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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:ケン009
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2部 P・T事件
1章 魔法少女登場
  自分のデバイスと事件の概要

 俺達はその後、公園へと移動した。

「はぁ、はぁ」

 走って公園までやってきたため、なのははベンチに座り息を整えていた。
流石に小学生であり、運動が苦手ななのははとても疲れていた。

 フェレットは、なのはの膝の上に乗せられていた。
平和そうに寝ている
たしか男の子の声だったよなぶっ倒してやりたくなってきたぞ

「すいません」

 なのはの膝の上に座っていたフェレットが起き上がり、そう謝ってきた。

「あ、起こしちゃった? ごめんね、乱暴で。……怪我、痛くない?」

 なのははどこまでも優しいのだと思った。
ほぼ巻き込まれたといってもおかしくないのにこうやって相手を気遣うなんて普通は出来ない。
本当に翠屋の天使だと思う。


「怪我は平気です。ほとんど治ってるから」

 そう話すと、ユーノフェレットはなのはの膝から降り、
自身の体に巻いてあった包帯をはずす。その体には、フェレットの言うとおり、
傷一つなかった。

「あ、ほんとだ。怪我が無くなってる」

「あなた方が助けてくれたおかげで、残った魔力を治療に回せました」

「よくわかんないけど、そうなんだ。……ねぇ、自己紹介していいかな?」

「あ、うん」

 こほん、となのははわざとらしく咳払いする。

「わたし、高町なのは。小学校三年生、家族とか仲良しの友達はなのはって呼ぶよ」

「僕はユーノ・スクライア。
スクライアは部族名だから、ユーノが名前です」

「ユーノくんか。可愛い名前だね」

 お互いに自己紹介が終わると、
なのはが黙ってる綾に声を掛ける。

「ほら、綾ちゃんも自己紹介しないと」

 「なんで?」
なのはが何か言いそうだから素早く言った。

「綾だよ。南條綾」

「ユーノ・スクライアです。助けてくれてありがとうございます、南條さん」

「たまたまだから、なのはに危険な事をやらしたくなかっただけ」

「すいません。……あなた達の事を……」

 なのははそっとユーノを抱え上げる。

「なのはだよ」

「……なのはさん達を、巻き込んでしまいました」

 ユーノはそう話すと、沈んだ声で頭を垂れる。

「あ、その……たぶん、わたし平気!」

 いやいやその大丈夫はどこから来るんだろう
あんな得体のしれないものを今はくーちゃんもいないのに
本当にどこから来るのかな


「ユーノくんも怪我してるんだし、わたしの家に行こう。後のことはそれから」

「大丈夫なの?なのは」

「うん大丈夫。綾ちゃんもありがとう」

 三人は高町家へと向かった。
二人は高町家に着いた。
俺がいてはまた説明が面倒だから敷地内に入らず事を見守っていた。
多分この時間なら恭也さんはいないはずだしと思っていたら
なのはの後ろから声が聞こえた。
物陰に隠れていたみたいだった。
俺でさえ感知が出来ないぐらいの隠形だ。


「隠れて入らないといけないか、なのは。こんな時間までなにをしていたんだ」

 なのははユーノを後ろに隠したら
姉の美由希がなのはの後ろに隠しているものを見つけた。
俺も敷地内に入りましたよ。
きっと気づいてると思うし。
おれも観念して後ろの方から登場した。

「すみません恭也さん
夕方助けたフェレットが心配になり見に行ったところ・・・
なのはも同じ想いだったみたいで・・・」

 上目を使い話していると姉の身由希さんが助け船を出してくれた。

「なのはも綾ちゃんも言い子だからもうしないよね」

「お兄ちゃん心配かけてごめんなさい」

 そして例のごとくおれは高町家に泊まりになって家に電話を入れたところ
理由を言ったが電話越しに怒られてしまった。
最初の計画がずれてくる

音消しと姿隠しでフォローして帰ろうと思ったのに
まさかあんなに力があるなんて思わなかった。

 なのははユーノの寝場所を作ってあげてるみたいだった。
ピクニックなどに使うランチに入れる籠の中に寝床を作ったみたいだった。

「ごめんね、ユーノ君簡易的なもので」
「いえ、本当にありがとうございます」


 その翌日の朝
なのはが起きる前に
高町家に来てからの号令の朝錬
またぼろぼろに負けました。
凄く悔しい
確かにBASTARDの技等は使用してないにしろここまで手が出ないなんて思わなかった。
そしてちょうど終わったぐらいになのはの目覚ましがなたみたいだ

 そしてなのはと一緒に学校に行く
昨日は予想通り。桃子さんがユーノフェレットを凄く気に入ったり、
食事のことやいろいろなことを話していたので詳しい話ができていなかったので
授業中、念話での会話になった。

[なのは、綾さん、聞こえてますか?]

[うん。聞こえてるよ。綾ちゃんは?]

[うん、聞こえてるよ]

ユーノは二人に念話が聞こえているのを確認すると、
話を始めた。

[じゃあ、まずはジュエル・シードについて説明するね]

《ジュエル・シード》
ユーノの自身の世界――つまり、魔法世界で見つけた魔法の石である。
それは本来、手にした者の願いを叶える魔法の石であるのだが、
力の発現が不安定であり、それによって、
昨晩交戦したような魔物を生み出すこともある。
また、たまたまジュエル・シードを見つけた人間や動物が誤って使用してしまい、
それを取り込み暴走するケースもある。

なのはが疑問を持ったのか、質問した。

[そんな危ない物が、何で家のご近所にあるの?]

確かにそうだ、何かの陰謀か自己何だろう
でも本当になのはたちって小学3年生なのかな

[……僕のせいなんだ]

 ユーノは故郷で遺跡発掘の仕事をしていた。
そんなある日、古い遺跡の中でジュエル・シードを発見したのだ。
そして、それを運んでいた時空間船が事故か、何らかの人為的災害"に合い、
全部で二一個あるジュエル・シードがこの地球に散らばってしまったのだ。

 人為的事故ねぇ
きな臭いな

[――今までに見つかったのは、たった二つ]

[あと一九個かぁ~]

[はい。本当に、僕のせいで二人にはご迷惑を……]

[ちょっとまってあなた達の職業年齢って何歳なの?
声を聞く限り成人ってわけではないのでしょ]

 話の腰を折るかもしれないがやはり聞きたいので聞いてみた。
声を聴く限りだとなのはと同じぐらいだろう
上だとしてもまだ10代のはずだ
声変わりしてないし、以外と女の子なら話は別だが
話口調から男性だし、確か愛先生がオスとか言っていたのを覚えている。


[僕の年齢は9歳になりますそれに僕達の部族ではあたりまえですか] 

[は~まぁ環境の問題を言っても仕方ないけれど、聴く話によるとユーノの責任ってないでしょ、それに事故じゃない]

[そうかもしれません。……ですけど、あれを見つけてしまったのは僕だから。
全部見つけて、あるべき場所に返さないと駄目なんです]


[……なのはも綾さんも巻き込んじゃって、
本当に申し訳ないです。
だから、一週間、いや、五日もあれば僕の魔力も戻るから、その間だけ休ませて欲しいんだ]

[魔力が戻ったら、どうするの?]

なのはの疑問は当然だ

[……また一人でジュエル・シードを探しに出る]

[それは駄目]

 そりゃそうだ

[だ、駄目って……]

 ユーノの言葉を、なのはが一言で切って捨てる。

[わたし、学校や塾の時間以外なら手伝えるから]

[だけど、昨日みたいに危ないことだってあるんだよ?]

 ユーノが心配そうに話をするが、なのはは笑みを浮かべながら声を上げる。

[ふふ。だって、もうわたしはユーノ君と知り合っちゃったし、話も聞いちゃったし、ほっとけないよ]

[なのは……]

[それに、ユーノ君一人ぼっちで頑張ってたんでしょ? 一人ぼっちが辛いのはよく分かるから。……それは悲しいことだよ]

ユーノは黙って、なのはの言葉に耳を傾ける。

[困っている人がいて、その人を助ける力が自分にあるなら、迷わずにその力を使えって――これ、家のお父さんの教えなんだ]

 また笑みを浮かべ、なのはは話を続ける。
隣の子がなのはの事を見ているが
気にしずに話しかけていた

[ユーノ君が困ってて、わたしはユーノ君の力になってあげられる魔法の力があるんだよね?]

[……うん]

[わたし、ちゃんと魔法使いになれるかあんまり自信ないんだけど]

[いや、なのははもう魔法使いだし、
僕なんかよりもとても素晴らしい才能を秘めているよ]

[え、そうなの?自分ではあんまりわかんないけど……?]

[とにかくっ! ユーノ君。
わたしに魔法のこととかいろいろ教えてくれるかな? 
わたし、ユーノ君のお手伝い頑張るからっ!]

[うん。ありがとう]

ユーノは心から嬉しそうに、
なのはに言葉を返す。

 学校も終わりアリすずとも分かれても念話は続いていた。

[あ!]

[どうしたの、なのは?]

[いや、なんだか急すぎて忘れてたんだけど、
綾ちゃんも魔導師、なんだよね……?]

[一応魔道師だけど厳密には魔法使いかな
まぁなのはやユーノとは系列が違うけれどね]

[綾さんは、この地球出身なんですか?]

[一応そうだよ]

[この世界では魔法がないと伺ったのですが]

「表ではないことになってるね。裏では色々とあるものよ。それにどうやら、お話タイムは終了みたいね]

[ユーノ君。この感覚は]

[うん。間違いない。ジュエル・シードの反応だ]

[幸い反応は近いが、どうする?]

 俺の問い掛けにユーノはしっかりと答える。

[向かいましょう! 二人とも手伝って!]

[うんっ! わかった!]

[了解]


 目的の場所は八束神社で、
全長三mはあろうかという、巨大な魔犬であった。
おそらく何かの拍子にジュエル・シードを取り込んでしまい、このような姿になってしまったんだろう
そして、なのは達と魔犬の間には、その犬の飼い主だと思われる女性が倒れていた。
俺は気絶している女性の近くに行き少し離れて小規模結界を張った。
俺が攻撃をしたらきっとあの犬は死んでしまう
情けないことに今できることはこれぐらいだろう

「なのは」
 
 ユーノはなのはに話しかけていた。

「なに?」

「起動は?」

「えっとなんだったけ」

 そんなこんな話していると、魔犬がなのはへと突っ込んでいくが、
なのはは魔犬と接触する前にバリアジャケットと纏っており、全くのノーダメージであった。

「うそ!起動コード使わずに起動した。」
 
 ユーノは凄く驚いていた。

 魔法というよりSFの科学技術に近い気がするなぁ
とらハだと法術って言っていた記憶があるのだが・・・

 すると、魔犬は再度なのはへと突進していく。
だが、バリアジャケットを展開し、
防御力が上がってしまったなのはにはその攻撃は無意味であった。

『Protection』

なのはがレイジングハートを魔犬の方へと突き出すと、
レイジングハートの声と同時に障壁を張り、軽々と魔犬を吹き飛ばす。

すごいなあの杖
意志を持った杖で独自の判断で行動しやがった。
そしてマスターであるなのはを守ったのか
 
[Stand by ready]

「リリカルマジカル、ジュエル・シードシリアルⅩⅤⅠ――封印!」

[Sealing]

ジュエル・シードの封印が完了した。

「終わったか……」

「ふぅ~。これでいいのかな?」

「うん。これ以上ないくらいに」

 少し緊張していたなのはユーノに声を掛けると、
ユーノが嬉しそうに返事をする。
その言葉が嬉しかったのか、なのはは微笑みを浮かべる。

「すごいね、なのは」

俺はがそう言いながら、なのは達の所へとやってきた。

「あ、綾ちゃん! 私、ジュエル・シードの封印出来たよっ!」

「凄かったよ。格好良かったよなのは
私はあの人を結界で守りサポートに回ろうと思ったら終わっていた。
私が手を出したらあの可愛い子犬を殺してしまうから
どうしよっかなぁ。あっユーノもお疲れ様」

「いえ、あの綾さんが扱えるのならこれをどうぞ」

 俺の目の前にレイジングハートと同じ宝玉が現れた。

「レイジングハート?」

「あ、いえよく似ていますが全くの別物です」

「デバイスっていうやつかな」

「あ、はい。ただ普通のデバイスと違うのですが、僕では起動もしない代物なんですよ」

「不良品? なぜ私に」

「資料が不足しているのですが、扱えるものがいたのなら起動するっていう代物で、もし扱えれる代物ならばそれを綾さんにって思ったんです。」

「ふ~ん」


 俺は触れた瞬間にわかった。
これ扱えると
そう感じた瞬間
俺の目の前でその宝玉は光りだした。
その瞬間俺もその光に覆われた。

「貴方が私のマスターですか?」

「貴方は?」

「私にはまだ名前はありません。マスター」

「何故私がマスターなの」

「私を起動するには条件があります。それをクリアをした者だけが私のマスターとなれる資格があります。」

「ふ~ん」

「もしよろしければお名前を」

「私の名前は南條綾だよ」

「南條綾様ですね。マイマスター」

「私の所に来る者は拒まわないわ。ただし、そのマスターっていうのやめてもらえる」

「ではなんと」

「綾で良いよ名前は無いって言ってたっけ」

「はい」

「ならあなたの名前はティアでいいかしら」

「ティアですか。ありがたくその名前を頂きます。」

「うん、よろしく」

 ティア
俺の基本能力の一端のBASTARDに出てくるヒロイン
ティア・ノート・ヨーコから拝借

 光が収まりティアは時計になった。

「起動した本当に起動するなんて」

「そんな物騒なものを私に渡したの」

「いえ、多分起動しないだろうと思っていたし、ダメもとでって感じだったんですが」

「ふ~ん。これ頂けるのね」

「あ、はい。それに起動したのなら、あなた以外に操作が出来ない使用ですので」

「そうなの」

「はい、マスター認証されたはずですので。後はそのデバイスに聞いていただけたらっと」

「ふ~ん」

[後は私が説明をいたします綾様]
[様付けはちょっと・・・]
[これが私にできる最大の譲歩です]
[わかった]

「ねぇ綾ちゃんそのデバイスに名前はあるの?」
「えぇティアっていう名前なの」
「よろしくお願いしますティア。私の名前は高町 なのはって言います」
『こちらこそよろしくお願いします高町様』
「もしよければ なのはって言ってください」
『なのは様で』
「はい」

 俺はこれから先長い人生のパートナーをこの時得た
まだ俺はこの時デバイスにそこまでの信頼はしていなかったのは仕方ない事だと思った。

 
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