| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十三部第四章 閣議決定その五

「私も考えたのです」
「この政策をな」
「では閣議で」
「決めよう」
「はい、それでは」
 八条はキロモトに応えた、そしてだった。
 この政策が閣議にかけられることになった。そうしてだった。
 キロモトはその話をしてからだった、八条に対してこのことを話した。
「さて、いよいよ来るな」
「中央政府にもですね」
「そうだ、二人の英雄が来る」
「アッディーン大統領とシャイターン主席が」
「それぞれな」
「青き獅子と赤き豹ですね」
 八条は二人の渾名も言った。
「あの方々がいよいよ」
「地球に来る」
 こう八条に語るのだった。
「遂にな」
「そうですね」
「それでだが」
 キロモトは八条を見てだ、彼にこうも言ったのだった。
「二人共君に注目している様だ」
「私にか」
「そうだ、軍人としてな」
「私は確かに元軍人ですが」
 大学を出た後で日本軍の将校になった、そして政治家になったのである。
「しかし」
「職業軍人ではないというのだな」
「そうです、それでもですか」
「軍人として政治家の君の軍事行政に注目しているのだ」
 それに、というのだ。
「そうしているとのことだ」
「私の国防長官としてのですか」
「それにだ」
 まさにというのだ。
「だからこそだ」
「私に注目しそして」
「君に会いたい様だ」
「私自身にですか」
「その軍事行政の手腕を知りたいのだろう」
「そうですか」
「会うか」
 キロモトは八条のその目を見据えてだ、微笑んで問うた。
「それで」
「先方がお望みならば」
 それなら、というのだ。八条は。
「そうさせて頂きます」
「そうか、それではな」
「はい、会談の場をお願いします」
「そうさせてもらう、尚二人は国賓だ」
 その待遇になるというのだ。
「連合中央政府のな」
「そうなりますね」
「国賓待遇は一年の間に出来る数が決まっている」
「しかしそのうちの二つを」
「二人にさせてもらう」
 それぞれだ、そうさせてもらうというのだ。連合中央政府としてそうしてだ、それに相応しい待遇をするというのである。
「他の政府もそうしているがな」
「各国政府もですね」
「中央政府も同じだ」
「そもそも連合では」
 ここでだ、こうも言った八条だった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧