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憑依先が朱菜ちゃんだった件

作者:沙羅双樹
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森の騒乱編
  第1話 改訂版(2018/04/30)

 
前書き
こんばんは、沙羅双樹です。

夏風邪を引いている間に思いついた作品を書いてみました。

現時点でストックは残り2話分。現在、第4話を鋭意執筆中です。 

 



【視点:???】



二次創作を嗜む者だったら、誰もが考えたことがある筈。自分の好きな作品に他作品のキャラの能力を持った転生系オリ主や憑依系キャラを登場させると言ったことを。

で、私も自分が大好きな作品――転生したらスライムだった件、通称:転スラに憑依系キャラを登場させる妄想をするのが大好きな人間だったりします。

例えば、登場人物の1人である大鬼族(オーガ)の若様――紅丸がRe:MONSTERに登場するオガ郎(又はオバ郎)の能力を持った憑依キャラだったら、とか。

同じく大鬼族(オーガ)の白老が刀語に登場する四季崎記紀の完成系変体刀の1本である斬刀『鈍』と宇練銀閣の技量を持った憑依キャラだったら、とか。

正直、色んな憑依系キャラの設定を考えて転スラに登場させる妄想を何度もしたことがありました。

で、私が考えた憑依系キャラの中で一番のお気に入りが、大鬼族(オーガ)の巫女姫である朱菜(しゅな)ちゃんを使った大筒木(おおつつき)朱菜ちゃんです。名前からどんな設定を組み込んだか分かると思いますが、一応説明させて貰います。

この朱菜ちゃんはNARUTOに登場する輪廻眼――正確には輪廻写輪眼と転生眼を融合させたオリジナル瞳術:輪廻転生写輪眼と六道仙術、血継限界全種、血継淘汰、血継網羅持ちで、十尾ではなく一尾から九尾までの9体の尾獣を宿した人柱力というチートキャラなんです。

ちなみに輪廻転生写輪眼の時の目の形状は輪廻写輪眼と変わりませんが、色は薄紫ではなく煌めきがかったワインレッド。輪廻転生写輪眼の能力のon/offが可能で、通常時の眼の色は赤紫という設定。

輪廻転生写輪眼の能力はNARUTOの作中に登場した輪廻写輪眼、転生眼、万華鏡写輪眼、白眼に該当する全ての瞳術を使用可能という、六道仙人どころか大筒木カグヤすら圧倒できるんじゃない?と言わんばかりのスペック。

その上、仙人繋がりということでフジリュー版封神演義に登場するスーパー宝貝(パオペエ)を含む全ての宝貝(パオペエ)を作り出せるスキル『仙人之始祖(ジョカ)』や忍具に該当するあらゆる武器を作り出せるスキル『忍具開発者(シノビカジ)』を組み込んだことで、二次小説好きの友人からバグキャラと言われた憑依系キャラだったりします。

仙人之始祖(ジョカ)』がどんなスキルかは先の説明で分かると思いますが、『忍具開発者(シノビカジ)』については分かり難いと思うので一応説明しておきます。

忍具に該当する武器とは、苦無や撒菱(まきびし)、鎖鎌、万力鎖などの一般的に知られている物から、NARUTOに登場する六道仙人の宝具や傀儡人形、起爆札、霧の忍刀7本といった特殊忍具だけでなく、烈火の炎に登場する火影忍軍の魔導具なども含まれるんです。

つまり、忍の登場する作品で忍が所持していれば忍具とは言い難い特殊武器でも忍具扱いとなり、作り出せるという訳です。宝貝(パオペエ)作れるだけでもチートなのに、チートの重ね掛け――正にバグですね。

転スラの人物記録風に現時点でのプロフィールとステータスを表記すると以下な感じになります。


【名前】
大筒木(おおつつき)朱菜(しゅな)

【種族】
仙鬼(センキ)(神仙始祖級)

【所属】
大鬼族(オーガ)の里

【称号】
大仙姫

【魔法】
『元素魔法』
『神聖魔法』
『回復魔法』
『幻覚魔法』
『妖術』
『気闘法』

究極技能(アルティメットスキル)
六道之祖(オオツツキ)
輪廻転生写輪眼、真・六道仙人モード、六道仙術[陰陽]、尾獣[守鶴、又旅、磯撫、孫悟空、穆王、犀犬、重明、牛鬼、九喇嘛]、尾獣チャクラモード、尾獣化、完成体須佐能乎、血継限界、血継淘汰、血継網羅
仙人之始祖(ジョカ)
不死、老化遅延、肉体再生、魂魄分裂、魂魄融合、魂魄活動、魂魄吸収、妖怪仙人化、半妖態、空間制御、スーパー宝貝(パオペエ)製作、スーパー宝貝(パオペエ)修復、スーパー宝貝(パオペエ)改造、宝貝(パオペエ)製作、宝貝(パオペエ)修復、宝貝(パオペエ)改造

特殊技能(ユニークスキル)
忍具開発者(シノビカジ)
忍具製作、忍具改造、忍具修復
解析者(サトルモノ)
思考加速、解析鑑定、詠唱破棄、法則操作
創作者(ウミダスモノ)
物質変換、融合、分離

特別技能(エクストラスキル)
『忍法』
魔素変換、チャクラ生成、忍術(※1)、幻術、忍体術
『仙法』
自然エネルギー吸収、仙術チャクラ生成、万能感知、仙術
『神仙覇気』
『威厳』

【耐性】
『自然影響無効』
『状態異常無効』
『精神攻撃無効』
『聖魔攻撃耐性』


……この設定を見て気付いた人もいると思いますが、念の為言っておきます。この朱菜ちゃんは原作の朱菜ちゃんと違って、大鬼族(オーガ)鬼人族(キジン)→……といった存在進化をした訳ではなく、初っ端から仙鬼(センキ)という種族なんです。

本来は大鬼族(オーガ)から生まれる筈のない、生まれながらに存在進化を果たした突然変異の超越者といった所でしょうか?その辺りは私自身、詳しく設定してた訳でも無いんですが……。

そのせいなのか、この世に生れ出る直前に世界の言葉(?)らしきものに名前を付けられ、お母様のお腹の中で大鬼族(オーガ)から仙鬼(センキ)へと存在進化を果たし、この世に生を受けてしまいました。

ちなみにこの仙鬼という種族、封神演義の仙人――正確には妖怪仙人の設定がベースとなっていて、種族等級というものもあったりします。

等級を上から順に説明すると神仙始祖級=伏羲(ふっき)女媧(ジョカ)神農(しんのう)燧人(すいじん)祝融(しゅくゆう)レベル。大神仙級=三大仙人、十二仙&十天君の筆頭レベル。上位神仙級=十二仙&十天君等の幹部仙人、三大仙人の直弟子レベル。中位神仙級=一般的な仙人や十二仙&十天君の直弟子レベル。下位神仙級=一般的な仙人の弟子レベルとなります。

当然、封神演義の妖怪仙人がベースなので半妖態設定も存在します。半妖態時の姿は戦闘形態の太極図を使用した伏羲(ふっき)の様な隈取の浮かんだ、角無しの朱菜ちゃん(妖鬼(オニ)ver)といった感じです。

そして、妖怪仙人なので人化の仙術設定もあります。これは人化できれば人魔交流編でも朱菜ちゃんをリムル様と絡ませられると思ったからです。

念の為言っておきますが、見た目が人間に変化しても身体能力等に極端な変化はないので足手纏いになることはありません。

封神演義で重要な設定といえば仙人骨ですが、仙人骨設定はオミットしました。理由は仙人骨無しでも宝貝(パオペエ)を使える様にしたかったからです。その結果、宝貝(パオペエ)の動力源が魔素かチャクラになりました。

あと、封神演義の仙人がベースなので、肉体が死滅しても魂魄が無事なら肉体再生が可能。老化速度の遅延については、肉体年齢が18になってから起こるというオリジナル設定だったりします。

こんな朱菜ちゃんなら豚頭帝(オークロード)率いる20万の豚頭族(オーク)の軍勢を余裕で返り討ちにできると思うでしょう。私もそう思って、キャラ設定を作りました。

けど、現実はそんなに甘くありません。戦略兵器的スペックを誇る朱菜ちゃんでも20万の豚頭族(オーク)の軍勢を返り討ちにできないんです。

いや、しようと思えばできますよ?本気で力を振るえば、100万単位の軍勢も全滅させられるでしょう。ただ、その場合周囲への被害が度外視になります。

つまり、大鬼族(同族)や仲間といった存在を気にしながら大軍と戦うとなると、私のスペックは高過ぎて逆に足枷になるという訳です。

正直、私1人(・・)が味方に被害を出さず一気に相手取れるのは100前後でしょう。というか、本気を出したら大鬼族(オーガ)の里どころか私を中心とした半径数十kmが荒野になりかねません。そんな訳で――――


「お父様、お母様、お兄様。里の皆を連れてお逃げ下さい。皆が逃げ切るまで豚頭族(オーク)の軍勢は私が足止めします」
「な!!?」
「何を言っているの、朱菜!?相手は数千に及ぶ軍勢なのよ!!?」
「そうだ!お前一人を残して逃げることなど――――」
「私一人の方が豚頭族(オーク)の足止めも、その後の逃走も容易です。このまま皆が残っていては大鬼族(オーガ)という種族そのものが滅びかねません」
「姫。我らが姫の造りし忍具や宝貝(パオペエ)を使えば豚頭族(オーク)の軍勢など退けられましょう」
「爺。確かに忍具や宝貝(パオペエ)を使えば豚頭族(オーク)を退けられるでしょう。ですが、敵の数は数千。例え上手く退けられても、多数の忍具と宝貝(パオペエ)が奪われることにもなるでしょう。
そして、生き残った豚頭族(オーク)は奪った忍具と宝貝(パオペエ)を使って再び攻めて来る筈。それを何度も繰り返されれば、いつかは全ての忍具と宝貝(パオペエ)豚頭族(オーク)の手に渡ってしまうことになります。
そんなことになれば、ジュラの大森林は豚頭族(オーク)によって蹂躙されてしまいます。豚頭族(オーク)の軍勢と戦うなら、私達だけでなく他種族とも手を取り合うべきです。
今は生き残っている全ての同胞と共に忍具と宝貝(パオペエ)を持って逃げ延びるのが上策。………お父様、大鬼族(オーガ)の長としてご決断を」
「ッ!………爺、長として命じる。生き残っている全ての者に武器庫に保管してある忍具と宝貝(パオペエ)を持ち出し、この里を捨てて封印の洞窟付近まで逃げ延びる旨を伝えよ!」
「あ、あなた!?」
「親父!!?本気か!?本気で朱菜を1人残して―――」
「黙れ!……息子よ、その先は口にするな。種族の長とは時として大を生かす為に小を切り捨てる決断をせねばならんのだ。私は大鬼族(オーガ)の里の長として――――」
「お父様。その先を口にする必要はありません。お父様の決断は正しく、またこれは私が自分から申し出たことなのですから。何も気に病む必要はありません」
「朱菜ッ……!」
「爺、皆。お父様やお母様、お兄様、里の他の皆のことをお願い。守って上げて」
「「「「御意!!」」」」


私は爺(後の白老(ハクロウ))や皆(後の紫苑(シオン)蒼影(ソウエイ)黒兵衛(クロベエ))にお父様達の事をお願いすると、瞬身の術を使い、生家でもある長の屋敷を後にした。

……さて、ここまでの会話等で勘の悪い方でも気付いていると思いますが、一応言っておきます。今まで言ってなかったんですが実は私、転スラの朱菜ちゃんに憑依転生しちゃった元日本人なんです。

しかも、原作朱菜ちゃんではなく、前世の私が考えたチートというかバグスペック朱菜ちゃんに憑依転生です。どうして朱菜ちゃんに憑依転生したのか不明なんですが、この世界に生まれてから朱菜ちゃんライフを堪能してはいます。

あっ、この転スラ世界での私の目標も言っておきますね。まず、リムル様の妻になることが一番の目標です。あと、私個人で原作崩壊できそうな所はしていこうと思っています。

その手始めが大鬼族(オーガ)の生存。原作では私とお兄様(後の紅丸)を含めて6人しか生き残れなかったけど、この世界では現時点で私を含めた原作組とお父様、お母様を合わせて263人の大鬼族(オーガ)が生き残っている。

豚頭族(オーク)との戦いで既に37人の大鬼族(オーガ)の民が犠牲になっているけど、私が足止めしている間に逃げてくれれば、リムル様の村に辿り着くまでの道中に何かあったとしても、最低でも200人強は逃げ延びれると思います。

そんな訳で皆が逃げ延びる為の時間稼ぎをする為にも、真面目に豚頭族(オーク)の軍勢に挑みたいと思います。


「……多重影分身の術」


周囲に被害を出さず私1人で相手取れる数が100前後なら、本体を含めた影分身1000体で挑めば10万の軍勢を相手取れることになりますよね。

豚頭族(オーク)の軍勢の総勢が20万。現時点で大鬼族(オーガ)の里に襲撃を仕掛けているのは数千。後詰めの部隊がいたとしても、流石に10万以上の部隊がいるということは無いでしょうから、逃走も余裕でできるでしょう。

というか、既にお兄様の服に飛雷神の術のマーキングをしているので、お兄様達が遠くに逃げてくれればくれるだけ、私の安全が確保されるんです。

……それにしても、影分身を使うといつも思うんですが、デート・ア・ライブの時崎狂三ちゃんになった気分になりますね。周囲には大鬼族(オーガ)の民もいませんし、狂三ちゃんっぽいことを言ってみましょうか。


「さぁ、私達。これから豚頭族(オーク)との楽しい闘争(デート)を始めましょう」


………自分で言ってなんだけど、朱菜ちゃんには似合わない台詞ですね。あと、この台詞はどっちかというと五河琴里ちゃんっぽいでしょうか?

…………あっ!神威空間に保管してあるスーパー宝貝(パオペエ)と六道宝具、霧ならぬ鬼の忍刀をお父様達に渡すのを忘れていました。……まぁ、再会した時に渡せばいいですよね?


 
 

 
後書き
補足説明

本作中内の朱菜ちゃんは体内魔素を身体エネルギーと精神エネルギーに分解変換し、再合成することでチャクラを生成しています。仙術チャクラを生成の設定はNARUTOと同一です。

ちなみにチャクラを使った忍法・仙法は魔法不能領域(アンチマジックエリア)の影響を受けない上、チャクラを動力源にした場合の宝貝(パオペエ)攻撃も無効化できない設定だったりします。

あと、四方印封魔結界(プリズンフィールド)も仙鬼という種族特性が仙人7:妖魔3の割合なので、弱体化比率も3割だったりします。

ぶっちゃけ、魔王覚醒編で異世界人3人組&ファルムス王国を余裕で返り討ちにできるレベルだったりします。

以上、第1話における本編での説明不足分の補足でした!! 
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