよね」
「だからね」
「探していれば」
「見付かると思うわ、特にこの学園不思議な話が多いじゃない」 
 それこそ七不思議どころではない、百も二百もある。学園の施設全体でそうした話がそれ位はある学園なのだ。
「だからね」
「四つ葉のクローバーもなんだ」
「妖怪よりは見る可能性高いでしょ」
「うちの学園そうしたお話多いしね」
「あちこちでね」
 まさに学園の施設全体でだ、高等部だけでなく大学や中等部から保育園に至るまでそれに動物園や植物園、水族館や博物館でもだ。
「多いね」
「だからね」
 少しだ、晴香はここで制服のスカートをなおした。グレーの生地で白いタートンチェックが入ったものだ。ブレザーは紺でネクタイは赤だ。剣は濃い紫の丈の短い詰襟の制服だ。
「四つ葉のクローバーもね」
「あるっていうんだね」
「そうじゃない?だからね」
「探していけばいいかな」
「手掛かりも探してみれば?」
 こうもだ、晴香は剣に言ってみた。
「何かとね」
「ああ、手掛かりね」
「四つ葉のクローバーがありそうな場所をね」
「そうだね、それじゃあ色々調べてみようかな」
「学園についての都市伝説とかも調べて」
「そこに四つ葉のクローバーの話があれば」
「それに基づいて探してみたら?」
 こう剣にアドバイスするのだった。
「そうしてみたら?」
「そうだね」
 剣は交際相手のアドバイスに頷いた。
「それじゃあね」
「ネットで検索してね」
「とにかくこの学園不思議な話が多いしね」
「それもあちこちにね」
「百や二百じゃ効かないし」
「だからね」
 それだけにというのだ。
「まずはそうしたら?」
「そうしてみるよ」
 こうしてだ、剣は実際にだった。学園の都市伝説を調べその中で学園の生き字引とも言われている大学のある教授に聞いてみることにした。
 その教授についてだ、晴香はこう言った。
「あれっ、あんた知らなかったの?」
「うん、その教授さんはね」
「ドリトル先生って有名人よ」
 そうだとだ、晴香は剣に言うのだった。
「うちの大学でもね」
「そうだったんだ」
「イギリスから招かれた医学部の教授さんでね」
「お医者さんで」
「そしてね」
「この大学のことなら何でも知っている」
「まだ来られて数年も経っていないけれど」
 それでもというのだ。
「この大学のことでも知らないことはない」
「そんな人がいたんだ」
「もう一人おられるけれどね」
「ああ、悪魔博士」
 剣はその教授の通称を言った。
「何でも百五十歳とかいう」
「あの人もそうだけれど」
「ドリトル先生もなんだ」
「この大学のことでも知らないことはないのよ」
「只の博学な先生なだけじゃなくて」
「そうした人だからね」
 それでというのだ。 
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